プレミアムステージ特別企画 |
昭和二十二年 岡山 とある田舎(?)の一軒家。ひとりの男性が机に向かい執筆活動; 『今では名の知れたこの一風変わった青年にも、人知れず過去はあった』 そういう書き出しで原稿用紙に文字を綴っていく。その男性の向こうに、その”一風変わった青年”がゴロンと横になって眠っているのが見える。 『彼がアメリカにわたったのは・・・世界大恐慌の真っ只中』 そうして、その青年のアメリカ時代の話が語られる。 一九三〇年代 サンフランシスコ 日本人街 足を引きずりながら、よたよたと歩く一人の青年は、そのまま路地のゴミ溜まりに倒れこむ。そのすぐそばではギャング達がマシンガンをぶっ放すなんていう光景も日常茶飯事のようで・・・ 『禁酒法が施行されギャングたちが横行する、いわばアメリカの退廃時代。 禁酒法によりアルコールを取り上げられた多くの人は、麻薬に走った。 この年若い日本人ですら例外ではなかった』 そうして、麻薬をふかしながら、青年は視線の先にあるホテルの一室の光景を眺めている(おお、この荒んだ表情が素敵!!!(*^^*))。そこからは男性の叫び声が聞こえ; Victim :Stop! J…Please forgive me. (やめろ ジェイ 許してくれ) 小太りの男性が帽子をかぶった男性に殴られ続けている。その帽子の男性は、ポキッと音がするほど肩をまわすのに特徴があった。 そんな光景を、青年はくすんだ瞳のまま眺めているだけだった。そんな状態だから、そばを通る子供達からも; Kids :Jap! Yellow! Go away! Yellow! (ジャップ 黄色 速く帰れ 黄色) と言いながら石を投げられる有様である。 『東洋人、いや、日本人というだけでさげすまれる時代』 例えば、皿洗いをしている仕事先でも、洗った皿を運ぼうとして同僚に足を引っ掛けられるという意地悪をされるような状態なのだ。おかげで皿を大破させてしまい; Boss :Hey, you! What are you doing? You, yellow monkey! (何やってんだ この黄色い猿!) それを横目で見ている同僚からは大笑いされ、支配人からは目の敵のようにすぐに睨まれる。その様子を、同じ日本人の女性ハナは、迷惑そうに眺めている。そのまま、ホテルの裏口に連れて行かれ、一発殴られ; Boss :Brainless idiot! You are fired! Get out of here! Yellow piece of shit! (この能無しが お前はもうクビだ さっさと出て行け 黄色い 糞やろう) と、放り出されてしまった。 『更に麻薬中毒患者とくれば、同朋に蔑まれるのも仕方の無いことだった』 それに追い討ちをかけるように、先ほどのハナが倒れた青年を見下ろすように立ち; ハナ :あんたみたいなのがフラフラしてるから、日本人が馬鹿にさ れるんだ!迷惑なんだよ、死んじまえ! そう言い捨てて、自分の職場へと戻っていった。そんな風に言われても、その青年はそのまま何をすることもなく、倒れたまま空を見上げている。 『そのとき、彼は自分が何ものなのか、まだ分からずにいた』 ・ ・ ・ と、そこに・・・黒の帽子に羽織袴姿の奇妙な格好をして、後ずさりしてくる男性の姿が。その男性は、複数のアメリカ人に取り囲まれている。 Actor :You, yellow monkey! Come here! (黄色い猿 ちょっと来い!) その声に、目を覚ました青年は、その日本人男性を助けようと、がむしゃらにアメリカ人に飛び掛っていくが、助けているはずの日本人に「(小声で)おい、やめろって!」と。 どうやらこれは映画の撮影中で、近くでは映画監督らしき人が、"Cut! Cut! Cut!"と叫んでいる。ただ、もう、必死の青年にはこの声は聞こえず、ブンブン腕を振り回し闘っております。 とうとうその振り回しているパンチが相手に一発当たったものの、逆にその相手からパンチ一発返され、あっという間にのされる青年でした(弱っ)。 暫くして、先ほどの羽織袴姿の男性に肩を蹴られて目を覚ます青年。 男性 :ファック・ユー!お前のせいで俺まで役を降ろされちまった じゃねーかよ!!馬鹿か、お前は! そう言われて青年は頭を押さえて見上げると、しかしながらその男性は青年に対して好意的な表情を示している。 