2021年日記
1月
睦月
新年明けましておめでとうございます。
年月の流れが年々加速されるようで瞬く間にまた新しい年の幕開けです。
昨年は世界中がコロナに翻弄され、第2次世界大戦以来の危機とも称された1年でした。今年も引き続き更なる感染拡大との戦いの幕開けです。
幸いワクチンが開発され、接種が始まりましたので、果たして功を奏するか世界中が固唾をのんで見守っています。
もし有効であれば、順延となっている半世紀ぶりのオリンピック開催も希が有るかも知れません。”砂上の楼閣”平和、繁栄の脆さを見せつけられた
1年でした。
大晦日恒例の紅白歌合戦、感染リスクの高い密集を避けて無観客なのには驚きました。
我が家も親族10人が集まっての新年会、旅行も控えて家で久方ぶりの夫婦だけの静かなお正月です。1日からスタジオで人形制作というのも
いいかもしれません。
最近はビスク焼成、服作りに追われて新たな人形制作はすっかりご無沙汰です。粘土と向き合う時間が1番幸せを感じるときであるのに。
ビスク焼成も、色付けもまだまだ課題山積。最近はとみに体力の衰えを自覚し始めていますが、自然の流れに逆らっても甲斐ないこと。自らの心に耳を
傾け静かに制作に向き合っていけたらと思います。
11月にはコロナ禍で昨年断念した教室展を開催します。 秋までには終息しているであろう予測の下ではありますが。
今年は昨年にも増して波乱万丈の年となりそうですが、また例年のような穏かな年の瀬を迎えられます様、この1年、より健康に留意して頑張りましょう。
本年も宜しくお願い致します。
RETURN
2月
如月
コロナが相変わらず猛威を振るっています。
緊急事態宣言は7日までですが継続となるかもしれません。
ワクチン接種も始まっていますが、希望者全員に行き渡るのはまだまだ先になりそうです。副作用が気に係るので私自身は遠慮したいですが。
年末コロナに罹った生徒さんご一家が無事回復されて今月から復帰出来そうなのは喜ばしい事です。
コロナ患者や医療従事者に対しての偏見が問題になっているようですが全く信じられない狭量さです。
7月のオリンピックもIOC会長は開催以外は考えていないとの強硬姿勢ですが世界は半信半疑というより開催に否定的というところです。選手さん達の胸中は
いかばかりでしょうか。
教室は前回の緊急事態宣言時と比べれば平穏を保っていますが、やはり遠方の方などには影響が大きく空席が目立つ状況です。
コロナ騒ぎが始まってもう1年、いい加減に収束に向かって晴れやかに桜の季節を迎えたいものです。
先月はビスクのオーダーを2体仕上げてお届けできました。だいぶお待たせしてしまったので、お2人共にとても喜んでいただけた事にほっとしています。
次回の人形展に向けてビスクの顔の原型作りに取り組んでいますが思いの他の苦戦です。これまでの型がいろいろと沢山あるので使えばといつも思うのですが、
気が付けばまた原型つくりをしています。
GO TO TRAVEL
も中止になって昨年来旅行も控えているのでスタジオで制作、家で服つくりに追われる日々の生活パターンは当分続きそうです。
連れ合いはスキー滞在旅行を目論んでいます。私も行きたいなー。今年の雪景色は最高のようです。
3月
弥生
スタジオへの”桜の道”百本程のソメイヨシノの蕾が日に日に存在感を増してゆく中、一足先に濃いピンクの河津桜が今まさに咲き誇っています。
真っ青な空を背景に鶯色の目白が花をついばむ様は毎年の事ながら心弾む早春の光景です。
昨年来のコロナ騒ぎ、先月末で関西の緊急事態宣言が解除となって教室を持つ身としてはほっと一息です。 五ヶ月後のオリンピック、開催の
可能性は未だ5分5分。気のもめることですが日本人の気質としては多分決行となるのでは。
春となれば各種展示会の季節です。私も京都の美晴花さんに出させていただきます。今回は1点だけですが。
