ほめてやらねば人は人は動かじ

2007年6月25日

 

 今年も教育実習生たくさんがやってきた。「やって見せ、言って聞かせて、させてみて、ほめてやらねば人は動かじ」(山本五十六)というが、頭では分かっていても、口をついて出るのは厳しい言葉ばかり。なかなかほめ言葉をかけてやれない。

 最近では、指導教諭として他の先生方の授業を見せていただき、コメントする機会も増えた。しかし、どうしてもほめる前に「こういう点に気をつけるともっとよくなる」というアドバイスの方が先に立つ。
 「ほめてやらねば人は動かじ。これじゃ指導教諭失格だあ」
なんて思いながら、その一方で、「教諭は教育実習生とは違うんだ。プロであるからにはビシバシ鍛えて当然」という悪魔のような声が心をよぎる。

              

 教員にも免許更新制が導入され、また、教え方のうまい下手によって給料に差がつくようになった。プロとしてこの世界に生き残りたければ、プロとしての腕を磨くしかない。最近ようやく「授業を見に来て批評してください」という先生が増えてきた。もっと増えるといいのだが・・・。
  

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