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(DNS)ホスト名の付け方

Created: 2006.2.28

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概要

ホスト名はIPアドレスに対する「名前」です。

IPネットワーク上でコンピュータ同士が通信する場合、相手コンピュータを特定 するためにIPアドレス(郵便番号のようなもの)と呼ばれる数字の羅列を利用し ます。

しかし、IPアドレスは32ビットの2進数であり、通常8ビットの長さに区切り 10進数で表現(例: 192.168.10.1)します。数字の羅列であるため、人間 が手動で相手先コンピュータを指定するには覚えにくいなど不便なことが多々 あります。

そこで、IPアドレスを人間が覚えやすい文字列と対応づけ、人間は文字で相手先 コンピュータを指定することを可能にしたのがホスト名です。

IPアドレスを名前で表現するために、対応付けを管理する仕組みが必要となり ます。一番有名なのが DNS であり、現在のインターネットには不可欠な存在で す。古くは、hosts ファイルにIPアドレスとホスト名の対応を記述して管理し ていた時代もありましたが、現在では分散管理等を実現できる DNS を利用するの が一般的です。

ただ、ホスト名の解釈には色々あるようです。IPアドレスに対応するコンピュータ の「名前」ってのは間違いないのですが、どの部分をホスト名と呼ぶかを明確に規定 している文書はないような気がします。詳しい方、 こちらまでご教授頂ければ有難いです m(_ _)m

このページでは、一般的によく利用されていると思われる 「FQDNの左端ラベル名 = ホスト名」とさせて頂きます。

ホスト名の解釈例

FQDN = ホスト名 [ホスト名(Wikipedia)]
(例)www.example.com.
FQDNの左端ラベル名 = ホスト名[ホスト名(e-Words)]
(例)www
IPアドレスに対する名前 = ホスト名 [第2回 /etc/hosts(LinuxWorld Online)]
(例)www, www.example.com 等 /etc/hosts ファイルに記載したIPアドレスに対する名前

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FQDN

DNS で表されるIPアドレスに対する名前は、省略せずに全てを記載するのが 基本でありFQDN(Full Qualified Domain Name)と呼ばれます。FQDNは、ピリオド で区切られたラベル名の集合です。次の例のように、FQDNの一番左端のラベルをホスト名、 以降を所属ドメインにするパターンが多いかと思います。

www . example . com .
ラベル名(ホスト名) 区切り文字 ラベル名(ドメイン名) 区切り文字 ラベル名(ドメイン名) ルートドメイン

ドメインは階層構造となっており、階層構造のトップはルートドメインと呼ばれて います。すべてのドメイン名は、この階層構造のどこかに位置付けられます。

例えば、インターネットで www.example.com. となるFQDNは、後ろから前に向かって ルートドメイン -> 階層構造の下のドメインのように、ドットで 区切って表記されます。図にすると次の通りです。あと、ルートドメインはドットで表記 されますが、利用する場合は省略可能な場合が多いかと思います。

                           . (ルートドメイン)  --> ICANN管理
                           |
                +----------+---...
                |
               com (comドメイン)  --> Verisign管理(レジストリ)
                |
         +------+-- ...
         |
      example (example.comドメイン) --> 各組織・個人の管理
         |
    +----+--------...
    |
  www (www.example.com) --> 各組織・個人の管理

	

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ホスト名・命名規約

FQDNの一番左端のラベル名をホスト名としてよく利用しますが、命名規約は DNSのラベル名の規約に従う必要があります。尚、日本語ドメインを含む 国際化ドメインについては除いています。ホスト名が日本語って何か嫌だし、 結局DNSのプロトコルレベルで利用できる命名規約は変わらないし...

ラベル(=ホスト名)の長さ
63バイト以下
FQDNの長さは、ピリオドを含めて255文字以下
使用可能な文字
英字(A〜Z,a〜z)、数字(0〜9)、ハイフン( - )
ラベル先頭と末尾の文字にハイフンは利用不可 (ラベル先頭の数字は、 RFC 1035 ではN.G.やったけど、 RFC 1123 でO.K.になったとか...)
大文字・小文字の区別なし(どちらで記載しても意味は同じ)

RFC

これらの規約を決めているのは、以下のRFCです。

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参考文献

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hostname

Written by kabada