年ごとに出展者が増えて、というより作り手さんが増えて、人形展は目白押し。質も20年程前の人形ブームの初期と較べて格段に向上したようです。
見る方の目も当然それだけ肥えてきたので相対関係においてはあまり変化はないようですが。
最近ちょっと冷めた目で眺めている自分がいます。
昨秋延期した教室展、開催までもう八ヶ月しかありません。明日60cmの子の発送を終えればオーダーが一段落するのでしっかり見据えなければと思います。
3月は私の誕生月。忙中閑、小旅行でもできればと思っていますし、読みたい本も溜まっています。1日24時間、なかなかままなりません。
4月
卯月
花の季節の到来。例年より10日程も早く桜が満開です。
ソメイヨシノの成長の早さは驚くほどで、桜の道が出来てからまだ10年程なのに桜のトンネルがそこここに出来つつあります。
人間と同じですね、幼木の時は皆同じに見えても成長にはそれぞれ大きな違いがあって既に大木の貫録を見せつつあるものやヒョロヒョロと立っているのが
やっとと感じさせる木も。ほぼバランス良く植えてあるのを見ると玄人さんには違いが判るのでしょうか。
霞か雲かとの歌の例えの通り頭上に淡いピンクがもやもやと連なり、足元にはこれまた真っ白に雪柳が咲き乱れる様はまさに桃源郷の趣きです。
オリンピックも海外からの観客STOPで聖火リレーがスタートしました。7月には幕開けですが依然として予断を許さない状況です。コロナ如きの病でもう2年近くも
世界中が翻弄されて収拾すら見通せず人の世の脆さを露呈しています。
最近今更ですがスマホの朗読小説にハマっています。ビスクや粘土の磨き作業に倦んだ時のながら作業にはもってこいです。ひと時の活力を与えてくれます。
あまりなじみのないクラッシックも時には曲名を学びつつ和んでいます。
やっぱりビスクの整形より粘土制作の方が格段に面白い。出来れば等身大を作りたいですがさすがに体力的に限界を感じるので、せめて1m程の子を以前のような
一気仕上げはやめてビスクの合間を縫って楽しみながらじっくり仕上げてゆこうと思います。
5月
皐月
新緑が目に染みる爽やかな季節となりました。
今年の桜は早かったのに三寒四温が長引いて肌寒の日が多かった気がしますが、GWを迎えてさすがに初夏の陽気になってきたようです。
1年で一番快適な季節、外気浴に海へ山へと繰り出したいところですが、やっぱりコロナ。感染拡大第4波、非常事態宣言も既に3度目が発令中です。
連日5千人を超える感染者、更に増え続ける気配です。お教室も昨年の第1波の時のように休講も視野に入れましたが生徒さん達の意向も受けて
何とか通常通り行っています。
オリンピックも今のところ聖火は走り続けていますが開催出来るのか否かぎりぎりまで気の揉めることです。半世紀ぶりの開催国と決まった時の歓喜を思えば
全くunluckyです。
イベントも中止が相次いでいますが昨秋延期を余儀なくされた教室展、今年は前回と同程度の状況であれば決行予定。11月迄にはせめて収束の見通しだけでも
立って欲しいものです。
海外旅行再開もいつになることやら、先日も飛行機便がかなりの減便の為、北京のお客さんに人形をお届けするのに通常5日程なのが2週間余もかかって
しまいました。当然損壊などのトラブルも生じやすく頭の痛いところです。 マレーシア長期滞在の弟もいつ帰って来れることやら。
人形制作は相変わらずオーダーと展示会用作品つくりに追われています。服作りが大きなネックですが今ではそれなりに両方こなしています。特にビスクは作品評価
に服の占める割合の大きい事を実感してからはかなりの労力を費やす様にようになりましたが苦手意識が邪魔しています。
我が家の愛猫、風ちゃんが今闘病中です。1週間入院してきましたがはかばかしくないので今日もまた通院です。肺に膿が溜まる膿胸だそうで完治にはまだしばらく
かかりそう、息苦しそうで可哀そうです。ついでに私も体調不良で検査の為の病院通いが続いています。先日は初めてペットというものを経験しました。
