Sommelier Vintage9

1998.12.8 Tue pm10:00〜10:54 on air

レポ中、< >はシーンの説明,(( ))は個人的なコメントです。


<教会 城君の部屋>

  城  「そのときが近づいてきたのかもしれない」

と母親を思い出す城;

  城  「あなたが最後に僕に残してくれた言葉は今も僕の中でずっと生き続けている。
      そうだ僕のやるべき事はまだ他にも残されている。
      ワインを必要としてる人間はまだまだ他にも…」

      ((といきなり、城君がいなくなっちゃう気がする寂しい台詞))

<番組のタイトル>

Inagaki Goro / Kanno Miho / Suzuki Anju / Takeda Tetsuya
dans
Sommelier

((今回、タイトルのタイミングが早いですぅ))

<本社 前回の話の続き>

こちらも不安になる状況…電話を置く木崎

  木崎 「急にそんなことを言われてもな…、無茶だ!」((何事?!))

<LA MER 夜の営業時間>

客の数も増え活気あふれる店内。よくぞここまで来たと感慨にひたる大久保;

  大久保「これを例えて言うならば、どぶ川に浮かんだボウフラが蚊となって
      大きく羽ばたき、お客様の血をすすって…」
((って、おいおい))

しかしそんな大久保の横で、客の料理の食べ残しが最近多いと指摘する城;

   城  「今度が最後の仕事になるかもしれません」((と、また不安な台詞))

一方で自分のソムリエぶりを自慢する菜穂に、接客は少し早かったと言う城;

   城  「僕もまだ完璧ではありませんから、以上」((またそうやって怒らせる…))

<LA MER ワインセラー>

先程の城の言葉にクレームをつけに来る菜穂;

  菜穂 「あんたなんかにごちゃごちゃ言われなくても一人で立派にやっていけるんだから!」
  城  「じゃぁ、一人で立派にやって下さい」(^^;) "マジ?"の表情の菜穂

<LA MER 再びホール>

  客  「食前酒はもういいからここのシェフ一番の得意料理を出してもらえないか?」

怪しい男性客2人が城に注文する。その注文を聞いた城はロゼワインと鶏肉のメイン料理だけを出した。客が既に他で食事を済ませてきたことを見抜き、軽めの料理を選んだのだった。

  城  「ご同業の方でいらっしゃいますね」

その言葉に一方の男は変装をとる。一人はテレビで活躍のシェフ 東郷光、もう一人はその店の支配人だった。

  東郷 「だめだな、ひどい料理だ」

東郷は安藤の料理をコピー物で新しさがないと言って非難する((城も昔そんなこと言ってましたね))。それを聞き怒りで暴れる安藤さん(^^;)。さらに東郷は城の実力を認め、LA MERで働いていたのでは宝の持ち腐れだという。

  東郷 「どうかな、僕の店でソムリエをやってみないかね?」

と城君をスカウト。これを聞いて怒りで暴れる安藤さんをとり抑えるLA MER面々の横で、何やら考え込む城。

<LA MER 営業時間が終わって>

支配人室で東郷が近所に店を出すという新聞記事を見ている大久保と冴子。東郷はLA MERの偵察に来ていたのだ。東郷に負けないという大久保に、冴子は

  冴子 「城君がいるうちはね」

と冷静に分析。厨房でも、みんなが城が東郷の店に行くかどうかの話題で持ちきり。一方の城は厨房から出てきた安藤に

  城  「彼(東郷)の言っていることは正しい」

と指摘。だが安藤は自分の料理は伝統的なフレンチで、どこも変える必要はないと聞き入れない。それを見てまたまた考え込む城君。

<翌朝 教会>

神父の春夫が教会の前を掃除しています。そこにお出かけの城君。だが出掛ける方向がLA MERの方向とは違うと春夫に言われ;

  城  「いいんですよ。店の外にだってワインの必要な人はたくさんいる。
      みなさん、ワインはいかがですか?


