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闘病記

INDEX

Prologue

まず、始めに痔の痛みが発生する予兆と思わせる出来事、症状について 記します。

思えば、中学生のころ、私の中学校の男子生徒の間で変な遊びが流行って いました。立っている人の後方から忍び寄り、人差指だけを伸ばした状態で 両手を合わせ、「かんちょうー」と叫びながら、目的の人の肛門に指を突っ込 むという、よくわからん遊びでした。で、当然私もえじきとなったり、スナイ パーとなったりしていましたが、ある時強烈なヒットをもらい、むちゃくちゃ 痛かったのを覚えています。思えば、これがトリガーだったのかもしれません が、定かではありません。

また、これも中学生のころですが、父が痔にかかりました。母の話しでは、 父が痛みのため病院で暴れるぐらい(暴れたらあかんがなX-)痛いとの話しを していました。後から聞いた話しですが、父は、いぼ痔、きれ痔、痔ろうの 3大痔の合わせ技をくらっていたので、かなりひどかったそうです。この時は、 「ふーん、かっちょわりいー」ぐらいに思ってました。

時は流れ、大学生のころからだと思いますが、硬めのうんち君が誕生すると、 肛門が外にはみ出すことがたまにありました。でも、2、3日すると元に戻り、特に 気にするほど痛みはなかったので、ほっておきました。また、後述しますが、 いぼ痔などは、肛門の周りに皮膚にできるような「いぼ」ができるものと思い 込んでいたので、まさかこの時は痔だとは思いませんでした。ちょっと、肛門が むずむずしてきたので、今日はこのへんで.......。

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脱肛-1998.06.26(金)-

奴は、ある日突然、やって来ました。仕事中、午後にうんち君を誕生させたくなり、 トイレに行ったのですが、あいにく洋式便所が塞がっており、あとは和式しかなかっ たので、仕方なく和式を選びました。二日ぶりのうんち君だったので、力まないと 誕生させることができませんでした。しかし、力んだ瞬間に何か

「メリッ」

とゆー 感覚が肛門に走りました。トイレから出てきた時は、これまでもあった肛門が外に はみ出しているのかなと思うぐらいで、それほど痛みはありませんでした。

ところが、仕事を続けているうちに、だんだんと痛みが増してきて、なんとか 仕事を終えて帰宅しました。家で、肛門を鏡に写してみると、これまで経験した 以上に肛門がはみ出していました。肛門の右側がぷくーと腫れ上がっており、 これが股の間で擦れて痛みが増してきたように思えました。痛みは、あいかわらず あったのですが、この日は疲れていたせいもあるのでしょうが、なんとか眠る ことができました。

後で知ったのですが、この状態が「脱肛」と呼ばれる症状で、「肛門が外に 脱出する症状」たっだのです。

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診察-1998.06.27(土)-

朝、目覚めると、昨晩よりも痛みが増していましたが、どうしても外せない 仕事があったので、現場にむかいました。しかし、電車に乗ったり歩いたり しているうちに、痛みがさらに増してきて、我慢できなくなってきました。 仕事のリーダーに了解をとり、仕事先の近くの総合病院で診察して貰いました。

「でも、一体何科に行けばええんやろ?」

わからなかったので、総合受け付けで 症状を説明すると、外科に行くように言われました。約30分ぐらい待って、 やっと診察して貰いましたが、診察時間は約5分ぐらいで症状についての詳しい 説明もなく、「痔ですか?」との問いにも「そうですねー」と要領を得ない返事。 肛門に塗る軟膏と座薬を貰いましたが、服用方法などの説明はあっても、薬の効能 などについての詳しい説明はありませんでした。患者数が多く、一人一人に時間を 割けないのはわかりますが、もう少し親身になってくれてもいいんじゃないかと感 じました。

診察してもらって、少し気持ち的に楽になったせいか、なんとかこの日も仕事 を終らせ来帰宅しました。痛みは、あいかわらず続き、この日はあんまり眠れま せんでした。

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我慢-1998.06.28(日)〜06.29(月)-

昨日に引続き、28日(日)も仕事が外せなかったので、仕事に出ましたが 立っても座ってもすぐに痛くなり、仕事に集中できる時間がかなり短かった 気がします。30分ぐらい仕事をしては、休憩するパターンでなんとか、29日 まで仕事を続けました。この間も、あまりよく眠れませんでしたが、帰宅 して暖かいお風呂に入ると少し痛みがおさまりました。暖めると痛みがおさまる のは、どうも本当らしく、ある痔主さんは、冬は朝こたつでお尻を暖めて 痛みを鎮めてから出勤していたそうです。

