< 関 西 版 2000年10月放送分 >


<「稲垣芸術館」毎週火曜日25:40〜25:55(関西テレビ)>


  放送日 番組タイトル ゲスト&作品名
10/31放送分 「フットルース」 写真家 野村佐紀子
10/24放送分 「モナリザの微笑」 Clingon『珈琲』


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◆オープニング◆

真っ赤なオープンカーを運転するキュレーター稲垣吾郎。本日は海岸線沿いを走っています。その映像に吾郎氏のナレーションが被る。

   〜僕はどうしようもなくつまらない人間だ。
    でも、そんな僕でもアートは優しく抱いてくれる。
    だから、僕を感じさせてくれるアートを探すために今日も走る。〜

そして、ゆっくりと左手を耳に当て、波の音を聞く稲垣キュレーター:

  吾郎 「『波の囁き…』。何てアートなんだ!

最後は、左手でカメラを指差し、ポーズを決めております(*^^*)

◆アートワークハウスにて◆

  吾郎君のナレーション
   〜僕がアートなワークを探すときいつもここにやってくる〜

青のソファー座り、左の人差し指で頭を支えポーズを決めながら瞑想中の稲垣キュレーター。そして、控えている二人の男性〜アートワークハウス支配人の奥山氏と副支配人リリー・フランキー氏が稲垣キュレーターに挨拶をします:

  奥山 「稲垣様、本日もアートワークハウスをご贔屓頂き、誠にありがとうございます」
  吾郎 「で、もちろんあるんだろうね?僕を感じさせてくれる、『アート』は?」
  奥山 「もちろんでございます。当店お勧めのアート、感じてください」

そして、目の前のボックスの壁面に掲げられているのは、複数のモノクロの写真。どの写真にも男性のヌードが写っています。

  吾郎 「ほ〜、どれどれ」

ゆっくりとボックスの中に歩み寄り、アングルを構えてみたりして、アートワークを鑑賞する稲垣キュレーター。メールヌードの写真に少し照れながら、ボックスから出てきて、所定のソファに戻ります。

  奥山 「如何ですか、こちらのアートは?」
  吾郎 「かなり感じます」
  奥山 「で、ございましょ?野村佐紀子というアーティストのワークなんです」
  吾郎 「あなた方は、この作品に、どのようなアートを感じますか?」
  奥山 「リリー?」
  リリー「そうですね、例えば、吾郎さんがハードスケジュールを終わられて、
      部屋に帰えられて、シャワーを浴びますよね。
      そして、すごく疲れて、もうベッドに行きたいのに、
      出ようとしたときに全身が鏡に映っている。
      そんなとき、思わず自分の裸体に見とれてしまうこと、
      多々されてらっしゃると思うのですが、
如何ですか?」
      (いいわ、いいわ、リリーさん!ファンになっちゃいそう(^^;))
  吾郎 「・・・。また、当たってますね」(「当たってる」って…(爆))
  リリー「しかもかなり長い時間、されてらっしゃるとお見受けするのですが…
  吾郎 「(人差し指を口に当てて)内緒で」(爆)×2
  リリー「でも、人は、例えば男の人は、女性のヌードはすごくいろいろなものを見て、
      興味を持ち何が美しいのかわかるものですけども、
      意外と男性は男性のヌードを見る機会があまり無い。
      で、今回の写真を見て頂いて、何が本当に美しいのか、セクシーなのか
      ということを分かって頂きたい」
  奥村 「本日はその野村佐紀子さんに来て頂いています。どうぞ!」

そして、目の前に流れてくるボックスの中で、直立不動で登場の野村さん。しかし、ボックスが停止した反動で、少しよろけてましたが、バランスをとって、なんとか倒れずに踏みとどまっています(^^;)。登場した野村さんを見て:

  吾郎 「あなたが・・・」

と少し感動的に話す稲垣キュレーター。

☆本日のゲスト:野村佐紀子

荒木経惟のアシスタントを務め、友人たちのヌードを撮りつづけた作品で注目を集める。モデルとの間には日常的な空気感を雰囲気を漂わせ、かえって独特の雰囲気をかもし出しています。