と言いながら歩いていく城君((危ないヤツ…))。
そして、街中に出てきた城は落ち込んでいる男性に声を掛ける;

  城  「ワインはいかがですか?」

城は落ち込んでいる様子の男性に声を掛ける。

  男  「沈没しそうな船があったら金払ってでも乗りたいよ」

会社が倒産したという男性を(強引に(^^;))、ある店に行こうと誘う城君。

<LA MER>

   『しばらく旅に出ます 以上』


城の書き置きを見て騒然とするLA MER。菜穂は東郷の店に向かう。厨房では安藤が東郷のような料理を試みていた。題して;

  "プロバンス風ヤリイカとムール貝による太陽の塔" ((真面目に可笑しいわ…(笑)))

安藤はその料理を床に叩きつけ、やはり東郷のような料理は邪道だと言う。

  安藤 「フレンチの王道を極めていくのが私の使命です」((格好良い!!))

<東郷のレストラン> ((レストラン名、設定ではル・モィと言うようです))

街で城が声を掛けた男が店から幸せ気分で出てくる。入れ違いに店に入る菜穂。まさかと思いつつ城を探していると店の奥から(3拍子の音楽と共に)城君登場。

  菜穂 「信じられない!何でここにいるのよ!」

とさんざん城をけなす菜穂。

  城  「僕がいなくても立派にやっていけるんだろう」((揚げ足取り城君です))

と、菜穂は激怒し、店を出ていく。一方、そこに登場の東郷は城を歓迎し握手を求めるが、それをかわして「この店のワインセラーはどちらですか?」と話を逸らしちゃう城君((オイオイ)) ((オーバーアクションの東郷とノーアクションの城君の対比が楽しいです))

<LA MER 支配人室>

  菜穂 「あんな奴いなくても、私と水谷さんで"立派に"やっていけます!」

東郷の店に城がいたとの報告を菜穂から受けた冴子は東郷の店へ行こうとする

  大久保「お供します」
  冴子 「結構です」
  大久保「…、お供します!!」(^^;) ((こちらもいいコンビ))

<再び東郷の店>

店に乗り込んできた大久保さんと冴子さん。城を引き抜くというやり方がフェアじゃないと東郷にクレームをつけるが、城は自主的に来たのだと言う;

  城  「しばらく旅に出ます…そう書き残したつもりですが…」

さらに

  城  「この店には僕が必要なんです」((城君、嘘は言ってないよなぁ))

城にはLA MERとの契約があるという冴子に、

  城  「勝負、しませんか?」

両店が"料理とワインサービス"で客を満足させた方が勝ちという勝負を提案。

  城  「僕は勝った方の店に残ります」((これって結構、自意識過剰じゃないかい?))

"城"を賭けて、東郷側からは東郷と"城"が出るという((あー,ややこしい))

<LA MER>

大久保と冴子はみんなに相談。安藤と菜穂が勝負を受けることに。

  安藤 「佐竹を連れ戻す為に闘うのではありません、私は私の料理の為に戦います」
  菜穂 「ソムリエは私がやります。勝ちますよ絶対にあいつに勝ってみせます」

<東郷の店>

LA MERが勝負を引き受けたと連絡が入る。城の前でLA MERの料理を馬鹿にする東郷に、

  城  「よほど伝統的なフレンチがお嫌いなんですね」

<夜 閉店後 LA MER 店の外>

  菜穂 「絶対、佐竹城に勝ってやる!!」

と菜穂が店から出てきて叫ぶ菜穂。店の角を曲がるとそこにはなぜか城君が(^^;)

  城  「よく勝負を受けて立つ気になったね」

という城に絶対勝つと告げる菜穂。

  城  「勝つ気でいるんだ…」

と城はあきれ顔(^^;) ((心配してるくせに…)) 城が自分をさんざん馬鹿にしてきたという菜穂に、そんなつもりは無いという城。だが

  城  「ただし、その我が儘な性格と自意識過剰な所は接客業には致命的だ
     よって君は僕には勝てない、以上」

     ((優しいんだか、なんだか…))

<勝負当日の朝>

城と東郷の店の黒服の一団がLA MERにやって来る。

<丁度その頃 本社では…>

LA MERに向かおうとする冴子を引きとめる木崎。今日の勝負以上に重要な事態があるという。((またまた不安な雰囲気です))

<LA MER>

いよいよ勝負開始。ルールを説明する城;制限時間60分。料理は前菜1品とメインの魚・肉料理を1品ずつの計3品。ワインは料理が出来上がるまでに1本を選ぶ。
そして審査員を任されたのは