ジャック:ジャック安永…ハリウッド俳優だ! そういって、ジャックは青年に握手を求めた(格好いい登場の仕方だなぁ〜(^^;))。 『もしもこのまま誰とも出会わず、何事も起きなかったら、 彼も立派な麻薬中毒患者として在留日本人間でも持て余しものだった…』 階段裏の一室で、ただ宙を見て、ぼーっとして、横になっている青年。先ほどのハナの「死んじまえ!」という言葉が脳内に響く。 『彼はまだ気づいていなかった。 自分の天性の魅力と才能。そう、あの奇怪な事件が起こるまでは…』 「誰も知らない金田一耕助」 日本人街「ミカドホテル」 ホテルの客室。サンフランシスコの警官が数人、やってきている。遅れてやってきた上役に報告する現場の部下達。 Inspector:What have we got? Murder? (殺しだって?) Officer A:Yes, that's for sure, inspector. But this one's a real weird one. (はい、警部。それもかなり奇妙な殺され方で) Inspector:Weapon? (武器は?) Officer B:We determined that it originally was inside the hotel. From the state of the premises, we determined that the perpetrator was an outsider. The perpetrator gained entrance through a broken window. (このホテル内のもの(カブト,日本刀)と断定されましたが、 現場の状況から見て外部の者の犯行ではないかと。外から窓 が割られ侵入した形跡があります) Inspector:Why me? Why do I have to get stuck with a Jap murder at a Jap hotel! (しかし何だって俺がジャップホテルでジャップの殺人事件に かかわらなきゃいけないんだ!」 Office A:Chief, the victim was a white male. (いいえ、殺されたのは白人男性です」 Inspector:What? (何?) そうして、殺人現場を見た警部はつぶやいた、「HA RA KI RI ...」 さらに部下は報告を続ける; Office A:Sir, the victim left a message before he died. (被害者はダイイングメッセージと思われるモノを残していま す) Inspector:What? (何?) Office B:This here is the Japanese letter “SHI” could mean death or could mean number four. (これです。日本語で し という文字です。死、または数字の 4を意味しています) 両手を縛られた被害者の頭上に、死に際に自らの指で書いたであろう「し」という形をした跡が残っている。それを見て、さらに怒りが込み上げる警部。日本人に対しての偏見が強い彼は、犯人はそれだけで日本人と断定した; Inspector:Ahhhhh! Find out who did this! The killer is Japanese! (さっさと犯人を探し出せ!犯人は日本人だ!) その頃、同じホテルの階段を軽快なステップで階段から降りてくるジャック(と、ここはコメディーちっくな演出)。階段下の空間に設けられた扉を開くと、そこはコウの寝床だった。 コウ :ああ、ジャック・・・ ジャック:全く、少しは真面目に働けよ!この偉大なる俳優、ジャック 安永様の紹介だぞ! そう言いながら、コウが手にした麻薬を取り上げる; ジャック:俺の顔を潰す気か? コウ :今、休憩中ですから。 ジャック:ふふふ、何を暢気に。今、外で何が起こっているか知ってる か? コウ :さぁ・・・ ジャック:これだよ!!! と、そうして、ナイフでお腹を刺され、ご臨終…というジェスチャーをするジャック(さすがハリウッド俳優です(笑))。 ジャック:殺人事件だよ、殺人!!!今大騒ぎだ! コウ :殺人・・・ と、ここまではぼーっと話を聞いていたコウだったが、突然瞳を輝かせ; コウ :どこでですか?!!!! (ちょっと、可愛い(^^;)) そうして、ホテルの別の一角にやってくるコウとジャック。 ジャック:どこ行くんだよ。