当たらずとも遠からず 推理力を養う
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1.社会は連想ゲーム 生徒の大半は、社会は暗記科目だと思っている。確かに暗記的要素が強いことを否定はしない。しかし、力づくで覚えるのではなく、因果関係や類推力を働かせて覚えると、特に覚えようとしなくても頭に入ってくることが多い。つまり、
と考えるのである。
2.日本の世帯数はどれだけか? 経済の勉強の第一歩として、家計、企業、政府の3つの経済主体について教えるが、その場合、「抽象語で分かったつもりになるな」というのが私の口癖である。そこで生徒に尋ねる。 「では、日本に家計の数はどのくらいあると思うか?」
こういうふうに説明をすると生徒は「あー、そうか」とすごく納得する。
3.日本の労働力人口はどのくらいか? 各家計は誰かが働いて収入を得て生活している。そこで、「では、現在日本で働いている人はどのくらいか?」と尋ねる。
また、別の考え方として、家計数が5000万であり、各家計で少なくとも一人以上は働いているだろうから、共働き家計も考慮すると、約6000万人くらいかな、と推定することもできる。」
4.失業率 この話のついでに、失業率の推定もさせるとおもしろい。現在の日本の失業率を次の4つの選択肢から答えさせる。
ちなみに、失業率2%は日本の高度経済成長のときの数値であり、25%は大恐慌のときのアメリカの失業率である。数値に対するこうした感覚を身につけていると、選択肢はAかBに絞られる。 正解はもちろんA4%である。労働力人口の話のついでに、失業率という 重要な経済指標の使い方も、あわせて紹介しておくとよい。
5.日本の乗用車の台数はどれくらいか? 家計の数が5000万世帯。都会では自動車を持っていない人もいるだろうし、田舎では1家に2台、3台という家もあるだろう。
となる。
では続けて問題。
中国の人口は約13億人で日本の約10倍だから、正解は7億台となる。そのとき、世界の石油はどうなるのだろう???
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