視聴覚に訴える

 

1.視覚に訴える

 私の授業の大きな武器になっているのが、さまざまな写真である。本や写真集からコピーしたものもあれば、自分で現地に赴いて集めてきたものもある。写真はB4にサイズを統一し、 ラミネート加工して、分野別に保存している。私が保有するパネルの一例を挙げれば次の通りである。

 

 (本などから集めた写真)

・ヒトラーのユダヤ人大量虐殺の写真(『夜と霧』よりコピー)
・スターリンの大量虐殺、埋葬現場
・ポルポトの大量虐殺写真
・毛沢東の文化大革命
・天安門事件で戦車に轢き殺された市民の写真
・イラン、反ホメイニ派の公開処刑写真
・小林多喜二が拷問によって殺された遺体写真(裸体写真)
・チャールズ1世の処刑(絵)
・マグナ=カルタのコピー(ラテン語で書かれたもの)
・免田栄さんの写真
・検閲によって不許可になった新聞記事(毎日新聞発行写真集)

・大阪の難波が焼け野原になっている写真
・沖縄戦写真
・広島原爆の写真
・ベトナム戦争写真集
・アフリカの飢餓写真

 

 (現地に出向いて撮ってきた写真・資料)

・アウシュビッツで撮ってきた写真
・イスラエル関係の写真(嘆きの壁、岩のドーム、ゴラン高原、ガリラヤ湖、ヨルダン川、死海、 シオンの丘)
・天安門広場、廬溝橋、万里の長城など中国関係の写真
・仏国寺、安重根、北朝鮮との国境など韓国関連の写真
・ホーチミン市、クチなどベトナムの写真
・パルテノン神殿、円形劇場、
・サンピエトロ寺院写真
・モナリザ、ミロのビーナス、民衆を率いる自由の女神など、ルーブル美術館で撮ってきた写真
・ロゼッタストーンの写真など大英博物館で集めた資料
・水俣で撮ってきた写真
・うずたかく積み上げられた産業廃棄物の写真
・適塾の写真
・高千穂神社(宮崎県)写真
・サンタマリア号(神戸港に実物大あり)写真
・ベルリンの壁のかけら
・パゴタ公園(三一独立運動)写真
・リンカーンのゲティスバーグでの演説の直筆原稿コピー
・『南京大虐殺暴行照片集』(中国で販売されているもののコピー)
・私がスピード違反で捕まったときのパトカーの写真(笑)

  

 

2.本や資料

 本や資料を教室に直接持ち込むのもよい。

 たとえば、アダム・スミスが『国富論』を書くのに20年もかかった話や、マルクスが命がけで『資本論』を書き上げたこと、あるいはケインズが書いた『雇用・利子および貨幣の一般理論』のおかげで資本主義から恐慌がなくなったことなどは、本を直接見せながら紹介した方が効果的である。

 『南京大虐殺暴行照片集』(中国で販売されているもののコピー)もすごくインパクトがある。ただし、この資料の真偽についてはいろいろあり、私自身も確認のしようがない。

 この本が中国で市販されており、中国の人がこの本で教育されているという事実についてはしっかり伝える。それだけでも、日本人と中国人の歴史認識がなぜこうも大きくかけ離れているかが理解されるはずである。

 

 

3.聴覚に訴える

 珍しい教材としては次のようなものを持っている。

・コーランのテープ

・中曽根康弘作詞、川内康範作曲 「憲法改正の歌」 テープ

  

 

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