事件があったのはこっちじゃないぞ! コウ :きっと今、現場検証中ですよ。行っても入れませんから。 と、確かに理に適っているその発言に、納得するジャック。一方のコウは、ポケットから何やら細長い金属を、ホテルの一室の鍵穴に突っ込んだ。もちろん、今からその部屋に侵入しようという魂胆だ。 ジャック:コウ、そんなことできるのか? コウ :鍵の構造を知っていれば簡単なことですよ。 と、二人とも既に好奇心の塊になっていて、鍵穴に集中しているが、その様子を、通りかかったハナが目撃する。やがて・・・ ジャック:開いたよ! そうして、黙って部屋に入っていく二人; コウ :ここからなら良く見えるんですよ。ほら。 と、確かに向かい側には殺人事件の起きた現場である部屋が、窓の向こうに真正面に見えたのだった; ジャック:(口笛を吹いて)凄いなコウ!ホテルの設計図が全部頭の中 に入っているような性格だ。 コウ :記憶力だけはいいんです。一度見たものなら忘れませんよ。 ジャック:おお!!いい泥棒になれるぜ!(泥棒かい!(笑)) コウ :さぁ、覗きましょうか? そうして、いつの間に持ってきていたのか双眼鏡を差し出すコウだった。 一方その頃。警察によりホテルの大広間に集められるホテルの日本人関係者と宿泊人。犯人扱いのように調べを受けている。 警部 :Well, why are you protecting the killer ? (人殺しをかばうのか?) 銀造 :Why are you only accusing Japanese ? (なぜ日本人日本人だけが疑わなければならんのだ!) 警部 :Who are you? 銀造 :久保銀造だ。 シルクハットをかぶった初老の男性の男性は、堂々と警部に言い放った。 警部 :What a great opportunity ! You know, we check each and every one of you. I’m sure we can turn up some reason to kick you out of the country! If I check hard enough, I’m sure I can find some dirt on one of you. (いい機会だ。お前らみんな、徹底的に調べてやる!!少しで もおかしなことが見つかれが国外退去だ。叩いて埃の出ない 奴はいないだろう。 すると・・・ ハナ :Uh…well…I saw some strange men. 再び場面はもどってコウ達が覗きをしている一室。ジャックは屈んだ状態で窓から覗き、その上に重なるようにコウが双眼鏡で向かいの部屋を覗き込んでいる。と、その殺人の起きた部屋の窓ガラスの割れ方を見て不思議に思うコウ。 コウ :あれ? ジャック:ん?何か見えたか・・・? (双眼鏡を奪って自分も見てみる)何も見えないじゃねーか。 捜査員だけだ! そう言って双眼鏡をコウに返す。コウが再び部屋を双眼鏡で覗くと、ちょうど、捜査員が室内の鏡に触れ、その鏡に被害者のダイイングメッセージを写した。 コウ :!!! その瞬間、頭をかきむしり始めるコウ。そうしてその頭からは白い粉が舞い落ちて…; ジャック:雪?どわぁ〜〜〜〜〜〜このっ!!! と、その「雪」と思ったものがコウの頭から落ちているものだと気付くと、咄嗟にその場から離れるジャック。迷惑顔のジャックの表情にも気付かずに; コウ :ジャック、デブのボブと知り合いですか? ジャック:まさかぁ〜。誰だよ、そのデブのボブってのは。おい、(双 眼鏡を)かせよ!どうだ? 何てやっていると、部屋のドアをノックする音がして、先ほどの警察官が数名やってきた。 Officer :San Francisco Police! You both are under arrest for suspicion of murder. (サンフランシスコ警察だ。貴様らを殺人容疑で逮捕する!」 コウ :ぼ、ぼ、僕が犯人? Jack :Me? No! No! He took me here! Just look at him! I'm truly innocent! Kou! (俺が?Me?違いますよ。こいつに誘われて覗きに来ていただ けです。少なくとも俺は無実だ!コウ!) そうして、ジャックが取り押さえられて連れて行かれる。一方のコウも腕をつかまれ、連れて行かれそうになる。 