青のソファーに稲垣キュレーター,リリー副支配人,奥山支配人、そして向かい合う赤のソファーに野村佐紀子さんが控えめに座っていらっしゃいます。

  吾郎 「どうも」
  野村 「こんにちは」

とお互い、ぎこちなく頭を下げて挨拶をする二人。なんか、この段階で既に独特の空気が流れてます。

  吾郎 「あの、ちょっとヨロっとしてましたよね」(失礼なヤツ…)
  野村 「すみません」
  吾郎 「こういうの初めてですよね」

  吾郎 「まぁ、野村さんのですね、アートワークの中で・・・
      まぁ、アートワークという言葉をあえて使わせて頂くんですけども・・・
      えー、まぁ、興味のあるものというのは何なんでしょうか?」
  野村 「今撮っているヌードが、ヌードがそうですけどね」
  吾郎 「そうですよね。大体がメールヌード?」
  野村 「そうです。7割,8割ぐらい」
  奥山 「どの部分に魅力を感じるわけですか、男の裸で?」
  吾郎 「うん」
  奥山 「どの部分?」
  野村 「今・・・考え中。っていうか、ずっとどこかなって」
  奥山 「首下から足首までの間で・・・」
  野村 「いや、部分のことでは。
      部分もあるでしょうけど、部分のことではない、ことが何かなと思って、
      たぶんずっとやってるだと思うんですけど・・・」

  吾郎 「(モデルは)大体は素人さんですか?」
  野村 「そうですね。大体、そうですね」
  吾郎 「感極まって、脱いでしまったことに対して、まぁいろんなイマジネーションで、
      そういう身体に変化が起きてしまう男性というのは…今までは、ない?」
      (すごい質問だよなぁ)
  野村 「そんなにこう『ばー』って、ドラマチックなことじゃない(=日常的なこと)
      ので、普通に『ひゅ』ってこうやっていって、『じゃぁ』って言って、
      そんなにこう・・・(劇的な事ではないです)」

  吾郎 「長い、でも時間を掛けるんですか?
      すごいゆったりとした時間で、空気が出来てからやるとか?」
  野村 「まぁ出来る前も、出来た後も全部『あり』なんですけど」
  吾郎 「その空気というのは、どうやって野村さんなりに作っていくんですか?」
  野村 「あ、作らないですよ。・・・作らないというか、相手によって違うじゃないですか?」
  吾郎 「ええ、で、その相手を見て・・・?」
  野村 「うん、だから、それは二人で居るだけで、全部違うことになるんで・・・」
  吾郎 「じゃぁ、別に」
  野村 「私は何もこう、うーんと『リラックスしてね』とか全然・・・」
  吾郎 「うん、自然な空気というか・・・フィーリングというか?」
  野村 「そうですね、自然というか、すごく不自然な感じも『あり』なんですね。
      だから、凄く困っているのもわかっているんだけども、そのままみたいな」
  吾郎 「あ、不自然を敢えて・・・(変えようとはしない)」
  野村 「も『あり』だし」
  吾郎 「和ましたりとかして、笑った顔を撮ろうとかじゃなくて・・・」
  野村 「それも『あり』なんですけど・・・全部『あり』なんですね」
  吾郎 「全部『あり』?ダメなものが無いということなんですね?」
  野村 「そうですね、どれもいい。・・・どれもというか、
      困っててもいいですし、仲良くしましょう、というのでもいいですし・・・」

  吾郎 「きっと、何か想像つかない空気があるんじゃないかな、と思うんですけど・・・」
  野村 「変?・・・変ですよね。
      まぁ、ほとんど始めましてみたいな人とホテルとかでこうやって、
      ぱっと脱いでもらって・・・」
  吾郎 「そうですよね」
  野村 「変・・・ですよね」

  奥山 「稲垣様、野村さんから、稲垣様に何か御願いが今日はあるということなんですけども」
  吾郎 「・・・そうですか?何でも聞きますよ」
  野村 「そうですか?・・・ヌードを・・・
  吾郎 「(^^;)」

脱いじゃえ、というような仕草をする野村さん。

  リリー「やりましょう。うん
  吾郎 「ヌ、ヌードですか?

と、完全に取り乱しているキュレータ(^^;)。そして、『ゴホン×2』と派手に咳き込んでおります(苦笑)。

  吾郎 「結構でも、何かすごく、僕は波長が、合ってますよね!これ?
      聞いている人はあまり会ってないと思うんですけども。
      何か僕は話していてとても気持ちいいというか・・・」
      (あれっ、ヌードの話の返事をごまかしてる!?)

