(11)地方分権
 ハワイではあちこちでフラダンスの催しをやっていた。自分たちの文化を心から大切にしていることが分かる。今回、学校交流をおこなったカメハメハ高校はハワイ人の血が流れていないと受験を認めないということである。これも自分たちの文化を守るためであろう。

 アメリカは広い。同じアメリカといっても、
地域によってさまざまな文化の違いがある。だから、地方自治を認めざるを得なかったとも考えられる。ハワイにいるときはそう感じた。
 しかし、それでは日本より国土の狭いイギリスに地方自治が発達した理由を説明できない。日本に帰ってそのことに気がついた。

 戦前の日本では、地方自治に関する憲法上の規定はなく(よく入試に出る)、地方自治が認められたのは第二次世界大戦後のことである。現在、日本では地方分権をすすめる気運が盛り上がっている。地方のことは地方に任せるとは言うが、地方自治をどの程度認めるか。それを規定する要因は何か。もう少し考えてみたい。

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