< 関 西 版 2000年11月放送分 >
<「稲垣芸術館」毎週火曜日25:40〜25:55(関西テレビ)>
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放送日 |
番組タイトル |
ゲスト&作品名 |
8 |
11/28放送分 |
「プラネット・オブ・アース」 |
エロポップ・アーティスト Mr. |
7 |
11/21放送分 |
「考える人」 |
Dear Loving『Bind hand and foot』 |
6 |
11/14放送分 |
「ダンシング・クイーン」 |
芸術家 梶尾貞治 |
5 |
11/7放送分 |
「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」 |
INDIAN-Hi『新垣ちんすこう』 |
2000年11月28日放送分 ホームに戻る
◆オープニング◆
真っ赤なオープンカーを運転するキュレーター稲垣吾郎。その映像に吾郎氏のナレーションが被る。
〜僕はどうしようもなくつまらない人間だ。
でも、そんな僕でもアートは優しく抱いてくれる。
だから、僕を感じさせてくれるアートを探すために今日も走る。〜
吾郎 「あぁ美味い空気だ!『酸素』って、何てアートなんだ!」
◆アートワークハウスにて◆
スタジオ右の青のソファー座っている稲垣キュレーターと、スタジオ左に控えている二人の人物〜アートワークハウス支配人の奥山氏と副支配人リリー・フランキー氏:
吾郎 「で、あるんだろうねぇ、僕を感じさせてくれるアートは?」
奥山 「もちろんでございます。当店本日のお薦めアート、感じて下さい」
そして、今回もスタジオ左端にあるBOXの中に、あるアートが登場する。BOXの中には一人の男性:
男性 「パーパーパパパーン、パーパーパパン!ボーリングしよう!」
その言葉の通り、道具も無しで、男はボーリングのパフォーマンスを行う。そして、ボーリングを投げたポーズをしたあと、今度は、反対側で野球のキャッチャーのようにそのボールを捕らえるパフォーマンス。
男性 「ゴロゴロゴロ・・・パシッ!リーチ、ドライチ。
なんじゃそりゃそりゃ、訳わから〜ん。わーわーわーわん」
と、意味不明のパフォーマンスが続き、お約束通り:
吾郎 「感じない」
の一言で、男性は流されていっちゃいまいた〜。
奥山 「では、こちらは?」
続いてのBOX内に登場したのは、さまざまな大きさのいくつかの絵。しかし、その中には必ず少女の姿が描かれています。
吾郎 「これは?」
奥山 「実はMr.というアーティストのワークなんです」
吾郎 「あなた方は、このアートに何を感じますか?」
奥山 「リリー?」
リリー「はい。
唐突ですが吾郎さんはロリコンでいらっしゃいますか?」
吾郎 「はは・・・」
となぜか即答しないキュレーター(^^;)。なぜに躊躇う必要があるのだ?(苦笑)
吾郎 「いや・・・多分・・・現時点では・・・
・・・・・・まぁ・・・ノ,ノ、ノーマル」
リリー「ひどく狼狽していらっしゃいますね。
例えばその、ロリコン、いわゆるロリータコンプレックスという言葉を聞いた
とき、人々はネガティブな偏見でそれを見ていらっしゃる。今回のアートは、
そんな偏見を作品に変えて、そしてアートに昇華しまった、そんな作品です」
吾郎 「なるほど」
奥山 「どうぞ!」
そして、BOX内には、背中に刀を装備し、関取の立ち会い前のような格好をしたMr.氏が登場する。稲垣キュレーターの手元のボタン操作によりBOXのドアが開くが、そこでBOX内のMr.氏、なにやらパフォーマンスを始めます。まずは前転・・・しかし背中の刀が邪魔で回れない(苦笑)。
吾郎 「(^^;)」
続いて、腰に携えた短剣を抜き、それを口にくわえ、もう一つの短剣を抜いてポーズを決めるMr.・・・しかし、折角、口に加えた短剣がポロリと落下・・・。稲垣キュレーターも耐えかねて:
吾郎 「感じない・・・」(メ、メインゲストにいいのか?!(爆))
一同 「(笑)」
☆本日のゲスト:MR.
スーパーなどのレシートの裏に描く、往年のアニメから着想を得た美少女イラストで脚光を浴び、エロポップ・アーチストとして海外のコレクターからも注目されております。
さて、いつものように向かって右側の青のソファーに稲垣キュレーター、リリー副支配人,奥山支配人。そして向かって左側の赤のソファーにはゲストのMr.氏が座ってます。
吾郎 「今日はまた、あのー、な、何、剣を持って、危ないじゃないですか」
Mr.「あぁ、パフォーマンスもやってまして…」
吾郎 「なかなか強烈な個性の持ち主と伺えるんですが。
いくつか、質問したい事はいっぱいあるんですが。
その前にこの、ボックスの中に、じゃぁ興味があるので、引きずり込まれて
いきます…」
と、自ら実況しながら、Mr.氏の作品の展示されているBOX内へと足取りを進める稲垣キュレーター。順番に作品を眺めていってます。まずはBOX左壁面の作品を眺め、次に正面奥の壁面に掲げられている一番大きな作品を見て:
吾郎 「はぁ・・・ハイジ、ですよね?」
Mr.「はい」
そして、順番に作品を見ながら、最後にBOX向かって右側の小さな作品群にひかれる:
吾郎 「あれ?あれ?
