午前10時、クロージング。ここでいろんな表彰もまとめて発表される。
温泉卓球大会の優勝者は、なんと夢枕獏さん! この結果は意外だった人が多かったらしい。私は前夜、偶然に卓球場を通りかかって、獏さんの勇姿を見てしまったんだが、うまいのよ、ほんとに。優勝のコメント「私はだれの挑戦でもうける!」はお約束。(^^)
妻もねぎらいの言葉となんか賞品をもらったけど、私にとってのサプライズは最後に待っていた。今回いちばん目玉のプレゼントは、獏さんのエッセイの生原稿5枚。それも朱字(あか)のはいってないやつだったんだが、ひょんなことから、それを私がもらっちゃったのだ。うっひゃ〜!(^^)
これまで、ずいぶんスタッフとかやったけど、いいことはあまりなかった。というより、悪い思い出ばかりだったからなー。(^_^;)
編集者というのは2種類に大別できる。重箱のすみをつつくような性格で、校正とかが得意なタイプと、鷹揚な性格で、大局観に長けたタイプだ。私は前者の典型で、どんな場合でもつねに最悪の状況を考えて行動する。この性格をコンベンションのスタッフにあてはめると……ま、楽しめないタイプってことになるわけ。

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だから、今回も文句をたらたらいいながらスタッフやってたのだが、最後にこういうプレゼントがあったとは。
あとで獏さんに聞いたら、この原稿はファクスで先方(某新聞社)に送ったものなので、生原稿なのに朱字がはいっていないのだそうだ。これはだいじにとっとかなくちゃだわ。
← ちなみに、こーいう原稿。
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こうしてGATACON29in湯河原は嵐とともにはじまり、嵐のように終わった。関係者のみなさま、ごくろうさまでした。
最後に……このレポートを書き終えた翌々日の10月13日、GATACONともゆかりの深いSF界の長老、矢野徹さんが逝去された。『タイムスリップ・ガタコン』のなかで若き日の元気なお姿を拝見したばかりだったので、関係者のショックも大きかったのだが、実行委員長のこの言葉で笑顔をとりもどした人も多かったはず。