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診察 II-1998.06.30(火)-

もう痛みがどうしようもなくなったので、再度、病院に診察を受けに 行きました。今度は、総合病院の外科ではなく、専門医院の門をたたき ました。

友達に調べてもらったりしましたが、結局、自分で調べた(調べたと いっても地下鉄駅の広告看板を見ただけですが...)病院に行きました。 判断基準は、丁寧に診察して貰えることを期待して専門医院であることと、 沿線にあることでした。後で、この病院の評判を聞きましたが、大阪市内 では老舗で大正の頃から開業して実績が豊富であり、また再発することも 少ない、「間違いない」とのことでした。実際に、いい病院でした。ここでは あえて病院名を出しませんが、 メールを頂ければお教え致します。因みに私は、大阪府民です:-)

で、実際に診察を受けたのですが、まず言われたのが、 保険がきかないことです。事前に、電話で聞いていたので、特に驚きません でした。次に、問診表を書くように言われたので、お尻の症状に関する様々な 質問に答えていきました。

その後、診察を受けました。診察室に入ると、看護婦さんの指示で ズボンとパンツを膝までさげ、壁に向かって横向きに寝っころがりました。 若い男性の先生が

「はーい、ちょっと失礼しまーす。」

と肛門に指を突っ込んで ぐりぐりと中を探っています。我慢できないことはない程度の痛みでしたが、 やはり痛いです。指が肛門から出たので「終ったかな」と思いきや、

「機械が入りますので、もう少し頑張ってくださーい。」

と先生の声。覚悟を決めて、機械を 受け入れました(^^;これも我慢できないことはない程度の痛みでした。

診察が終了し、症状を聞いてみると「内・外痔核」による「脱肛」とのことでし た。痔核とゆーのは、いわゆる「いぼ痔」のことで、内痔核は肛門の中にでき、外 痔核は肛門の外にできます。脱肛は、痔核が肛門から脱出する症状のことです。 通常は、内痔核と外痔核は別にできるらしいのですが、私の場合は、内痔核と外 痔核がつながっている状態のため「内・外痔核」と呼ばれるそうです。

先生が仰るには

「私も手術が好きな訳ではないけど、手術をお勧めします。」

とのこと。父親が痔で手術したこともあり、覚悟しており、また完全に直すため に手術することにしました。入院期間に約1週間、自宅療養1週間が平均的 だそうで、仕事に復帰するには約2週間必要とのことでした。あと私がお 世話になったこの病院では保険がきかないため、保険の効く病院と比べる と高額でした。この病院の保険が効かない理由ですが、私 が聞いた話では、保険が効く範囲の治療内容ではその病院が考えるベストな治療 ができないためとのことでした。

すぐにでも手術をして欲しかったので、その日のうちに、手術のための検査も 受けました。検査は、血圧、麻酔のアレルギー反応の検査など、約30分ぐらい でした。

結局、手術&入院日は会社と相談して決める必要があるので、後日都合の良い日を 連絡するとのことで、病院を出ました。その後すぐ、会社で相談したところ、 「しゃあないなー」とゆーことで、明日からでも入院してもOKとの了解を得ました。 ありがたや、ありがたや。早速、病院に連絡したところ、 「検査に2、3日かかるので、7月3日から入院になります。」 とのこと。うーん、明日にでも手術して、この痛みを とって欲しかったのにー。でも、どうしようもないので、7月3日から入院することに して、1日、2日は仕事をすることにしました。

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お仕事-1998.07.01(水)〜07.02(木)-

7月1日、2日と入院中の仕事の引き継ぎがあるので、出社しました。

30日の診察の際に、最初の総合病院でもらった軟膏と、 座薬を専門医の先生 に見せたところ、

「入院までこれを使ってください。軟膏は炎症を抑え、座薬は便を出しやすくする ためのものです。」

とのことでしたので、安心して1日、2日と使っていました。

軟膏、座薬ともに夜1回と、朝1回服用して過ごし ました。軟膏は、チューブの中に入っており、チューブの先を肛門 に挿入して、肛門の中にぶちまけます。また、座薬は、肛門の中に押し込むの ですが、これが結構難しいのです。肛門に押し込んで、