(作品の裏をめくって)**薬局屋、領収書・・・郵便切手証明書。へえ〜、
これレシートに、裏に、こういうアニメの絵を描かれているわけですね?」
Mr.「はい」
そして、稲垣キュレーター、定位置の青のソファーに戻って:
吾郎 「レシートに、ね、裏にみんな絵を描かれているんですけれども、どれもこれも。
何でそれまた、レシートなんですか?」
Mr.「そうですね、落書きをしてて、なんか普通の紙に描くと、
なんか気持ちが落ち着かない、というか…」
吾郎 「レシートの?」
Mr.「身近に有るような、そういう物に、こう、描く方が、僕の感じる身近な物
っていうのが表現できるという。なんか構えちゃ…」
吾郎 「ふーん、ちゃんとした、構えて、キャンバスに描いたりとか」
Mr.「ええ。絵も構えちゃうみたいな」
吾郎 「それで何でまたハイジだとか、ねぇ、(作品に描かれた)あそこの水着の少女。
ま、どっちかっていうとロリ、ロリ系ですよね?ロリ…」
リリー「系っていうか、完全にそっちですよね」
吾郎 「完全な・・・そうですよね。趣味で?」
Mr.「そうですね。でも、まぁ、自分がロリコンだっていうのを、ま、表現…」
吾郎 「う〜ん。こういった物をですね、世の中に、こう、出していって、正直言って
少しこう、恥ずかしいとか、後ろめたいとか、そういった事は無いんですか?」
Mr.「いやぁ〜、恥ずかしいですねぇ〜」
吾郎 「(笑)」
リリー「高倉健さんぽい感じがありますよね」
吾郎 「(笑)。『俺は、不器用っすから』みたいなね」
リリー「でもまぁ、歴史的に見ても、いろんなそういう芸術家の人達は、
もう、おおよその人が、ロリータコンプレックスの人が多いですもんね」
Mr.「あぁ…」
リリー「やっぱり、少女に少女に、憧憬は向かっていく。
敢えて、敢えて描かなかった山だけの絵とかはやけに切ない感じがしますよね」
吾郎 「そうですね」
そのリリー氏の言う作品は、アルプスの山々が繋がっているような景色が描かれている作品です(ハイジの景色をイメージして下さいな)。
リリー「でもまぁ、あそこにも少女が宿っている訳ですよね。描いてても。
あれは山を描きたかったって訳じゃないでしょう?」(なぜか勝手に断言(^^;))
吾郎 「そうですね。本当は・・・」(一緒になって断言)
Mr.「(うなずいて)宿ってますね」(作者も同じく断言…)
吾郎 「宿ってますか…」(納得しているようなしていないような…(苦笑))
そして、今度はMr.さんからの質問:
Mr.「稲垣さんがエロを感じる時って、どういう時(ですか)?」
吾郎 「(左手で頭を抑えながら)エロですか…」(←ちょっと困っている)
Mr.「はい」
奥山 「ズバッときましたね」
吾郎 「(Mr.さんの言い方を真似して)『エロを感じる時って』っていう
感じできましたけど、今…」
吾郎 「でも僕、正直言って、この中でも、あの、上に、ホラほら上に4人、
少女がいるじゃないですか?あれなんか、ちょっとエロを感じました。
あの、なんか無防備な感じがしましたね。
僕もその気あるのかなぁ」
リリー「・・・俺は左から2番目の子がいいかなぁ」
吾郎 「左、可愛いですよね…」(←よく聞き取れなかった…m(_ _)m)
と言いながら、リリー副支配人ご指名の女の子の絵を見るために、再びBOX内に進みます:
リリー「左から2番目…」
そして、稲垣キュレーター、改めて、4人の少女の描かれた絵をじっくり眺めてます:
吾郎 「う〜ん。でもさ、これをいいって言って、言ったら、
やっぱ、どこか後ろめたかったり、恥ずかしかったりとか・・・」
と、なぜか両手をクロスさせ胸に当てながら話を進めている姿がキュート(*^^*)。
リリー「そういう時はもう仲間内だけで『じゃぁ、吾郎ちゃんはどれよ?』なんて…」
吾郎 「ね」
リリー「皆で話し合ってね。
そういうコミュニケーションも含めてアートですから」(なんか強引・・・(苦笑))
吾郎 「なるほど…」
吾郎 「結構、この中で自分がこの、エロを感じる物って、どういう事かなって、
今あえて、ちゃんと分り合えるために自分でも感じてみたんですけれど、
うん、最初まあ、びっくりしたんですけども、話してるうちに確かにね、
う〜ん、少し感じ…ますよねぇ」
リリー「でもこれは、あの最初にロリコンというキーワードをねぇ、
僕らが出して話してるから、わかりにくいのかもしれないですけど、
好きなことをやり続けてるっていう、これはもうアートですよね」
吾郎 「そうですよね」
リリー「どの人も同じ事ですから、それは…」
そして、ここでいつものお時間です(^^;)。スタジオ内の照明が落ち、稲垣キュレーターのアップ!
吾郎 「こんなMr.さんのアート、僕の体が、欲しがっています」
◆アートワークスペースへの往き道◆
いつものオープンカーでMr.氏のアートワークスペースへ向かいます。後部座席には支配人と副支配人、助手席にはMr.氏が乗っていますが、Mr.氏、走行中に刀を抜いてポーズを決めています。慌てて後部座席の二人が止めにかかります(^^;)。
◆Mr.さんのアートワークスペース◆
Mr.さんの案内で、作業場(というより典型的な六畳一間ぐらいの独身男性アパート)に入っていきます。でも、部屋は本当に同情の余地の無いぐらい汚い…(^^;)。
(稲)「ん?なんか強いアートを感じる…
ここからアートが生まれたのか。足の踏み場も無い。う〜〜〜〜〜〜ん」
(奥)「すごい所ですね。入れますか?」
(リ)「犯人の部屋ですね、これは」
(奥)「稲垣様、ただの物置みたいですね。トイレも風呂も無いっすよ、これ」
(リ)「まぁ、でもこれもアートの一つですよね」
(稲)「アートだぁ」
(奥)「(笑)」
(稲)「アートワークは何処でしてるんですか?」
Mr.「うーん、(机の上のわずかに空いてる空間を指して)この辺ですね」
(稲)「ここですか?」
Mr.「ええ。日本で一番、アートの、あのー、スペースの小さい作業場ですね」
(リ)「そうでしょうね、たぶん」
(奥)「言えてますよね。おぉ」
そして実際にMr.さんの作業の様子を見せてもらいます:
(稲)「ちなみにそれはどこのレシートですか?」
Mr.「これは・・・東京電力…」
(稲)「東京電力・・・う〜〜〜〜〜ん、アートだ!」
