韓国周遊旅行
1日目:ディープな街、釜山編
(2005.2.20 Sun. 晴れ)



行き当たりばったりの旅はあこがれるけど、やっぱり不安なので前日まで下調べで大忙し。
当日も忘れ物がないかドキドキしながら10:25、家を出発。
12:50定刻通り大韓航空KE732便で釜山に向けて出発。
ほどなくして軽食(ハムとチーズのサンド)とビールのサービス。
ANAではソウル行きも食事のサービスはなかったのにな。
心配性の私はここでもガイドブックをチェック、旦那サマは子供のように窓の外の景色に
興奮している、ほんとあっという間に釜山到着。所要時間約1時間20分。はやっ!

釜山の金海空港は改装中でちっちゃ!荷物が出てこなくてイライラしたけど、
それでも人が少ないおかげでちゃっちゃっと両替も済ませ、30分ほどで街へ。
宿泊ホテルまでは空港から出ているリムジンバスで。1人5000ウォン=約500円。
釜山駅などを経由しながら最寄バス停までは約50分。そこから歩いて5分ほどの所にある
「東新ホテル」が今回釜山でのお宿。いつも情報を仕入れている「ソウルナビ・プサンナビ」で
安くて人気の宿。え?っていうくらい細い路地にあってまさにビジネスホテルって感じなんだけど、
フロントの人は日本語ペラペラだし、部屋は広くはないけど、こ綺麗だし、
なんといっても2人で1泊35000ウォン=約3500円というから驚き。海外ではそれなりの
ところであれば寝るだけなので安宿で十分という私たちにはうれしいホテルです。
観光にも便利なところだし、帰ってからちゃんとお礼のハガキが来るという丁寧さなので
今度も行くことがあれば絶対泊まろうと思っています。あ、予約は電話、メールとも日本語でOKみたいです。

一通り室内を物色(笑)して、疲れたので1時間ほど休憩。
のんびりと市内見物でもと思い、部屋を出ようとするとドアのノブが取れた(゜o゜)
ノブを差し込んで鍵をかけようとするとかからない(汗)しょうがないので従業員を呼びました(^^ゞ 
おじさんは「あはは、古いからね・・・」とあっさり直してくれました。

 
釜山のシンボル釜山タワーやチャガルチ市場もすぐ近くの「東新ホテル」。おすすめ。
男性のみサウナ付。宿泊客は無料です。 


気を取り直して、まずは明日利用する近くの沿岸旅客船ターミナルへ。
明日のタイムスケジュールを受付のお姉さんに尋ねて準備OK。
つたない韓国語でも通じたようでほっ。

ぶらぶら地下の商店街を通ったりしながら、釜山で有名な「チャガルチ市場」へ。
チャガルチ市場は水産市場なので所狭しとおばちゃんたちがいろんな魚介類、海産物を売ってる。
寒いのでおでん(韓国でもちゃんとおでんという。でも練り物ばかり)の屋台なども出てる。
店の前では魚を売っていて、その奥で調理したものを食べられる食堂になっている店が多い。
観光地なので日本人が多いかな?と思ったけど、それほどではなく、
地元や韓国国内からの観光客が多いという感じ。
それにしても、店が多いせいかこのおばちゃん達の呼び込みがすごい。
日本語で呼び込みされるかと思ったけど、案外韓国語での呼び込みが多かったな。
それでも、おばちゃんぐいぐい旦那サマの腕をひっぱったりするので、旦那サマ、また切れぎみですよ(笑)

 
左:チャガルチ市場。ずらーっとお店が並んでいます。見てるだけで楽しい。
右:お魚並べて「さー、いらっしゃーい」。寒いのに水撒いたり、おばちゃんたいへんそう。


まだ夕食を決めてなかったので、こっちへ行ったりあっちへ行ったりうろうろしすぎて
ちょっとお疲れ。市場の中で食べると決めても何を食べるかも決めれず、何があるのかも
わからず、何がおいしいのかもわからず、結局最後は旦那サマの腕を持ってお店へ
引きずり込んだおばちゃんの勝ち。反対側の店のおばちゃんはなんだかくやしそう。
中には1組の家族連れしかおらず、ちょっと失敗?と思ったけど、このおばちゃん達(3人)は
とってもいい人たちだったよ。このおばちゃん(達)も最初は私達を韓国人だと思ったらしく、
「あれま、日本人なの。あれれ、どうしよう・・・」らしいことを話していたけど、
私がちょっとだけ「イ カゲヌン モガ マシッソヨ?(この店は何がおいしいですか?)」など
聞くと、「モガ マシッソヨ?だってよ。」みたいにうれしそうに、水槽につれてってくれて
説明してくれる。「このヒラメはどう?あわびあるよ。おいしいよ」みたいに言ってくれるんだけど、
私達の旅は日本では食べれないものを食べるというのが最大の目的なんだよ。
というわけで、事前にテレビなんかで興味のあったグロテスクな「ケブル」の刺身と
「コムジャンオ(メクラウナギ。日本ではほとんど食べれない)」を炒めてもらうことに。
どちらも生は衝撃的な外見をしているので、心臓が弱い方は下の写真を見るのはお控えください(笑)