「入ったかなー」

と手を離すと、肛門がキューっとしまって座薬を押しだしてしまいます。 こつとしては、 押し込む指が少し肛門に入るまで押し込むことです。何度かやっていると、気もち よくなります(おいおい:-)。

この軟膏のおかげだと思うのですが、2日にはかなり脱肛が小さくなってきて、 座ってもあまり痛くなくなってきました。

「手術しなくても大丈夫とちゃうん?」

とも思いましたが、再発を避けたかったので、覚悟を決めました。

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手術(入院1日目)-1998.07.03(金)-

とうとう運命の日がやってきました。手術の日です。入院は、初めての 体験なので少しワクワクしていましたが、手術はドキドキしていました。 でも、病院の待合室に置いてある患者さんの入院日誌を見ていると、手術自体は あまり痛くないと書かれていたので、なんとなく安心もしていました。

当日は、09:00(時間は24時間表記)に病院に赴き、手術の準備をします。 なんだか、心細いので、彼女につきそって貰いました。(ちょっと、情けない ....:-)ありがとうでした。病院に着くと、看護婦さん(結構、若い方でした :-)に案内されて病室に案内されました。病室は、大部屋ですが、3人部屋です。 中年の男性が2人すでに入院されていました。後で知りましたが、2人とも前日 に手術されたとのことでした。

看護婦さんに、お尻の洗い方(消毒)などについて一通り レクチャーを受けた後、手術は15:00ぐらいと連絡されました。その後、浣 腸とかされるのかなーと思いきや、浣腸はなく、下剤(?)を2つ午前中に1回 飲んで、自分でトイレに行き出るものを出しただけでした。

することもないので、本などを読んで過ごしていると、12:00に昼食が運ばれ てきて、昼食をとりました。うだうだしていると、15:30ぐらいに看護婦さんが 2人やってきて、手術室に車付きの担架(?)で、手術室に運ばれました。

手術室に入ると、√(ルート)の形をした手術台があり、ズボンとバンツを脱ぎ バスタオルをかぶせてもらって手術台に乗りました。最初に、右腕に点滴の注射 を打たれ、その後横向きになって、腰つい麻酔(?)の注射を腰に打たれました。 これが手術中、痛かったといえば痛かったです。何か腰に鈍い痛みがあり、細い 棒を挿入されているような感じです。でも、我慢できる範囲の痛みでした。腰つい 麻酔をされた後、すぐに√の手術台のV字の部分に膝を曲げて入れる格好で、うつ ぶせになりました。うつぶせになった後、いわゆる「けつ毛」の剃毛をしてもらい ました。

だんだんと麻酔が効いてきて、足の感覚がなくなりました。しばらくすると、 看護婦さんやら、執刀医の先生やらがわらわらと集まってきて、手術が始まり ました。脱肛している外痔核が小さくなっていたので、先生が

「獲物が小さくなったんで、残念やなー。」

と冗談をかましながら、手術は進みました。手術中、全く痛みはありま せんでしたが、肛門の奥の方に響くような感覚を覚えました。看護婦さ んも、たびたび

「大丈夫ですかー?」

と気遣ってくれ、

「なるほど、看護婦さんが天使に見えるわけやねー。」

と妙に感心しました。

手術は約1時間ぐらいで終了し、終了直後に摘出した痔核を見せてくれました。 見ると、人差指の第2間接から先ぐらいの赤黒い物体が2つほどでした。先生の 話しによると、肛門の中では血液で膨らんでいるので、もう少し大きいとのこと。 痔核は血管がうっ血したものなのです。

「こんなんが入っていたら、そら痛いがな。」

(※本当は、肛門の内に入っている場合は痛くはありません....) と思いつつ、すっきりした気分になりました。今、思えばアルコール漬けして もらって持って帰ればよかったかなーと後悔しています。あとから、

「見たい、見たい!」

ゆー人がいたもので...。

手術後、麻酔が効いて歩けないので、手術前と同じように担架に乗せられて 病室まで看護婦さんに運んで頂きました。あお向けに寝かせられたのですが、 足の感覚は手術中と同じような膝を曲げている状態だと思って、足を見ると まっすぐになっています。何か変な感じで、おもろかったなー。

その後、運ばれてきた夕食をベッドでとり、このころにはだいぶ麻酔が切れて きました。夕食のお盆を廊下の棚にだすようにと張り紙されていたので、おそる おそるベッドを離れて歩いてみると、少しフラフラするものの何とか歩けたので、 お盆を廊下に出しました。その後、看護婦さんが痛みどめの注射を打ちに来たの ですが、そのことを話すと