(リ)「電気代は払うんですね」(^^;)
(稲)「ここはどこで寝るんですか?」
Mr.「ええとここです」
(稲)「ここ?」
(奥)「(笑)」
(リ)「いつ襲われてもいいようにね。なかなか…」(オイオイ…)
(奥)「おぉ、凄いや…」
(稲)「あはははは。万年床・・・なんてアートナ響きなんだ!」
(奥)「あはは(笑)」
(稲)「こういう風に描いていくのか…」
(奥)「見えているのはパ○ツでしょうかね、これは?」
(リ)「甘酸っぱいですね」
(奥)「ほぉー」
(稲)「すごくエロじゃないですか?」
Mr.「あぁ、やっぱり、恥ずかしいですけど・・・
その恥ずかしさを出すということがアートだと思いますね。まぁ僕のアートです」
◆帰り道◆
口笛なんか吹きながら軽快に車を運転する稲垣キュレーター。後ろにリリー副支配人と奥山支配人を乗せて稲垣芸術館に戻ります。
◆稲垣芸術館にて◆
稲垣芸術館にやってきた、稲垣キュレーター,リリー副支配人,奥山支配人:
吾郎 「まぁ、現在では常識となったプロモビデオを、80年代前半から作っていた
デュラン・デュラン『プラネット・オブ・アース』。どうかな?」
奥山 「これも!こ、これまでも!!(感動)」
吾郎 「これはほんの一部」
奥山 「おお(と頭を抱える奥山支配人)」
吾郎 「(館内の)あちらの廊下を行って曲がると、まだいっぱい所蔵してる物がある」
奥山 「ほぉ(と頭を抱える奥山支配人)」
吾郎 「(副支配人に)好きかね?デュラン・デュランは?」
リリー「当時はね、ニュー・ロマンティックの時代で、やたらとこうフリルの付いた
服を着て、いろんなこのデュラン・デュランとか、そしてカジャグーグーとか、
何ていうかロマンチックというか、何かね、少女マンガから抜け出してきた
ような、そういう人達がやる音楽っていうが流行っていたんですね」
吾郎 「なるほどねぇ。デュラン・デュラン・・・何か語感がアートだ!」
(↑今回なんかアドリブっぽいかも(^^;))
リリー「キョンキョンみたいなもんですね」
吾郎 「そうそう!」
吾郎 「本日我が稲垣芸術館に増えたアートは、
恥ずかしさを正直に出すことでアートを見つけた、MR.のアートワーク」
「あぁ、今日もまたアートとセッ○スしてしまいました。
稲垣芸術館、開館まであと700日」
◆エンディング◆
街中をドライブ中の稲垣キュレーター
「『六畳一間に八人兄弟』。ふっ(笑)、なんてアートなんだ」
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◆オープニング◆
真っ赤なオープンカーを運転するキュレーター稲垣吾郎。その映像に吾郎氏のナレーションが被る。
〜僕はどうしようもなくつまらない人間だ。
でも、そんな僕でもアートは優しく抱いてくれる。
だから、僕を感じさせてくれるアートを探すために今日も走る。〜
吾郎 「『きしむ背中』。はははは(笑)。何てアートなんだ!」
↑実際に背中を動かして、鳴らしながら、語ってます(^^;)。
◆アートサウンドハウスにて◆
吾郎君のナレーション
〜僕がアートなサウンドを探すときいつもここにやってくる〜
赤のソファー座り、今回も牛乳入りのグラスを手にしている稲垣キュレーター。そして、控えている二人の人物〜アートサウンドハウス支配人の内田氏と副支配人パンチ・UFO氏が稲垣キュレーターに挨拶をします:
内田 「稲垣様、本日もアートサウンドハウスを御贔屓に戴き、誠にありがとうございます」
吾郎 「で、あるんだろうねぇ、僕を感じさせてくれる・・・アートは?」
内田 「もう、もちろんでございますとも。(副支配人に向かって)チッ」
パンチ「それじゃあ、当店お薦めのアート、感じてください」
いつもの通り、スタジオ左端にあるBOXの中には木魚を叩くお坊さんの姿が…。しかし、頭を抱えて:
吾郎 「感じない」(さすがにこれじゃ、感じないよなぁ(^^;))
お坊さんが流された後に、BOX内に登場したのは、スーツ姿の男性が2人。一人はピアニカを手にしています。
吾郎 「ちょっと感じる」
ピアニカを手にしていない方の男性:
男性 「それではマジックを始めたいと思います。
♪タラッタラッタ タラララ タラッタタ・・・」
と、自ら妙なメロディーを口にしながら芸を始めます。稲垣キュレーター、楽しそうにちょっと感じ始めてます(^^;)。そして男性が手にしたのは:
男性 「ポッキー。♪タラッタラッタ タラララ・・・」
その手にしたポッキーを口に入れ、「♪タラッタラッタ タラララ・・・」と言いながら口の中で何かしている男性を見ながら、まだ芸の途中なのに:
吾郎 「ダメだ、感じない!」
という冷たい一言で、この男性二人も流されていきます。消える直前、口からポッキーを取り出した男性:
男性 「プリッツ!」
と、最後の抵抗を試みるも、時既に遅しで、完全に消えちゃいました(^^;)。
吾郎 「だめだ、(♪タラッタラッタ…という)テーマソングが、もう、耳に残る」
パンチ「ならば、このアートは?」
そして、その後のBOXに登場したのは男性4人。
吾郎 「かなり感じるな」
内田 「こちらのアート、Dear Lovingと申します」
☆本日のゲスト:Dear Loving
どこよりもカッコよく、どこよりも面白くを信条にした一風変わったビジュアル系バンド。霊感からスピリットを受けるという歌詞をもとに、少女マンガ的世界を歌い上げます。
いつものように向かって右の赤のソファーに画面中央から順に稲垣キュレーター、副支配人,支配人が、そして向かって左の青のソファーにはDear Lovingメンバー、MASAさん(ボーカル),TAKUYAさん(ドラム),YUKIさん(ギター),KUROさん(ベース)の4名が座っています。
吾郎 「『Bind hand and foot』というフレーズがあるんですけれども。
あれは具体的に、どういった意味なんですか?」
MASA 「金縛りっていう意味なんですけど」
吾郎 「金縛り。手と足を縛られてしまうという…」
MASA 「そうですね。あの金縛り」
吾郎 「金縛り。金縛りが曲に出てくる。
まぁ、かなり僕はそこにアートを感じてしまったんですけれども。
そういった事によく皆さんあわれる、あるんですか?