どのテレビ番組でも女性芸能人が絶叫して逃げ回るというお決まりの映像になる「ケブル」。
ここで文字として書くのも気が引けますが、一番的確に表現できる方法で説明すると・・・
まさに男性のち○ち○です。きゃー、はずかしい(*^_^*) ま、なまこなんかも
外見的にはかなりすごいものがあるし、同じようなものでしょう(え?違う?)。
4匹(?)分を刺身にしてもらったんだけど、刺身になるとへ?というくらい少量。
構造的にはどうなってるかわからないけど、きっと水分が多いんでしょう。
食べ方がわからなかったんでしょうゆにつけて食べてたら、世話焼きなおばちゃんが来て
このごま油(と塩)につけて食べるんだよと教えてくれる。日本語は全然わからないようだけど、
笑顔が素敵なおばちゃんだ。あんまし食べない客ですまんのぉ。
あ、肝心な味は、ちょっとだけぬめっとしてて、糸なんかもちょっと引いたりして、
こりこりって感じ。ま、食感を楽しむ食べ物って感じかな。

「コムジャンオ」は他のほとんどのお店がコチュジャンベースで炒めてたけど、ここではたまねぎと一緒に塩炒め。
なんでも塩焼き派なうちら夫婦にはうれしい。「コムジャンオ」はメクラウナギとも呼ばれるんだから

きっと味はうなぎっぽいんだろうと思ってたら、あらまびっくりこちらもこりこりって感じ。
淡白な味でおいしい♪これはあたりかも。切り口がイソギンチャクみたいになってて
ちょっと怖いけど。どちらも調理してるところを見てなかったのが残念。
「ケブル」は4匹10000ウォン=約1000円。コムジャンオの炒め物は2人前20000ウォン=約2000円。
それにビール、焼酎を各1本ずつ、各3000ウォン=約300円で計36000ウォン=約3600円。
ちょっと高いか?と思ったけど、相場のようです。中にはぼったくりな店もあるようなのでご注意を。
帰りにおばちゃん達が「いつ帰るの?」っていうから、「来週だよ」というと、カレンダーでどの日だと言う。
来週の日曜日(27日)を指すと、「ほんとだ、来週だ。じゃ、この名刺もってって。また来てね」だって。
やっぱちゃんと韓国語がわからないと思われてたのね。そのくらいはわかるよ(^^ゞ
釜山は3泊しかしないけど、訂正が面倒臭いのでそのままで(笑) 
それにしても、釜山に来て最初の食事が「ケブル」と「コムジャンオ」。かなりディープだ。

  
左:これが「ケブル」の刺身。コリコリです。ちょっとこの色は抵抗があるな。
中:「コムジャンオ」とたまねぎを炒めたもの。
右:サンチュやエゴマの葉に包んでいっただきまーす。 


 
左:どちらも気持ち悪くてごめんなさい<m(__)m> これがケブル。これ以上コメント不可。
:こちらがコムジャンオ。うなぎっぽい。皮を剥いた状態でも売られている。


店内はオンドル(床暖房)が効いていて暖かかったけど、夜になると急激に冷え込んできて寒い。
昼間はちょっとだけ大阪よりは空気が冷たいかな?と言う感じだったのに。
寒さに震えながらも、まだホテルに帰るのは早いので屋台の出ているPIFF広場周辺をうろうろ。
いろんなお店や映画館などもあるので、若い人たちも多くいろんな屋台もいっぱい。
今食べたばっかりだけど、何か食べたーい。
大好きな「ホトック」、「トッポキ」、「マンドゥ」、「さつまいもスティック」、「バターイカ」、「プンオパン(たいやき)」
などのスナック系から、魚介類がいっぱい並べられた食事系屋台、「のりまき」の屋台なんかもあったなぁ。
迷った挙句、旦那サマ希望で「マンドゥ」を。6個入り2500ウォン=約250円。
釜山の屋台はソウルの屋台と違い、ほとんどが後払い制らしく、みんな勝手に好きなものを食べて
後で申告してお金を払うようだ。楽なような、面倒なような・・・
次に食べた「トッポキ」のお店は3個1000ウォン=約100円だったので、好きなもの、
ここではトッポキの他にゆで卵、練り物も一緒にコチュジャンベースのたれにつけてあるので、
1つずつ食べる。ソウルのと違ってトッポキは1本が大きい!予想に反して、かなり辛ーい。
唇がヒリヒリして困った。それにしても、寒いのにみんな元気。暖かいおでんなどの屋台も
人気があったよ。おでんは薄味なのでたれに付けて食べるようだけど、たれが共同。
それも何度もつける(゜o゜) 日本人はちょっと抵抗があるかも・・・

   
左:ちょっとわかりにくいけど、マンドゥ。小さめで食べやすい。もっと安いのもあった。
右:手前がおでん。奥がトッポキ。ドバドバコチュジャン入れて辛そー。


あまりの寒さにギブアップ。ホテルの近くのスーパーで、焼酎やらお菓子を調達して、
21:40ごろホテルへ。韓国の安宿はシャワーしかない所が多いんだけど(前回のソウルも)
今回は冬だということで、お風呂にバスタブがあるところを選んだおかげで
体の芯から冷え切った体が温まって至福のひととき。韓国ではまだバスタブがない家も
多いと言うけど、いくらオンドルがあるとは言え、寒くないのか?疑問。

釜山初日の感想は・・・街の雰囲気、人の雰囲気(特におばちゃんたち)がなんとなく
大阪に似ている。ちょっと図々しくて、強引で、でも親しみを込めて接してくれそうな・・・
合わない人は合わないだろうけど、変わったものも食べれたし、なんだか私は嫌いじゃないな
この街が・・・



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