コウ :Just wait a minute! (ちょっと待って下さい) Officer :If you’ve got something to say, say it at the station. (言いたいことがあるなら、署で聞く) コウ :No, wait! I think I know who the murderer is. He wasn't breaking in from the outside. The person was in the hotel at the time of the crime. Probably, the killer was a guest at the one of the party today, and… the killer's name has an? initial “J”. (違うんです。僕には犯人に心当たりがあるんです。犯人は外 部から侵入したのではなく、犯行時間にこのホテルの中にい たはずです。多分今日行われたパーティのどれかに参加して いるんです。そしてイニシャルがジェイの人物) と、そこまでコウが言ったとき、外にいた警部が部屋に入ってくる; Inspector:What? That's something I just can not ignore. I'll ask the question here. The rest of you, go outside and close the door. (何?それは聞き捨てならないな。俺が尋問する。お前らは外 で見張っていろ) Officer :Sure, inspector J. (はい、ジェイ警部) ジェイ警部と呼ばれた男性が部屋に入ってきて、一方他の警察官は部屋を出て行く。そうしてその警部は、ポキッと肩を鳴らした; コウ :ああ! コウがそう叫んだとき、ジェイ警部は部屋の扉を閉めた。と、同時に懐から銃を取り出した; コウ :You are the killer, aren't you? (犯人はあなたです そうですね?) Inspector:This gun…a little pushing and shoving could accidentally go off and rip right through your heart. A piece of scum like you disappeared. Who could care? (この銃はお前ともみあっているうちに暴発して、お前の心臓 を打ち抜くんだよ。お前みたいなクズが死んだって、誰も気 にしないさ) ゴクリと唾を飲むコウ。コウに向けられるジェイの銃口が火を噴く瞬間; FBI :FBI !!! 再び、岡山。原稿用紙には『フーバーの銃口が…』との文字が綴られている; 『結果として、彼は身をもってこの怪事件を解決してのけたのだった』 先ほどのホテルの大広間。従業員や宿泊人に囲まれ、FBIのフーバーの前で、事のあらましを語るコウ。 コウ :… and that’s how it happened. (つまり、こういうことだったのです) 話が終わると同時に、周囲から「おお!!!」という感嘆の声があがった。 Hoover :I see. What a brilliant deduction! We thank you Japanese Sherlock Holmes. We've been watching him for quite a long time. We can never pin anything on him. The only real clues are psychological, not material. It is a very famous saying, but we've forgotten it. Your deductive reasoning reminded us this simple fact. We thank you. (なるほど、見事な推理だ。