南 英世の 政治・経済学講義ノート
本ノートの著作権は南英世にありますので、引用する場合は、必ず出典を明記してくださるようお願い致します。 初 版 2001年8月 3版 2015年 3月 ***** 目次 ***** 現代政治と民主社会 第1章 民主政治の基本原理 第2章 日本国憲法(1) (基本的人権) 4.基本的人権(さまざまな判例を紹介する) 第3章 日本国憲法(2) (統治機構) 第4章 現代政治の課題
国際政治と日本 第5章 国際政治の理論 第6章 21世紀の課題
現代の経済と国民生活 第1章 経済社会の発展 第2章 ミクロ経済学 第3章 マクロ経済学 第4章 日本の経済政策 第5章 国際貿易 (おわり)
(著者からのメッセージ) ◆憲法とは何か〔第1章の法の支配〕 政治学の出発点は「国家権力が怖いものである」ことの認識から始まる.怖い国家権力を怖くない存在にするために「憲法」が生まれた 。したがって、憲法を守らなければならないのは国民ではなく,国家権力である.それが「法の支配」の意味である。 ◆集団安全保障体制(第5章〕 戦争を防ぐ方法には「勢力均衡政策」と「集団安全保障方式」がある 。しかし、いずれも完全ではない。宇宙から見た地球には国境はない。人間はなぜ争うのか。地球から戦争をなくすることはできないのであろうか。 ◆有効需要の原理(第3章〕 スミス,マルクス,ケインズの3人の経済学者については,その基本的な考え方をしっかりと理解しておこう。世界恐慌をきっかけに、政府の役割が大きくなったが、その結果、日本は巨額の財政赤字を抱えることとなった。その反省から現在、規制緩和・ 競争促進政策がすすめられているが、これはスミスの「自由放任政策」の焼き直しである。国家は民間の経済活動にどこまでかかわるべきか。 ◆比較生産費説〔第5章〕
今日、貿易の原則は関税ゼロの自由貿易であるとされる。その理論的根拠となっているのがリカードの比較生産費説である。自由貿易と保護貿易の対立について、自分の意見をしっかり主張できるように理論武装をしよう。 |