金縛りになられるんですか?」
MASA 「僕、僕だけだと思うんですけれども…」
吾郎 「MASAさん…」
MASA 「はい。金縛りにあって、っていう中で、そのまま眠りに入る時と、
何て言うんですかね、金縛りがあけて現実に戻る時ってあるじゃないですか。
その、そのまま眠りに入って、
その見た夢のストーリーをそのまま曲にしたんですけどね」
吾郎 「う〜ん、じゃあ、かなりそういった、ま、なんていうんですか、
力を持ってるんですか?第6感というか、予知能力とか、まぁ…」
MASA 「予知…。う〜ん、そうですね…」
吾郎 「具体的に?」
MASA 「何か、事故を当てたりとか、この人に何かが起きるとか…」
パンチ「それは実際その人を見てて、『あ、この人これからなんか事故起こすな』
とかいうので、閃くんですか?」
吾郎 「死相が出てるとか?」
MASA 「とか、今から何かが起きるとか、誰かに出会うとか…」
TAKUYA「そうなんですよ、例えば、僕と彼が2人でご飯を食べに行きます。
すると車に乗ってるんですよね。
じゃあ今から3台パトカーにすれ違うからって言うと、
その通り3台、パトカーにすれ違って帰ってくる。飯を食わずに帰ってくる…」
吾郎 「それ、ちゃんと仕込んで…?」(^^;)
TAKUYA「仕込じゃなくて…」
パンチ「仕込めないですよ、パトカー!」
吾郎 「神秘的ですね〜」
パンチ「他に何か、歌詞を考える上で、何かこう、インスピレーションを受ける物
っていうのはあるんですか?」
MASA 「う〜ん、少女マンガとか好きですね」
吾郎 「えっ?少女マンガが好きなんですか?へ〜ぇ…」
MASA 「すごい、歌詞にできますね」
吾郎 「例えばどういう?」
MASA 「一条ゆかりのやつとか…」
吾郎 「そこから得る物があったと?」
MASA 「ありました」
吾郎 「でもなんか、(MASAさんは)少女マンガに出てきそうな雰囲気じゃないですか?」
パンチ「そうですね、う〜ん」
吾郎 「(大阪府)枚方(ひらかた)出身ということで。
あの、皆さん小学生中学生ぐらいの頃からの友人ということですね?」
MASA 「はい」
吾郎 「どういった出会いだったんですか?」
MASA 「そうですね、僕とこの一番端に座ってるマスコット人形が…」
吾郎 「KUROさん」
TAKUYA「KUROさんが、小学校の時にたまたま同じクラスになりましてですね、
そっからもう、ずっと、中学3年までずっと一緒です」
吾郎 「ふ〜ん。けっこうなんか、(KUROさんとTAKUYAさんは)雰囲気も似てらっしゃる?」
TAKUYA「よく、ちっちゃい頃、よく僕がお兄ちゃんで、弟って感じで…」
吾郎 「そうそう。けっこうね、(KUROさんは)目元とかね〜…」
KURO 「ね!」
TAKUYA「ね!」
吾郎 「照れてますね、KUROさん」
内田 「ね、なんか、かわいらしい…」
吾郎 「KUROさん、何か…」
KURO 「あまり僕をいじらないで下さい(^^;)」
パンチ「え、他の方はどうやって知り合ったんですか?」
TAKUYA「中学1年生で同じクラスになりまして。
いじめっ子(TAKUYAさん)、いじめられっ子(YUKIさん)…」
吾郎 「いじめられてた?
MASAさんは、どういった?加わったんですか?その、なんか察知したんですか?」
MASA 「そうです、そうです、絶対何かあると思いまして」
吾郎 「俺、ボーカルにしないと、なんか悪い事起こるぜ、みたいな。
で、今に至るということですね?」
吾郎 「枚方のアートな点。街の…。
僕は解らないんですけれど、どういった所がかなりアートな点なんでしょうか?」
MASA 「菊人形…」
内田 「菊人形ってあの、髪の毛が伸びる人形・・・じゃ、ないですよね?」
(あ、あのねぇ…(--;))
TAKUYA「枚方、縁起悪いねぇ〜(^^;)」
内田 「失礼致しました、あまり気にしないで下さい」
解説:枚方の菊人形、個人的には懐かしかったりするわけで…(笑)。枚方にある遊園地「ひらパー」(旧「枚方パーク」というネーミングを改称して「ひらパー」。これもなかなかアートなネーミングでしょ!(笑))で、毎年秋に行われている展示イベントです。その年の大河ドラマの内容をモチーフに、菊で彩られた人形が展示されているんですねぇ。
パンチ「いかがでした、吾郎さん?」
吾郎 「う〜ん」
店内の照明が落ちて、スポットライトが吾郎君にスポットライトが当たります。
吾郎 「こんな、Dear Lovingの曲を、聞かせてもらえますか?」
◆Dear Loving:「Bind hand and foot」◆
◆帰り道◆
Dear Lovingの曲を口ずさみ、そしてそれに合わせて架空のドラムを叩く真似をする稲垣キュレーター。かなりオチャメ(^^;)。
◆稲垣芸術館にて◆
吾郎 「皆さんに紹介しましょう。僕の芸術館内で所蔵しているグレートアートの1つ、
ロダンの『考える人』。
地獄の門で人間の業について考えふけりながらも、
その肉体は人間の生気を放つ逞しさを持つ像。
この重量感、喩えて言うと、
『小錦を背負う重たさ』に勝るとも劣らない。はは。なんてアートなんだ」
吾郎 「本日、稲垣芸術館に増えたアートは、金縛りを怖がらず、
その中から愛の歌を見出す、Dear Lovingのサウンド」
「あぁ、今日もまたアートとセッ○スしてしまいました。
稲垣芸術館、開館まであと761日」
◆エンディング◆
信号待ち(?)の車
「『ラーメンを食べた後に歯に詰まっている麺』。なんてアートなんだ」
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◆オープニング◆
真っ赤なオープンカーを運転するキュレーター稲垣吾郎。バックには東京タワー(?)が見えています。その映像に吾郎氏のナレーションが被る。
〜僕はどうしようもなくつまらない人間だ。