「えっ!歩いたんですか?!」

との反応。歩いてはいけなかったらしい.....。女性とかだと、倒れたりする 場合があるので、あまり歩かない方がいいらしいです。

で、麻酔が切れてからが、大変でした。17:30ぐらいから、 肛門に痛みを感じ始め、だんだと痛みが増してきて激痛に変わり始めました。 なんとか我慢しようと、ベッドにしがみついていたのですが、さすがに我慢でき なくなり、看護婦さんを呼んで痛み止めの錠剤をもらいました。しかし、痛みは おさまることなく、何度も看護婦さんを呼んで訴えましたが、

「きつい薬なので、時間がたたないと服用できません。」

とのこと。その後、時間がたって2、3度服用し、22:00すぎぐらいには、なん とか我慢できる程度の痛みに変わりました。

あと、うんちをしたい感覚に何度も襲われるのですが、トイレに行っても 何にもでません。聞いた話しでは、痛みを便意と錯覚するのだそうです。 手術当日は、何にもでず、出てもガスだけの場合が多いそうです。

この日は、なんとか23:00ぐらいには眠りにつきましたが、夜中に2、3度 痛みで目を覚ましてしまいました。この晩が、一番きつかったような気がし ます。

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入院生活(入院2-3日目)-1998.07.04(土)〜07.05(日)-

入院2日目からは、通常の入院生活に入ります。では、ここで、入院の1日の 生活パターンを紹介します。

時間イベント説明
07:00 起床・検温 朝は早く、この7:00に起床のアナウンスがあり、検温します。また、朝食前に 便を軟らかくする錠剤を服用します。錠剤の数は、便の硬さにより調節します。
07:30 朝食 朝食は、食堂でとります。朝は、食パン2枚とパック牛乳が一つです。 朝食をちゃんととらないと、朝の便がでにくいとのことなので、ちゃんと 食べます。朝食の後、便意をもよおすので、うんちを出すとともに、消毒します。
09:10 診察 診察を受けます。診察は、一日1回です。
12:00 昼食 給食センターの昼食を食べます。あんまり、おいしく はありません:-)あと、ちょっと油ものが多いので、入院の最後の日は、残して しまいました。
15:00 検温 検温します。
17:00 夕食 同じく、給食センターの夕食です。
19:00 お見舞終了 19:00にお見舞が終了します。
19:30 外出終了 外出はこの時間で終了します。外出は結構自由です。
21:00 消灯 いつも夜更ししている私には、つらいのですが、21:00 で消灯となります。部屋の電灯は消されますが、当然、寝つけません。昼間、暇な ので昼寝してしまうこともあって、なかなか寝れません。結局、24:00ぐらいまでは、 ベッドのライトで本を読んだりして、眠くなるまでうだうだしていました。

入院2、3日目は、手術当日よりも、痛みはましですが、何をするにも 結構気をつかいます。例えば、以下のような点です。

トイレ
うんちをする時が、一番辛いです。2日目にやっと、うんちがでました が、脂汗を流しながら、やっと出すことができる状態です。また、女性の 場合はわかりませんが、男性の場合は、小便をするのも、実は痛みを 伴います。最後の一滴をしぼり出す時に、肛門に力が入り、肛門に痛み がはしります。あと、トイレに座るのは、5分以内にすませることが 肝要とのことです。
おなら
当然、おならをするのにも気を遣います。ただ、私の場合だけかも しれませんが、おならが異常に長く「ぷー、ぷっ、ぷっ、ぷっ、 ぷっーーーーーーーーーーーーー」ってな感じでおならがでます。 おならを一気にするのを恐がっているせいかもしれません。
くしゃみ
意外でしたが、くしゃみをする時にも、肛門に力を入れていて痛みを 伴います。
鼻をかむ
これも意外ですが、鼻をかむのにも肛門に力が入ります。
歩く
歩くときは、肛門に力が入らないように、ひよこ(あひる?)の ような格好で、お尻を突き出して歩きます。病院じゅうの患者さんが 同じような格好で歩いていて、かわいいです(^^;

このように何をするにも、肛門に力が入っていることを、身を持って知りました。 肛門を大切にしましょう:-)

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入院生活II(入院4-7日目)-1998.07.06(月)〜07.09(木)-