今年はどんな年になるのでしょうか。先のことを憂慮しても仕方なし、目の前のことを一つ一つ着実にこなしてゆくだけです。
6月
水無月
今年の梅雨入りは観測史上最も早いとかで5月半ばでしたが、ここ2,3日は爽やかな晴天が続いています。
コロナは相変わらず緊急事態宣言も先月末までが20日までに延長となりました。ワクチン接種が始まったので急速な終息が望めれば良いですが。
先月末初体験したペット診断で最悪の結果が出てしまいました。急遽今月半ばに入院、手術となります。コロナで病院も混雑の中、スムーズな入院とはなりました。
とりあえずは先の見通しが立たない状態ですのでお教室は半ばから休講としました。7月は後半から再開としましたが、変更ありかもしれません。
オーダー2体も今月末納期の予定でしたがご迷惑はかけられませんので入院までにと完成を急いでいます。
7月から4か月間横浜人形の家で開かれるアンティークドールと現代創作人形コラボ展(仮)への出展依頼も当初5体ほど予定していたのですが泣く泣くお断りしました。
いつもは風邪もひかず無休講を誇っていた私ですが、全く人生どこに落とし穴があるか、何が起こるか、わからないなとつくづく実感しています。
来月、良いご報告が出来ることを願っています。
皆さんにご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、制作頑張ってください。
7月
文月
無事退院はしましたが、手術は中途半端に終わりました。病理診断の結果は最悪こそ免れてほっとしましたが決して楽観出来るものではなく
この先暫くは治療に専念しなければならなそうです。
4日にまた10日ほど再入院です。
いろいろ迷いましたが、万全とは言えない体でお教室をするのもかえって皆さんに申し訳ないと思いまして、今月は休講と致します。
今はまだ先の見通しが全く立っていません。また少し落ち着きましたらご連絡させていただきたいと思います。
(14日)
退院しまして今後半年程は通院治療となります。体調を考慮しながら通常の生活に戻れるとの事です。
11月に教室展を控えていますのでそれまでの3か月、8,9,10月は教室を再開することにしました。体調次第でお休みをいただく日もあるとは思いますが、
主に出展に不安がある方を対象に進めていこうと思います。
教室展キャンセルの事も考えましたが、既にコロナで1年延期となっており3年ぶりの展示会をやめるのでは50余名の生徒さんに申し訳ないと開催を決めました。
取り敢えずは先に進めます。
8月
葉月
オリンピックも中盤に。かなり冷遇された今回の大会でしたが蓋を開けてみれば金メダルの数も歴代最多とかで無観客ながらそれなりに盛り上がりを見せているようです。
コロナの感染者も予想された通りうなぎのぼりですが、多分これはオリンピック終了と共に下火になるのではと楽観視しています。
治療はやはりこの暑さも相まってかなりしんどいですがそういうものだとあきらめの境地でやり過ごしています。但し治療には波があるのでなるべくお教室は楽な日にあたるように
考慮はしています。
何とか教室はやり遂げたいと思っています。自力で頑張れる方はお休みいただいて結構です、頑張ってください。
9月
長月
オリンピックも無事終了。選手たちの頑張りにはやはり見るものを元気づけてくれるものがあります。 開会式が準備不足の為か近年になく盛り上がりを欠いていたのが
残念でしたが。 パラリンピックは今たけなわですがやはり凄いですね。人間の力の底知れなさを感じます。
再開1ヵ月の教室、何とかやり遂げられてほっとしています。あと2か月、ますます体調は治療の関係でしんどくなりそうですが、乗り切るつもりです。隙間時間を拾いつつ
DM用1mの粘土制作も続けています。できたところまで、です。
幸いコロナ禍の中ながら生徒さん皆さん元気に通われていらっしゃるのは嬉しいことです。もちろん油断は禁物ですが。