でも、そんな僕でもアートは優しく抱いてくれる。
だから、僕を感じさせてくれるアートを探すために今日も走る。〜
吾郎 「『あの木の生え方』。はっ、何てアートなんだ!」
◆アートワークハウスにて◆
奥山 「稲垣様、本日もアートワークハウス、御贔屓戴き、誠にありがとうございます」
青のソファー座り、手にしたグラスをゆっくりと前のテーブルに置く稲垣キュレーター(今回もミルクか?)。そして、控えている二人の男性〜アートワークハウス支配人の奥山氏と副支配人リリー・フランキー氏が稲垣キュレーターに挨拶をします(今回はお決まりのナレーションが無かったわ…):
吾郎 「で、あるんだろうね?僕を感じさせてくれる、『アート』は?」
奥山 「もちろんでございます。当店本日のお勧めのアート、感じて下さい」
そこで、セット左にあるBOX内では、ブロンドヘアの女性がレオタード姿でセクシーポーズをとっています。興味津々の稲垣キュレーター(^^;)。
吾郎 「フム、ちょっと感じる…」
しかし、いきなり「ワンツー,ワンツー!」と野太い声を出しながら踊り始めます(つまり、男性だったって事ね…(苦笑))。
吾郎 「感じない」
ということで、やっぱり流されちゃいました〜。
奥山 「ではこちらのアートは如何でございましょうか?」
そして続いて登場は、台の上に3つのアートワークが並べられている。それを一目見て、稲垣キュレーター;
吾郎 「かなり、感じる」
奥山 「で、ございましょう?堀尾貞治という、アーティストのワークなんです」
吾郎 「で、あなた方は、この作品のどこにアートを感じるんですか?」
リリー「例えば、吾郎さんは、明日出来る事は、でも今日中に片付けようか、
やっぱり明日にしよう。どんどんどんどん先送りにする。
どういうタイプですか?」
吾郎 「う〜ん、先送りするタイプです」
リリー「例えば、日記とかお付けになったことはございますか?」
吾郎 「ええ」
リリー「でも、どんどんどんどんその日記が、ああ、今日はもう書くの止めて
明日にまとめようとか、そういう事も多々あると思うんですけども」
吾郎 「そうですよ」(平然と答える吾郎君がツボだわ)
リリー「今日のアーティストは、そういう1日という一瞬の積み重ねで永遠を創る
という芸術家です」
吾郎 「(手でリリーさんを指して) 相変わらず、説得力がありますねぇ〜 (^^)」
リリー「(眼鏡を触りながら)ありがとうございます」
奥山 「本日は、堀尾貞治さんに来て頂いています」
そして、ゲストの梶尾さんが、登場BOX内の壁面に立てかけられた巨大なキャンバスに創作活動を実演しながらの登場です。キャンバスに画材をたたきつけるように創作を続ける梶尾さん。スタジオ内でも『バンバンバン』という音が響いています(^^;)。
奥山 「堀尾さん、どうぞ、こちらの方に、お越し下さい!」
しかし、その声が聞こえないのか、ひたすら創作を続ける梶尾氏。稲垣キュレーターも、処置に困っています(苦笑)。
吾郎 「・・・(^^;)。ちょっと!」
奥山 「堀尾さん!」
吾郎 「支配人!」
☆本日のゲスト:堀尾 貞治
昭和30年代前半から作品を発表しつづけ、主に舞台美術展で活動。絵の具を日々塗り重ねていく方法など、自由奔放な表現をながきにわたって展開しているアーティスト
先程のBOXの中に並べられていた作品の1つが目の前のテーブルに置かれています。木の切り株のような(?)作品です。
吾郎 「これは、テーマは?(笑)」
梶尾 「えーとですね、実はあのこれは空気の問題を(テーマに)してるんですよね」
吾郎 「はい?」
梶尾 「空気」
吾郎 「空気?」
梶尾 「空気っていうのは、見えないでしょ?」
吾郎 「はい」
梶尾 「で、見えない空気を見える様にするには、どうしたらいいかっていったら、
色を使わないとね。空気っていうのは見えないから。
で、それを、あの、それを見せる為に、こういう風にこれに色を毎日塗って
いるわけです。ま、これ、15年間塗っとるんですけどね」
吾郎 「・・・えっ?!」(←本当に驚いている)
梶尾 「(笑)」
吾郎 「元は何だったんですか?え、木が下にありますよね?」
梶尾 「あのね、元はこれがベースなんです。だんだんになって形が変わってきて、もう…」
吾郎 「これインクですか全部?!(@o@)」(←さらに本当に驚いている)
梶尾 「そうです、絵の具です」
吾郎 「絵の具ですか?」
リリー「何だと思ってたんですか?(笑)」
吾郎 「いや、土台がちゃんとあって…」
リリー「違いますよ。
この木が最初にあって、1日塗ってひらぺったく、ひらぺったく塗って。
そして、1日1日で、15年でここまで来たんです」
吾郎 「はぁ〜、そうなんですか・・・。すごい資源の無駄使いというか…」
一同 「(笑)」
梶尾 「やっぱり、アートとは無駄な事やと思うんですよ」
吾郎 「ああ…はい、ええ、ええ」
梶尾 「徹底した無駄さがね、アートの醍醐味やからね」
吾郎 「無駄さ…」
梶尾 「意味のない事が、どんだけできるか、ゆうのが、
僕は一つの芸術の基準になると考えてるんです」
吾郎 「それが結構、堀尾さんの中のアートワークの、まぁ、こだわりと言うか」
梶尾 「そうですね」
吾郎 「一番基本にある部分なんですね」
梶尾 「ええ」
そして、梶尾さんの別の作品〜スケッチブックを見せて頂きます。作品をパラパラとめくり、順番に眺めています。
リリー「もう毎日…」
梶尾 「はいそうです」
吾郎 「これいいですか?あ、これも毎日?」
リリー「これも毎日、これも毎日…」
梶尾 「ええ」
リリー「こちらは30年続けられているんですよね、毎日」
梶尾 「そうです、30年」
吾郎 「継続は力なり」
奥山 「堀尾さんの手法として、1分打法というのがあるそうですが。
これはどういった事で?」
梶尾 「1分間で描くとね、そういう自分の品不足で、描ききれんもんがあると
