人生、なるようになる

 

ケセラセラ」(Que sera sera)という歌があった。たしか、スペイン語で人生何とかなるさ」くらいの意味だったように思う。この言葉を初めて聞いたときは、何と無責任な言葉なんだろうと思った。しかし、今はこの言葉が大好きである。

 だいたい、人生なんてものは自分の思うとおりにはいかないものだ。○○会社に就職したかった、△△に転勤したかった、本当は××さんと結婚したかった(笑)など、数えあげればきりがない。時には大変な仕事にぶち当たり、思うに任せないこともある。失敗したらどうしよう。不安が頭をよぎる。

 そんなとき、私は「人生、なるようになる」「人生、なるようにしかならない」と開き直ることにしている。できることを精一杯やって、それでダメなら仕方がない。実力以上のよい結果を求めるから不安が生まれる。今あるものをあるだけ見せればそれでよい。

 もしそれでダメなら、神様が「あなたは、そっちの方向に行ったらダメですよ」と示唆しているのだ。そう考えると不思議なほど肩の力が抜ける。「ケセラセラ」。生きるのが楽になる秘訣である。
 

 

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