コロナ相変わらず衰える気配を見せませんが、ワクチン接種がだいぶ進んできたようです。私も済ませました。
10月
神無月
朝晩めっきり涼しくなって爽やかな秋の到来です。先日の15夜の月はほんのりと薄雲の間を行きつ戻りつ時には大きな傘をかぶったように輝いてひときわ見事でした。
コロナもここのところ急速に感染者が減少に転じ、先行きに明るさが見えてきたようです。
9月の教室もなんとか無事終って、教室展迄あと1か月に迫りました。昨年のコロナによる延期も含めての3年間をしばし振り返って作品に託して感慨にふけるのも
意味あることと思います。そして今後の指針となるものを何かつかめたら、そしてまた邁進してゆかれたら、と思います。
今回も1m余の粘土人形から掌サイズのビスクドール迄100余体が並びます。作者それぞれの思いを受け止めていただけたら幸いです。
私の体調もなんとか終盤まで持ちこたえそうです。あと一頑張り。1mの子、造形は完成しました。
搬入は10月30日と31日の2日にかけて1時から4時まで各自ご都合の良い日にしていただけることになりました。また詳細はご連絡いたします。
例年であれば会期中は連日会場に控えさせていただくのですが、今回はお休みをいただく日もあると思います。あらかじめ失礼をお詫びさせてください。
最後の頑張り、お願い致します。
急に秋らしく冷え込んできました。 2日から教室展が始まります。7日までです.
会員様58名の個性豊かな作品100余体がずらりと並びます。制作時の作者の心の弾みを映し出したかのような楽しい作品群です。
私は今回DMの1mの子1体だけで寂しいですが、治療の合間を縫っての制作ではこれが現実と自らに言い聞かせています。
ちなみに私の
在廊は連日2時から5時までの予定でおります。
宜しくお願い致します。
思えばこの半年は治療と教室の綱渡りでした。不思議と通院の日や薬の副作用で寝込む日と教室日は微妙にすれ違ってぶつかる事少なく、お蔭で予定通り
教室展を迎える事が出来ました。
教室展終了後は再入院と手術が控えています。コロナ感染の心配も払拭されてはいませんので年度内は休講と致します。年明け後の事はコロナと治療の
結果次第で熟慮したく思いますが、せっかくの皆様とのご縁、再開が出来ましたらと願っています。
11月
霜月
12月
師走
今年も暮れました。
街は秋色一色に染まっています。.冬の訪れは年々遅くなっている様ですがさすがに師走ともなれば夕暮れ時は木枯らしが吹き過ぎてゆきます。
無事教室展が終了致しました。コロナ禍での延期も含めて3年ぶりの開催でしたが総数149点を数える多種多彩な個性あふれる会となりました。
皆さんの頑張りは素晴らしいです、感謝の一言です。
私は常のようには終日の在廊は出来ずお会いできなかった方々には誠に申し訳なく、残念な思いです。打ち上げ会も20余年にして初めて行えず、
年内休講を思えば心残りなことでした。
その後のPET検査の結果は幸い良好と出まして、まだ明後日の再手術は控えているものの回復に向かっているようでホッとしています。
数年は残るとされる薬の副作用による手足の痺れ等、乗り越えねばならないハードルはまだ多々ありますが、今後について前向きに検討してゆけそうです。
5日程前に猫の風が全く唐突に失禁を伴う引き付けのような発作を起こしまして以来寝たきり状態です。足が萎えているようで今のところ何が起こっているのか
医者も判断がつきかねている様子で、まるでキツネにつままれたようです。
とにもかくにも年は暮れます。来年こそは今年よりも笑顔の多い年になりますように。この夏天寿を全うした義母にもお願いしたい心境です。
2022年日記
1月
睦月
新年 明けましておめでとうございます。
2022年の幕開けです。昨年は本当に大変な年でした。
ほぼ1年病に振り回されました。その中での3年ぶりの11月教室展開催は、我ながらよく頑張れたと思います。オーダーのお届けも頑張れました。