入院生活も4日目ぐらいから急に痛みが和らいできます。うんちをするのも、慣れて きたせいもあるのでしょうが、痛みもかなり楽になってきます。また、5日目からは、 シャワーだけですが、お風呂に入ることもできます。シャワーを浴びても、肛門に シャワーをかけるだけなら特にしみることもありません。

さて、ここでは入院生活でのいろんなうんちくをまとめてみます。

T字帯
肛門を保護するためだと思いますが、入院中は「T字帯」と呼ばれる ふんどしの変形したものを着用します。また、肛門にはガーゼをはさんで おきます。しかし、このガーゼには気をつけなればいけません。 ある時、コンビニに雑誌を買いに外出したのですが、外出して帰って きた後、お尻を消毒しようとトイレに行くと、

「ん????」

はさんでいたはずのガーゼがありません。はい、ご想像の通り、たぶん コンビニで血まみれのガーゼを落してきたのです。はずかしいー。 コンビニの店員の方、ごめんなさいX-)
消毒
消毒は、2時間おきに行ないます。こまめに消毒した方が、直りも 早いそうです。トイレでウオッシュレットで肛門を念入りに洗い、 消毒液を綿3枚に染み込ませて1枚ずつたたくようにして、肛門を 消毒します。その後、ガーゼを1つまるめて肛門にあて、さらに ガーゼを何枚か周りにあてます。その後、T字帯をしめてできあがり です。最初は、面倒ですが、早く治すためには仕方ありません。
たばこ
当然禁煙だと思っていたのですが、この病院では喫煙場所であれば 喫煙しても構いません。ただ、私の場合、すこし困ったのは、体質上 (?)たばこを吸うと、うんちがしたくなるのです。便秘している時は 都合が良いのですが、たばこを吸う度にうんちをしていると、さすが に肛門が痛くなってくるので、ちょいと困ります。
ウオッシュレット
ウオッシュレットをあまり利用していたことはなかったのですが、 今回ウオッシュレットの有難さを感じました。紙なんかでは、痛くて とても拭けないので、ウオッシュレットがないとお手上げです。 意外と、きれいになります。痔の気がある人は、早めに家のトイレを ウオッシュレットにしておきましょう。聞いた話しでは、4万円ぐらいから あるそうです。
姿勢
寝る時は、うつぶせ以外の姿勢なら問題ありません。うつぶせがいけない のは、お腹に力がはいるためだそうです。また、座ることもダメです。( 医師に確認したわけではありませんが...)座ると、肛門に圧力がかかる ためでしょう。また、円座と呼ばれるドーナツ型の座蒲団がありますが、 これも使わない方がいいようです。円座は、洋式便所に座っているのと 同じで肛門に力が入りうっ血するためだそうです。
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退院(入院8日目)-1998.07.10(金)-

予定通り、入院1週間で退院することができました。まだ、お尻に はさんだガーゼに血がつきますが、痛みはかなりましになっています。 通常、1週間ぐらいすると、すっと楽になるそうです。実際、私の場合も 退院する前後にかなり楽になりました。

退院して、気にしていたことは、ウオッシュレットが自宅にないことです。 ワンルームマンションに済んでいますが、急なこともあり、ウオシュレットが 準備できていませんでした。そこで、以前、携帯用のウオシュレットがあるとの ことを友人から聞いていたので、彼女にお願いして、日本橋で買ってきてもらい ました。近くの百貨店や電機店で聞いてもみましたが、現物はなく取り寄せる 必要があったためです。参考までに、以下に購入した商品を示します。

商品名ナショナル スカットレット(携帯用洗浄器)
品番BH-886
購入店日本橋 Joshin 1ばん館
価格\8,379-(消費税込み)
感想水をいれたりするのが、通常のウオッシュレットに比べて 面倒くさい(携帯用なので当たりまですが)のですが、それ以外は満足しています。
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

TOTO 携帯 ウオシュレット YEW350 ホワイト 電池式
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自宅療養(退院2〜4日目)-1998.07.11(土)〜07.13(月)-

自宅療養が始まりました。病室には、テレビがなかったので、暇つぶし に苦労しましたが、久しぶりにゆっくりテレビが見れるのが嬉しい:-)