  春夫 「兼ちゃん、やっぱりやめときますよ。争いごとは嫌いなんで」

と土壇場になって言いながらも、神父の春男が任されたのだった((爆笑))
調理が完了し、LA MER側の料理から試食。伝統的なフランス料理とワインは"CHATEAU LATOUR 1978年"。菜穂はどの料理にも負けない本格的な味わいがするという理由で選択。一方の東郷側は見た目も綺麗なオリジナル料理。そして城の選んだワインはイタリアの一般家庭や教会のミサでも使っている"LUNGATOTTI GIANO"。味も軽くいろんな料理を引き立ててくれるという理由からだった。そして判定。大久保に早く決めろ急き立てられ春夫は

  春夫 うーーん、こっち

と東郷側を指さす。

  安藤 「認めん!こんな神父にフランス料理の何が分かると言うんだ!!」
      ((だだっ子安藤さん(笑)))

そんな安藤に城は;

  城  「安藤さんあなたの負けです」と冷静に告げる。
  城  「あなたはお客様のことを考えて料理を作りましたか?サービスする側が
      自分のスタイルや味を相手に押しつけるのは傲慢でしかない。
      安藤さん、あなたは食べ残しが多くなったのを知っていながら目を向けようとしなかった」


さらに東郷には客を無視し独創性に拘るのは傲慢なだけでなく愚かであると、菜穂にはワインを料理に合わせるのは料理に負けないワインを選ぶ事ではないと話す。

  城  「この勝負、僕に言わせれば両方とも負けです」
      ((じゃぁ城の一人勝ち?(爆)))

それでは勝負の意味が無いという大久保に城君;

  城  「意味ならあります。さぁ、行きましょう」((って、どこに?!))

<街中>

城の後を一列でついていくLA MERの面々&東郷 ((なんか変な集団…))

<とある港>

城君は一行を引き連れ、どこかよくわからない港。いきなり城君ワインも無いのに;

  城  「安藤さん、ワインはいかがですか?」

そこに城が助けた男=中川が"沈没しそうな船"でワインを運んできた!(爆笑)

  東郷 「何のつもりです?」
  大久保「彼の趣味みたいなものですから」((よく理解していらっしゃる))

運ばれてきたワインは2種類のCHABLIS。一方は近代的なコンピュータ管理で作られた"MOREAU",もう一方は昔ながらの作り方をした"DOMAINE VOCORET"。安藤は新い物と古い物どちらがおいしいかと城に聞かれ、両方美味しいと答える。

  城  「料理だって同じです。どちらが良くてどちらが悪い、そんな事はあり得ない。
      どうしてお互いを認めようとしないんですか?両方を楽しめればその方が素晴らしい。
      なのに一方の考えに凝り固まるのはばかげている事だと思いませんか?」

  菜穂 「(安藤と東郷を)ダブルで説教しちゃった…((確かに(^^;)))

だが大久保は、サービス改善の努力をしなかった我々みんなへの説教だと言う。

  城  「サービスの世界に完璧はありません。
      完璧と思えたとき、それはただのスタートにすぎないのかもしれません」


と言い残し、中川さんの船に乗り "出航"する城(^^;)に対し、このことを教えるために東郷の店に行ったのかと聞く安藤さんに船の上の城君;

  城  「それは考えすぎですよ」

とさらりとかわしちゃう((さりげなさがgood!))

<夜 LA MERに戻ってきて>

お互いの料理を楽しむ両店の面々。一件落着の表情の大久保さんに城は一枚の紙を渡す;

  『やはり旅に出ます 以上』(おーい!)

出ていく城を追いかけるみんな。

  城  「みなさんは変わりました。僕はもうこの店には必要じゃない」

と言い、さらに

  城  「僕には世界中がレストランのホールですから」((1話での台詞ね))

その言葉にみんなは何も言わず城の旅立ちを見送る((って止めてよ、誰か!))。その背後から

  冴子 「待って、城!」

会社はLA MERを売却するつもりだと伝える。

  冴子 「城君、あなたの力、まだ必要なの…」(城君のアップで終わります)

<エンディング> 今回"船上(^^;)の城"でした。格好良いのか悪いのか…(苦笑)

<次回予告>  城  「戦いは何も生み出しません」((LA MERの危機を乗り切るれか?!))

<今回の「以上」> 少し増えて2回でした


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