人形展のお誘いはほぼお断りしました。とても残念な事でしたが。
何とか治癒に漕ぎ着けられて、こうしてまた新しい年が迎えられ、お教室の再開を思案できる日が来るとは、一時は年内までを覚悟した身を思えば
正に僥倖で感謝の一言につきます。
でもまだ少なくとも5年は爆弾を抱えているようなもので油断はできないそうです。今月から再発防止の治療も始まります。
完治の日まで希望を失わず、さりとて楽観し過ぎず1日一生の思いで日々を重ねてゆければと思います。
周りの方々には大変なご心配とご迷惑をお掛け致しました。支えてくださった多くの方々誠に有難うございました。 これからはゆっくりとではありますが
再生への道を探って行こうと思います。
今後とも何卒宜しくお願い致します。
愛猫、風も一時はダメかと思われた状態から一転、回復途上にあります。まだ足元はおぼつかないですが。全く摩訶不思議なことです。
1月11日
体調の回復に伴い1月後半から授業再開と致しましたが、思いもかけずコロナの第6波感染の急拡大の為、再開断念を余儀なくされました。誠に残念ですが、
とりあえずは2月からの再開を期して1月いっぱいは休講とさせていただきます。お間違えの無いよう宜しくお願い致します・。
2月
如月
コロナ感染急拡大の為、またもや教室の再開は延期となりました。、残念です。これでコロナ禍も3年目。これほど長引くとは誰が予想したでしょう。
4日から始まる北京オリンピックも無観客開催です。
私の体調も一難去ってまた一難、再発予防の治療が始まりましたが、期待の新薬が私には今のところ強すぎるのか先日は血小板の急減少で輸血の為
入院する羽目となりました。普段低血圧なのにこれも急上昇、フラフラです。予定ではこの薬を3年続けなければならないそうですが、2週間でアウト、今は休止で
様子見です。今後どうなりますことやら。
とりあえずは無理は出来ないのでボツボツとオーダーの子の制作に取組んでいます。
3月、春の兆しと共にコロナも収束に向かい、私の体調も落ち着くことを願ってやみません。
皆さんもくれぐれもご自愛くださってまたお元気で再会できる日を心待ちにしております。
愛猫、風が私と共に体調を崩して2か月余り、一時は回復に向かったかと思われたのに、1月23日早朝逝きました。結局原因ははっきりしないまま徐々に衰弱、
あまり苦しまずに逝けたのが唯一の救いです。ススキの砥峰高原で拾った子なので推定年齢11歳と2ヵ月、短い命でした。風ちゃん大好き!
3月
弥生
平和の祭典の言葉が時には虚しく響く北京五輪が最新技術を誇示して終わりました。選手の方々には感動を有難う、です。
ロシアがウクライナ侵攻を始めました。傍観するしかない無力さを痛感しています。歴史に学ぼうとしない人類に明るい未来はあるのでしょうか。
少しずつ春めいてきて河津櫻の開花もチラホラです。昨年の今頃は検査漬けで1年間入退院を繰り返し抗がん剤にも苦しめられ大変な年でした。
でも過ぎ去ってみれば早いもので幸いにも今年もまた満開の桜を迎えられそうです。
愛猫の風は2ヵ月余りで逝ってしまいましたが。今もそこにちょこんと座って大きな瞳で見つめ返してきます。
コロナは減少に転じたもののまだ油断はできない状況です。教室も休講丸4ヶ月、いい加減シビレが切れました。先の事は不透明ですので今月から
教室の再開を決めました。感染再拡大となり4月は休講等の事態になるやも知れませんが。とにかくスタートしてみます。再開を喜んでくださる生徒さんが
いらっしゃるのは幸せなことです。
私の体調も新薬を半分に減らすなど付き合い方が落ち着いてきて暫くは様子見となりました。薬を続ける3年間は体調に贅沢は言えません。
スタジオまで約20分の距離は散歩にも丁度なので連日通っています。家での服作りも相変わらずです。スピードダウンには目をつぶる事にしました。
さて今月コロナも含めて無事に乗り切ることが出来るでしょうか。頑張ります。頑張りましょう!