思ってね。その辺にまた新しい問題があるやろと思ってね。
それで、毎日その1分打法いうのもやってる訳です」
奥山 「実際にちょっとこちらにスケッチブック有りますんで、例えば1分打法。
ええ、じゃぁ、ストップウォッチで測りますので」
梶尾 「ストップウオッチ(笑)」
奥山 「準備の方はよろしいですか?」
梶尾 「そんなん、嫁さんもやった事無いわ(^^;)。とりあえずやってください」
奥山 「よろしいですか、それでは、よ〜い、スタート!」
奥山支配人の合図で、堀尾氏が創作活動を始めます。稲垣キュレーターは立ち上がり、梶尾氏の創作を至近距離でのぞき込んでいます。梶尾氏、紙コップを使って、いくつもの丸を描いたり、次に別のページでは、その紙コップをパステルと一緒につぶし、足でふんずけたり(稲垣キュレーター、おもわず「ちょっと…」と声に出してます)。さらにシートを破いて、折り曲げて、大胆な線を描いたり、さらには先程の『空気』を表現した作品の上にシートを置き、凸凹を利用してさらに色を置いていってます。
吾郎 「ちょっと。ちょっと、ちょっと!(@o@)」
奥山 「ラスト10秒」
吾郎 「大切な15年間の…(^^;)」
奥山 「何が始まったんですか、本当に?」
そして、1分が経過。それでも創作のイマジネーションが次々沸いてくるのか、手を止める様子のない梶尾さん。またまた困った様子の稲垣キュレーター、おそるおそる声を掛けてみます(^^;);
吾郎 「堀尾さん、まだやられるん・・・?(唖然)」
奥山 「ハハハ(笑)」
吾郎 「(小声で)だって、聞いてない…」
そして、ようやく手を止めた梶尾氏に:
吾郎 「これ、全部プランが…? 凄いですね。
でもなんか、力がちゃんとあるんですね。男性的というか…。
はい、ありがとうございました(拍手)」
奥山 「この1分打法、稲垣様にも是非ともチャレンジして欲しいですよね」
(おお、何と思い切った発言!)
吾郎 「(笑)。僕はねぇ、絵、描けないんですけどねぇ…」
と渋りながらも、とりあえず挑戦する気になったようです。構える稲垣キュレーター。
奥山 「1分打法、用意、スタート!」
スケッチブックからシートを一枚はぎ取り、まずはソファーを乗り越え、セット後方にあるオブジェ(人のボディの形をしたライト)に紙を乗せ、その上から黄色のパステルで色をのせようとします。しかし、予想通りのものが描き出せないようで;
吾郎 「あ〜、出ないな〜これ〜」
と絶叫(^^;)。続いて、同じくセット内の壁に張り巡らされている配管に紙を乗せ、同じように青のパステルで描いていってます。そして最後は…:
吾郎 「じゃあ、ちょっとお借りします」
と、堀尾氏の15年間の積み重ねを拝借し、先程、堀尾氏行った方法と同じ様な方法で、作品を仕上げていきます。もう、トレードマークのマフラーがほどけちゃってるしぃ。
奥山 「ラスト10秒,9,8,7,6,5,4,3,2,1,ストップ!」
そして完成した作品をカメラに見せます。青と黄の色使いがやわらくていい感じ。真面目な絵を描くとダメな吾郎君だけど、こういう抽象的なものならなんとか様になっているような気がする。ボディラビングのときといい、ある意味感心(^^;)。
奥山 「何を表現したか?ちょっと是非とも、作者に…」
吾郎 「これですか?これは、あの…(少し回答に悩んで)…空気ですね、僕も!」(^^;)
梶尾 「いやぁ、そうでしょう、やっぱりそれを感じましたよ」
(フォローありがとうございます。でもゲストにフォローされるなんて…(苦笑))
奥山 「稲垣様、アートの方は感じて頂けましたか?」
そして、いつもの通り、スタジオ内の照明が落ち、稲垣キュレーターのみスポットライトが当たっています。
吾郎 「堀尾さんのアートを僕の体が、欲しがってます」
◆アートワークスペースへの往き道◆
牛の鳴き声が響く道を、真っ赤なオープンカーを運転する稲垣キュレーター。助手席には梶尾さんが、後部座席には奥山支配人とリリー副支配人が座っています。今回は梶尾さんのアートワークスペースが神戸にあると言うことで長旅です。
リリー「遠いですね」
◆梶尾さんのアートワークスペース◆
梶尾さんのアートワークスペースにカメラが入っていきます。
(稲)「神戸までついてきちゃってすみません。お邪魔します」
(リ)「お邪魔します」
(奥)「お邪魔します」
(稲)「ここから堀江さんのアートが生まれたんですね?」
堀江 「ええ、まあね」
(リ)「ここは無休工房というアトリエだそうです」
堀尾さん、立ち上がって紐の先に筆をぶら下げて、床の上のキャンパスに何か書いています:
(稲)「リリー、これはなんというアートなんだ?」
(リ)「うん、これは見てのとおりゴルフの練習ですね。うーん」
(奥)「(笑)」
(稲)「うーん、アートを感じる。何とお書きになってるのですか?」
堀江 「本気が本気を呼ぶ」
(奥)「ははははは(笑)」
続いては、机の上に広げられている使い込まれた筆や絵の具などが映ります。
(稲)「これが、堀江さん愛用の道具ですね」
堀江 「愛用っていうよりも、何か、そんな大層なものではないです。
ただ、あの、使い勝手がいいだけのもので…」
続いては同じ机に置かれている竹の棒を発見。
(稲)「ん?この竹の棒は一体?」
堀江 「これはね、あの、一つさっきやったように、どつくときにね、こういう、あの…」
と言いながら、キャンバスにインクを付けた竹でバンバン叩くようにして作品をつくってみせます。
(稲)「なるほどそういうことか」
(稲)「はははははは」
堀江 「ここをね、穴をあけるという設定でですね、毎日あのこれでですね削っとるんです」
と言いながら、今度は堀尾さん、手のひら程度のサイズの石(?)を手にして削る作業の実演してくださっています。
(稲)「何をやってるんですか!」
(奥)「(笑)」
堀江 「毎日100回ぐらいこうやるんやけどね、こんな事がだんだん面白くなるんですね」
