ホトトギス
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人柄を示すものとしてよく引用される歌として、次の句がある。 鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス 鳴かぬなら 鳴かせて見せよう ホトトギス 鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス もちろん、信長、秀吉、家康の句である。 実は、これとは別に、もう一つホトトギスを詠んだ歌がある。 鳴かぬなら それもまたよし ホトトギス 経営の神様、松下幸之助が詠んだ句である。なるほど、いわれてみれば、これぞ400年の時を経て 、新たに生み出された名句であるかもしれない。人間はみな良くなろうとしていることを信じて、曲がったキュウリは曲がったなりに「それもまたよし」として育てる。人を教育するとはそういう事なのかもしれない。 先日「教師の力量」について書いたところ、生徒の保護者の方からコメントをいただいた。曰く 「どんな腕のいい料理人の作った料理でも味音痴や食わず嫌いではもったいないです。私たち親は子供が味 音痴、食わず嫌いにならないように努めます。今、中高生の人へ。自分が好きな先生が良い先生、嫌いな先生が悪い先生って言うのはあてはまらないよ。おばちゃんからのアドバイスです。」 「食わぬなら 食わせて見せよう ホトトギス」が教師の力量だと思うが、例外として、「食わぬなら、それもまたよし ホトトギス」があっていいと思っている。
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