皆様もコロナに不安のある方はご無理をなさらずに。
宜しくお願い致します。
4月
卯月
今年は桜の開花が遅れたせいか、一斉に花開いたようです。木蓮、こぶし、雪柳、レンギョウ、枝垂れ櫻、ソメイヨシノ、正に春爛漫です。平和な日本、有難い事です。
ロシアのウクライナ侵攻が始まって、5週間です。近代の先進国でこんな事が起こるなんて信じられない思いです。世界の結束がこれまでになく固く経済制裁を始め、
あらゆる手段を取ってロシアの阻止に向かっているのは唯一の救いですが、いまだ先行き不透明なのは日々伝えられる惨状を目にする中で実に歯痒いことです。
急速に日本をはじめ各国で国防費増強論が高まっているのも不気味な事です。
常日頃国民が政治に目を光らせていないと、プーチンのような暴走独裁者を生み出してしまう事を自戒せねばなりません。
コロナは相変わらず一進一退のようですので3月の教室再開は正解でした。お陰様でつつがなく1ヶ月務め終える事が出来、精神体力共、少し自信がつきました。
溜まってきたオーダー制作にも取り掛かり始めました。通常よりお時間はたっぷり頂いておりますので無理がかからない程度に進めたいと思います。
新薬が身体に馴染んできたようなので通院回数も今月から減ります。2ヵ月後次の検査が入るまでとりあえずはほっと一息です。
病に効くというラジウム温泉も近所に見つけました。高濃度の天然で広々とした露天風呂はコロナ禍でも心配は少なそうです。飲むのも可なので毎回持ち帰ります。
4ヵ月振りのお教室でしたが皆様ブランクも感じさせず、いつものように和気あいあいと励んでいらして嬉しいことでした。
宜しくお願い致します。
5月、新緑の候。ツツジが満開です。こんなに沢山のツツジが、と季節が巡る度に驚かされます。心地良い風に新緑が煌めく様は例年にも増して心に染み入るようです。
教室を再開して2ヵ月、何とか頑張れています。コロナはいくらか減少傾向にあるようで、このGWは3年ぶりの人出が見込めそうとか、ともかくやれやれですね。
ロシアのウクライナ侵攻は混迷の度を増しているようです。核使用までちらつかせるプーチンの暴走を誰も、どの国も、阻止することが出来ないなんて全く信じられない
思いです。 それに知床の海難事故。明るさを増す季節に反して最近は暗いニュースばかりのようで気が滅入ります。
先月は嬉しいことがありました。初個展から20数年、片道数時間の道のりを欠かさずいらして下さるお嬢さん(出会った当初は確か二十歳そこそこのようでした)から
お人柄そのままに素敵なお便りが届きました。心尽くしの品々と共に。有難くてつくづく人は一人で生きているのではないのだ、と思いました。
偶然、今月はやはり懐かしい方が数年振りにスタジオを訪れて下さいます。私の変貌ぶり(老け振り)にビックリしないでよ、とお伝えしてありますが。 楽しみです。
制作、先月は少し頑張れました。取り合えず3体焼き上がったので今月は服作りで忙しくなります。とは言え全く無理がきかない身ですのでどこまで進められますか。
今のところ治療は順調なようなので、心配ばかりかけている97歳の母に久しぶりに孝行らしきものをしに月末1週間程、東京に行ってきます。
今月も宜しくお願い致します。生徒の皆さんとのひと時は私の励みです。
5月
皐月
6月
水無月
全く突然の事で言葉もありません。卵巣癌が再発しました。完治を告げられてからまだやっと半年。再発率の高さは予想されていましたが まさかまさかの早さです。
先ずは生徒の皆さん 御免なさい!!!