(稲)「堀江さんのアート、今日はたっぷり感じさせてもらいました」
いや〜、体が火照ってる。ありがとうございました」
堀江 「どうもどうも、色々、ありがとうございました。すみません」
◆帰り道◆
赤いスポーツカーを運転する稲垣キュレーターの後部座席で、なぜかニコニコしている支配人と副支配人。
◆稲垣芸術館にて◆
吾郎 「これもね、僕の芸術館で所蔵している、グレートミュージックの一つなんだが…
スウェーデンから来た4人組み、ABBAのダンシング・クイーン」
奥山 「これも?」
吾郎 「はははは(高笑)」
奥山 「すごい、これまで!?」
吾郎 「僕の物!」
奥山 「すごい!!」
バックでは、この曲が流れてます。
吾郎 「ほら、ねぇ、歌ってますけれども。どうかな?リリー君?」
リリー「う〜ん、この曲は、あの、つい最近もリバイバルでヒットした曲ですけども。
元々この4人は夫婦どうし2組でやってて。そんなかで離婚したりとか。
ま、結局2組とも離婚しちゃっりとかしたんですけど。日本でいうと、
敏江・玲二みたいな、離婚してもずっと一緒に仕事はするっていう」
吾郎 「喩えるなら?」
リリー「ええ。そういうグループですね」
吾郎 「ビヨルン,アグネタ,アニフィ,ベービット、4人の頭文字を取って、
A・B・B・A、ABBA…
ハハハハハ。何てアートなネーミングなんだぁ〜!」
本日、我が稲垣芸術館に増えたアートは空気に色を塗りつづける、堀尾貞治のアートワーク。
「あぁ、今日もまたアートとセッ○スしてしまいました。
稲垣芸術館、開館まであと762日」
◆エンディング◆
真っ赤なスポーツカーで街中を運転する稲垣キュレーター:
「『日本語を覚えたての外人サンのコンニチワァ』。なんてアートなんだ」
2000年11月7日放送分 ホームに戻る
◆オープニング◆
真っ赤なオープンカーを運転するキュレーター稲垣吾郎。左手でマフラーを触って、伸ばしてみたり、なんだか今日はご機嫌な様子。その映像に吾郎氏のナレーションが被る。
〜僕はどうしようもなくつまらない人間だ。
でも、そんな僕でもアートは優しく抱いてくれる。
だから、僕を感じさせてくれるアートを探すために今日も走る。〜
吾郎 「『この微妙な上り坂』。何てアートなんだ!」
(↑今回、何故か妙にさわやかです!(*^^*))
◆アートサウンドハウスにて◆
吾郎君のナレーション
〜僕がアートなサウンドを探すときいつもここにやってくる〜
赤のソファー座り、今回もミルクを飲みながら、悠然と構えている稲垣キュレータ(今回も牛乳なのねぇ…。なぜ?)。そして、控えている二人の男女〜サウンドアートハウス支配人の内田女史と副支配人パンチUFO氏が稲垣キュレーターに挨拶をします:
内田 「稲垣様、本日もアートサウンドハウスをご贔屓頂き、誠にありがとうございます」
パンチ「ありがとうございます」
吾郎 「で、あるんだろうね?僕を感じさせてくれる『アート』は?」
内田 「もちろんですとも。(咳払いをして)パンチ?」
パンチ「え、はい、あ、吾郎さん、当店おすすめのアート、感じて下さい」
吾郎 「はい」(←律義に返事をする吾郎君)
パンチ「どうぞ」
そこで、スタジオ左側のボックスに登場したのは弾き語り風(スーツ姿&ギター)の一人の男性。ギターをかき鳴らしながら、いきなり歌い始めます。
男性 「♪2月に梅の木の下で彼女にプロポーズをしたらぁ〜、断られた
今度は4月に桜の木の下で彼女にプロポーズをしたら、愛を受け入れてくれた
何〜〜〜〜でか?それはね、木(気)変わったから」
スタジオ内、笑いが起きています稲垣キュレーターも顔がほころんでいます。
吾郎 「(笑)。ちょっと感じるが…」(確かに私も少し感じてしまったわ…(^^;))
とは言いながらも、ここはシビアに:
吾郎 「残念だが」
と、その言葉を合図に、男性は流されていっちゃいました〜。
パンチ 「ならばこちらのアートは?」
と、続いて登場したのは、いかにもロッカーという雰囲気の男性4人。一目見て、すぐに:
吾郎 「かなり感じる!」
☆本日のゲスト:INDIAN-Hi
最近、密かに注目されている沖縄系バンドの中にあって、特に高い評価を得ている彼ら。ハイテンションで歌う姿に琉球のパワーを感じさせてくれます。
向かって右の赤のソファーに稲垣キュレーター,パンチ副支配人,内田支配人、そして向かい合う青のソファーにINDIAN-Hiの4人。稲垣キュレーターに近い方から順に、シモZさん(Vo),カメZさん(ドラム),Zukejianさん(ギター?),ハブマシーン(ベース?)さんが座っています。
吾郎 「みなさん『新垣ちんすこう』という曲を、まぁ歌っていらっしゃるんですけども、
えーと歌の中で、まぁ『ちんすこう、何とかかんとかちんすこう、ちんすこう』
って、出てくるんですけれど、やっぱりあれは、あの言葉に
かなりアートを感じられたんですか?」
シモZ「由来は、あの、後輩が『新垣ちんすこう』の八代目で、
ちょっと経営が思わしくないという事で、どうにか少しでも売れるように
曲を作ってもらえますかと言うことで…」
吾郎 「あ、店をやっている?代々やられている?」
シモZ「そうです。400年続いている」
吾郎 「400年も?」
パンチ「実はですね、吾郎さん、そんな吾郎さんの為に『ちんすこう』を持ってきました」
吾郎 「あ、えら、偉いよ、偉いね〜、準備がいいね」
(これしきのことで、素直に喜んでいます(^^;))
吾郎 「これは、新垣ではなくて?」
パンチ「これは何ですか?」
カメZ「これが、新垣なんです」
吾郎 「あ、これが新垣?」
シモZ「新垣は、あの、チョコちんすこうとか紅いもとか一切使わず、作らず、
もう、これ一本なんですよ。意味わかりますか?」
吾郎 「わかります。ピュアなんですね、オーガニックな…」
シモZ「そう、オリジナルを通して、ここは頑固に。あの、この、何て言うの?