生活のパターンを病院と同じようにしようと心がけましたが、やはり人の目が ないとなかなか規則正しい生活はできません。うーん、意志が弱い。

では、ここで、先生から促された退院後の注意点をまとめておきます。

食事
酒類、唐辛子やわさび等の刺激物はダメ。
座る
手術後1週間で退院する場合は、1回に座る時間は30分程度。長時間は ダメ。退院初日から3日目ぐらいは、恐いせいか、お尻を半分浮かした 状態「半ケツ」座りがやっとでした。完全に座ることはできません。
入浴
手術後2週間をすぎるまでは、シャワーはOKだが、浴槽につかるの は約1分以内にすること。
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通院(退院5日目)-1998.07.14(火)-

10時に起床して、うだうだした後、お尻を携帯ウオシュレットで洗ってから、 久しぶりに病院に行きました。ウーン、今日も涼しいー。

診察は、約10分ぐらいで終り、たまにピリッとした痛み があることを先生に伝えましたが、

「乱暴なようですが、そんなもんです。」

と言われました。また、

「(手術日から)2週間ぐらいすると、急に楽になる時期があります。」

とも言われました。

診察後、本屋さんと、レンタルビデオ屋さんに寄り(Evangelion借りました :-)、帰宅しました。長時間、座ったり、立ったりする以外は、日常生活は普通 に送れるようになったので、楽チン(^^;;

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自宅療養II(退院5-7日目)-1998.07.15(水)〜07.17(金)-

このころになると、ガーゼにほとんど血がつかなくなりました。また、 座るのも30分以上座ることができるようになってきて、先生の言った通り、 かなり楽になりました。もう、仕事ができるかもしれませんが、完治した わけでもなく、また、サラリーマン生活でこんなに堂々と休める期間は なかなかない(^^;ので、ゆっくりしようっと。

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通院II(退院9日目)-1998.07.18(土)-

退院後、2回目の通院の日です。経過は、順調とのことでしたが、まだ 通院する必要があるとのこと。うーん、まだ通院せなあかんのかー。

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ナプキン(退院10〜11日目)-1998.07.19(日)〜07.20(月)

外出することが多くなってくる時期ですが、少し血がうっすらとにじむので 、外出時もT字帯は必要です。しかし、T字帯をしているとお尻が膨れて 格好悪いし、暑いのでT字帯の中が蒸れるてしまうのが難点です。そこで、 先生にも勧められたのですが、生理用ナプキンをT字帯の代用にしてみました。 ナプキンを使用するのも、初めての体験です(^^;;

最初に、「うす型」を使用してみました。文字通り ナプキンが薄いので、お尻の膨らみはほとんどなく、格好は良いです。しかし、 表面積が小さく薄いために、ナプキンの端のナイロン部分がお尻にあたって痛く なったり、破れたりすることがあります。そこで、夜用の少し厚めのナプキンを 使用したところ、少しお尻は膨らみますがT字帯ほどではなく、また表面積が広く また柔らかいのでいい具合でした。夜用ナプキンがお勧めです。

ただ、長時間(約8時間)連続で使用すると、ナプキンが破れてしまい、 やはりナイロン部分がお尻でこすれて、ひりひりするので注意しましょう:-)

あと、ガーゼをする場合は、パンツはブリーフにしないと、ガーゼが思わぬ ところで落ちる可能性があるので、注意が必要です:-)私はトランクス派なので、 ナプキンをする場合は、ガーゼを外していました。それほど、出血するわけで はないので問題ありませんでした。

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復帰(退院9日目・手術後19日目)-1998.07.21(火)-

手術後19日目に仕事に復帰しました。もう、歩くことも、椅子に座ることも できるので、無理をしなければ仕事は問題なくできる状態(のような気がする) です。少し、頭がクラクラすることもありましたが、ほとんど問題なく仕事を することができます。

まだ、完治したわけではなく通院も続きますが、これで闘病記を終了にしたい と思います。最後まで、読んでくださった方ありがとうございました。もし、 皆様のお役に立てれば幸いです。

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Epilogue

入院生活も初めてなら、2週間以上も会社を休んだのも初めて、ナプキンを したのも初めての、初めてづくしの2週間でした。お見舞いに足を運んで頂いた方、 メールでお見舞いを頂いた方、会社でサポートして頂いた方、 病院のスタッフの方ありがとうございました。この場を借りて、改めてお礼を 申し上げます。

最後に、私のわがままと無理に文句も言わず、いつも一番近くにいてくれた あなたに感謝を捧げます。ありがとう。これからもよろしく...

〜その後の経過〜に続く...
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Written by kabada