検診検査、特効薬といづれも欠かさなかったのに。1昨年11月異変を感じてから6月手術、4か月の抗癌剤、11月の再手術とこの日まで1年半の闘病でした。
でもこれが現実というものなのでしょう。 わかったのは先月末予定していた東京への里帰り旅行の3日前でした。当初は迷いましたがもしかしてこれが最後になるかもと
思い直し、行ってきました。97歳で元気な母、NPO法人代表として大活躍の姉、新婚早々思い通りの家を建ててしまった建築士の姪等、みな歳にかかわらず大活躍で
頼もしい親族です。姪の出来たての新居訪問も果たし、本当に久しぶりの楽しいひと時を過ごしました。そしてしっかりお別れもしてきました。
完治は望めないとの事。残された時間がどれくらいあるのか。幸いにも74歳3ヶ月の今日まで40代半ばでの1年半のカナダ遊学も含めて自由にやりたい事はほぼやれた
と思っています。それを支えてくれた連れ合いと2人の息子には感謝の一言ではとても足りません。有難う!
余りにも急な事なのでまだやり残した仕事はオーダーを含めて正直沢山あります。制限時間いっぱいまで私の生き甲斐でもあるそれらを全うすべく頑張ろうと思います。
でももし出来なかった分については、無念ですが、御免なさい。 体調が許す時があれば今投げ出しては申し訳ない方々に臨時教室も考えているノーテンキな私です。
このページもできれば更新したいと思っています。その時はお付き合いくださいね。
皆さんお元気で。これまで長い間本当に本当に有難うございました。皆さんとの思い出はこれからも私の大きな支えとなってくれます!
7日
転院して新しい治療方針も決まりました。全く不思議としか言えないラッキーな偶然の重なりで、望んでいた病院に巡り合えました。通院にも便利。
前の主治医も快諾してくださって即手続きを取ってくださり来週から開始となりました。緩和ケアに入る前に今1度抗癌剤です。あのシンドサを思うともう2度とごめんと
思いましたが、副作用にも考慮して生活の質に重点を置いた治療を目指しているとの事で、あとで後悔も嫌だし、ラストと思い受けることにしました。
通いの治療となるので昨年経験済み。 調子のよい時にはまた仕事もできるかな、なんて考えています。
さあ、どうなるでしょうか。頑張ります。
13日
卵巣癌再発による肝臓、腹膜播種。根治はありません。余命平均2年、長くて5年だそうです。
無事、抗癌剤1回目終了。所要時間3時間余、前回より2時間短縮。3週間毎だったのが今回は4週間毎の全6回。副作用はこれからどう出るか確答は無し、頭髪は無事らしい。
手足の麻痺は今回は無し、味覚障害が1番の難物、とお願いしてはいるのだが、、、お手柔らかにを祈るのみ。 経験では投与の1週間はくたばるが、あと2週間は比較的元気、
今回は3週間元気の筈なので月1で教室再開も出来るかも、オーダーも捗るかも、との希望的観測をしています。
通院は雨の時でも傘のいらない便利さで病院にも大満足。
あとは With cancer 。如何に最後まで自分らしく生を楽しめるか、欲を言えば少しでも長く、です。
取り敢えずは元気なあと1年を下さい。お願いします。
21日
昨日は検診日でした。主治医の了解も得ました。7月から教室再開致します。
今回はこれまでとは異なり、主として突然の休講でご迷惑をおかけした方々に対しての対応とお考えください。
抗癌剤の治療が続く年内いっぱいは頑張れるのではと思っていますので、まだ体力も残っている今のうちに少しでも早く始めたいと思います。
月2回の方は1回に、お時間も1時から5時を4時までに短縮させていただきます。お月謝も当然減額致します。
教室日は原則日曜2回、火曜2回、土曜1回の計5日です。一応第1,3曜日の方と第2,4曜日の方を各グループとして考えています。これまで通り変更は可です。
日程はHPに記します。
自立して十分やっていける方、またやっていらっしゃる方々は、今回を一つのチャンスとして大きく羽ばたいていってください。私も一人でやってきました。応援しています!!