オリジナルちんすこうしか作らないんです」
パンチ「だから、ソフトクリームで言えば、バニラ!」
シモZ「そうです、そうです」
吾郎 「あ、なるほどね。色々やってる訳ではなくて、ラムレーズンとか…」
パンチ「あ、その・・・?」(^^;)
まぁ、ラムレーズンという喩えが中途半端で吾郎君らしいというか…(苦笑)。
そして、稲垣キュレーター、折角なので1つ試食させてもらいます。
吾郎 「ちょっと頂いて…」
内田 「如何ですか?」
パンチ「如何ですか?」
吾郎 「う〜ん・・・アートな味ですね」
(何でも「アート」で片づけられると思ってるだろう、君?(^^;))
一同 「・・・」
完全にパンチさんが突っ込んでくれることを期待していた吾郎君、パンチさんがちんすこうを食べるのに必死になっているのを見て、思わず苦笑い。(それよりも、自分で始末つけようよぉ)
パンチ「あ、あ、いや、いや、今、今、(食べていたから)・・・」(慌てるパンチ君)
吾郎 「で、これで曲を書いて、で、ああいった曲になっている訳なんですけれども。
まぁ、結構、その、ちんすこう以外にも、色々沖縄の方言が、ねぇ、
出てきていらしゃるんですが…」
そこで、内田支配人が、歌詞の一部を朗読します:
内田 「『まーさいびんどうちんすこう』」
吾郎 「『まーさいびんどうちんすこう』ね」
内田 「『にふぇーでーびるちんすこう』。これはどういう意味なんでしょう?」
カモZ「えーと『まーさいびんどう』がおいしい」
吾郎 「おいしい。『まーさいびんどうちんすこう』でおいしいちんすこう。なるほど」
カモZ「『にふぇーでーびる』が、ありがとう。ありがとうちんすこう、って感じです」
一同 「あ〜…(納得)」
パンチ「ちなみに『アートだ』っていうのを、沖縄の方言で何て言うんですか?」
カモZ「『はば』とか言う・・・」
Zukeijian「うん『あいえなー、あいえなー』※+☆◎!/▽*」
パンチ「何を?何?何がどうなったか、さっぱりわからない」(^^;)
吾郎 「で、あの、結構、歌の歌詞の中に、まぁ、ちんすこうもそうなんですけれども、
色んな方言があって、割かし、みなさんあの、こういったちょっとワイルドな、
二の線と言うかですね、結構、こう、ちょっとふざけた事はしなそうな
キャラじゃないですか。で、結構、割かし、ジョークが入ってますよね。
あれはー、やっぱり結構、皆さんで考えられてるんですか?」
シモZ「主に、僕が…」
吾郎 「僕(シモZさん)が考えられている?・・・歌詞ありますか?」
内田 「はい」
パンチ「歌詞ね」
吾郎 「(歌詞カードを見ながら)『さとうきびからBorn to be wild』とかさ。
う〜ん、あんまり、ほら、あんまりキャラクターに無いじゃないですか、ねえ。
ほら、なんか、もっとハードな事を歌ってそうなんですけど、
意外と、こう、可愛い内容で。ま、これもアートかなと思うんですけれども。
(メンバーみんな)同じ意見を持ってるんですか?
割かしこういった、バラエティー豊かにジョークを踏まえて歌詞を
書いていきたいと思われているんですか?」
カメZ「まぁ、好きですよ。まぁ、じゃなく大好きですよ」
Zukeijian「僕も、うん、好きですね」
吾郎 「ハブマシーンさんは?」
ハブマシーン「僕はダメですね」(^^;)
吾郎 「あら」
パンチ「だめですか」
吾郎 「仲間割れだ・・・。アートだね、こりゃ」
(「こりゃ」ってそのおじさん口調はやめてくれい!)
パンチ「え、仲間割れがアートなんですか?」
一同 「(笑)」
吾郎 「なぜ、ハブマシーンさんは・・・?」
ハブマシーン「あんま・・・そういうのは、好きじゃないです」
パンチ「ちょっと待ってくださいなのにどうして、名前がハブマシーンなんですか?」
ハブマシーン「(笑)」(ちょっと困ってるハブマシーンさん)
吾郎 「笑ってますね〜」
そして、スタジオ内の照明が落ち、稲垣キュレーターにスポットライトが当たります。
吾郎 「まぁ、こんなアートなINDIAN-Hiの曲を…聞かせてもらえますか?」
◆INDIAN-Hi:「沖縄TIME'99」「新垣ちんすこう」◆
◆帰り道◆
赤いスポーツカーで一人海辺を走る稲垣キュレーター。完全に自分の世界に入っています。
◆稲垣芸術館にて◆
吾郎 「皆さんに紹介しましょう。僕の芸術館で所蔵しているグレートアートの一つ、
ルノアールの『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』。
印象派の中でも一際有名なこの作品、この輝き、そして躍動感。
そうだなぁ、喩えて言うと、
『ドアを開けたら、多くのバニーガールが微笑みかけてくれる情景』
に勝るとも劣らない。あぁ、なんてアートなんだ」
吾郎 「本日我が稲垣芸術館に増えたアートは、400年の歴史を持つ琉球菓子「ちんすこう」
そこにロックをも見出すINDIAN-Hiのサウンド」
「あぁ、今日もまたアートとセッ○スしてしまいました。
稲垣芸術館、開館まであと780日」
◆エンディング◆
真っ赤なスポーツカーで街中を運転する稲垣キュレーター:
「『ミッキー吉野のキーボードの早弾き』。なんてアートなんだ」
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