ご協力感謝する、日本のホームズ 我々は彼をずっとマークしていたのだが、決定打が無かった 唯一 真実の手がかりは 物的証拠ではなく 人の心の中に ある 有名な言葉だが私たちはそれを忘れていた 君の推理 は我々にそれを思い出させてくれた) コウ :It was just coincidence just came together. (色々な偶然が重なっただけです) Hoover :Have you graduated from university? (君 大学は出ているのかね?) コウ :Um, not yet. (いいえ、まだ) Hoover :That's too bad. After you graduate, you should come down to visit the FBI. I'm J. Edgar Hoover. (それは残念だ 大学を出たらFBIを尋ねてきなさい 私はフーバーだ) フーバーはそうして、自ら被っていた帽子をコウの頭の上に載せた。 Hoover :Every great detective needs a proper hat. Good luck a man! (帽子は名探偵に必要な道具だろう?グッドラック) 再びコウの周りで歓声が沸く。 『今までの麻薬常習の持て余し者が、たちまち、一種の英雄に祭り上げられた』 ジャック「コウ!すごい!すごい!!!」 その様子をハナも遠くで見ながら静かに拍手をして称え、コウはそれに笑顔で答えた。 そんなコウに、近づく先ほどの初老の老人=久保銀造氏は、コウにある提案をする。 銀造 :君がその気なら、私は学資を出すが? ジャック:銀造さん! 銀造 :君は我々日本人の誇りと名誉を守ってくれた。そのお礼と、 君の素晴らしい才能に投資だ!どうかね、麻薬とは縁を切っ て、真面目に勉強する気はないか? と、非常に喜ばしいが、急な申し出に; コウ :どうぞよろしく頼みます」 と、ひどくあっさりと答えるコウ。それを聞いて回りは三度、沸き立った; ジャック:イエーイ!!!コウ、お前、馬鹿じゃなかったんだな!!! おい、ん?おう、このアメリカでは、絶対に成功者になれる。 何やってもOKだ!おう、俳優だけはやめてくれよ、日本人 ハリウッドスターは俺様だけで十分だからさ。さ、何になる んだ?医者か、弁護士か?! コウ :僕は・・・ そうして・・・・; 三年後 東京 とあるビルの一室に、【金田一耕助探偵事務所】と書かれた看板を掲げるコウこと金田一耕助。着物&袴&下駄という格好に、お釜帽をかぶり、写真屋の前でその看板の掛かった事務所の前に腕組みをして立つ。こうして探偵 金田一耕助が誕生したのであった。 岡山の作家邸。 金田一「あ、うーん、ふー」 横になっていた青年が目を覚ました。 男性 「耕さん、いい所で目が覚めた。今、耕さんのサンフランシスコ 時代の話を書いていただんけどね。あのときの奇怪な事件を、 どうやって推理したのか、まだ聞いてないんだよ」 金田一「ああ、あのときの・・・」 男性 「ちょっとおしえてくれないかね」 金田一「いいですよ」 男性 「まず、どうして内部の犯行と分かったのか」 金田一「それなら簡単ですよ。あの壊れた窓。あれはダブルハングと言 って、持ち上げ式の。あれが上下二箇所割れていたんです。こ れは、窓を持ち上げといて、中から外に手を出して割った証拠 です」 男性 「ああ、なるほど。で、そこから犯人を当てたのは?」 金田一「ダイイングメッセージです。刑事たちが日本語の『し』と思っ たのが、実は英語の『J』だったのです」 男性 「えっ?」 金田一「あっ、あ、先生、今、何時です?」 男性 「3時だよ」 金田一「あっ、しまった。汽車に乗り遅れる!」 男性 「でも、どうして、『J』が『し』になるんです?」 金田一「先生も殺されたボブと同じく、手を頭の上にあげて、ご自分の 名前か何かを書いてみれば分かるはずです」 男性 「えっ、どれどれ」 そう言われて、手元の原稿用紙で実際にやってみる。その間に金田一耕助は、マントと帽子を身につけ、カバンを手に早急に身支度を済ませると; 金田一「あ、すみません。ちょっと信州まで行ってきます」 男性 「えっ、あ、信州って。推理の続きは?!」 金田一「あ、帰ったらまたお話しますよ、横溝先生」 そうして、下駄の音を鳴らして駆け足で出て行った。金田一を見送りつつ、先ほどの原稿用紙に書いた文字が鏡に写ったのを見てみると、鏡像なのに『よこみぞ』とそのまま読めるではないか。 男性 「本当だ!耕さん!すごいよ!帰ったら絶対だよ!!」 金田一耕介は振り返って手を振り、再び駆けていったのだった(このシーン、何度見てもやっぱり袴が*****に見えるのだが)。 |
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