  奥山 「本日の作品は稲垣様、如何でございますか?」

  吾郎 「うーん、うん。野村さんのメールヌード、僕も脱ぐかもしれないメールヌード
      僕の体がかなり欲しがっています」

◆アートワークスペースへの往き道◆

稲垣キュレーターの運転する赤いオープンカーの後部座席に座る奥山支配人とリリー副支配人。

  奥村 「まだ、出ませんか、スピード?」

その副支配人の言葉に、黙って急にギアを変えてスピードを上げる稲垣キュレーター

◆野村さんのアートワークスペース◆

カメラはとあるマンションの玄関を映している。ここが本日の野村さんのアートワークスペースらしい。その部屋の扉を開けると、野村さんではなく、一人の男性が出てくる。

  (稲)「あれ?ここは野村さんのワークスペースと伺ってきたんですが…」
  男性 「はい、こちらです、どうぞ」
  (稲)「ああ、よかった、それでは失礼させていただきます」
  (奥)「失礼します」
  (稲)「うーん、やっぱりアートな匂いがするぞ。あ、野村さん」

部屋の奥のベッドの上に座っている野村さんを発見する一行:

  (稲)「突然、お邪魔しちゃってすみません。
      野村さんがアートを生み出す瞬間を私の身体が欲しがっていました」

玄関の応対に出た男性がベッドに入る。

  (稲)「ところで、このアートナお部屋は野村さんのお部屋ですか?」
  野村 「彼のです」
  (稲)「なるほど、ということは彼がモデルですね」
  野村 「はい」
  (稲)「それでは野村さん、アートなワークを始めてください」

実況役として如何にも演技っぽい感じで台詞を進めていく稲垣キュレーターと、普通の会話を繰り広げていく奥山支配人とリリー副支配人。

  (リ)「寝タバコよくないなぁ」(す、鋭い…(^^;))
  (稲)「イメージしていたのとは全く違う」
  (リ)「そんして写真をとるんですね」
  (稲)「彼を写すというよりも、そのナチュラルな空間も一緒に写真に収めているようだ。
      アートだ

  (稲)「うん?野村さんの頷きは何だ?」
  (奥)「おっと、彼がTシャツを脱ぎ始めましたね。ちょっと照れてますよ」
  (稲)「真剣にファインダーを覗いている野村さん、アートだ」

  (稲)「うん?何かNOを出したぞ」
  (リ)「髪型が良くなかったんでしょうね」
  (稲)「被写体の彼は何を思いながら撮られているのだろうか?」
  (リ)「う〜ん、でもこういうのは何も考えない方がいいんですよね。
      考えてないと思います(断言)」

  (奥)「それじゃぁ、稲垣さま野村さんもワークがあるようなので、そろそろ」
  (稲)「野村さんのアート、今日はたっぷりと感じさせてもらいました。
      二人でさらなるアートを生み出して下さい。
      それから、僕のアートなメールヌードいつになるのかな。ははははは(高笑)」

◆アートワークスペースからの帰り道◆

なにやら車の後方を気にする二人。気になって稲垣キュレーターまで後ろを覗き込んだりしています(危ないって)

◆稲垣芸術館にて◆

今回のグレートミュージック:「ケニー・ロギンス『フットルース』」

  吾郎 「これはね、僕の芸術館で所蔵している、数多く所蔵している
      グレートミュージックの、まぁ1つなんだが、
      1960年代、数々の全米ヒットを飛ばしたケニー・ロギンスの『フットルース』」
  奥山 「ここにあったんですか!ここに!」
  吾郎 「僕の所有物です!」
  奥山 「すごい!」(←やたら感動している)
  吾郎 「何がすごいんですか?」
      (↑奥山さんのあまりにオーバーな言い方に半分本当に笑ってる)
  奥山 「グレート!」
  吾郎 「グレート!・・・うん。どうですかリリー君?」
  リリー「まぁ、でもこれはね、一番アメリカがアメリカくさかった時代の、
      ジーンズにTシャツにスニーカーで髭っていうね。
      僕はあまり好きじゃないんですけどね」(爆)

   「本日、我が稲垣芸術館に増えたアートは、
    自然体でもいい、飾っててもいい、どんな人間の姿にもアートを見つける
    『野村佐紀子のアートワーク』」

   「ああ、今日もまたアートとセッ○スしてしまいました。
    稲垣芸術館、開館まであと798日」

◆エンディング◆

愛車を駆る稲垣キュレーター。

   「『冬に蚊に刺されちゃう女』。何てアートなんだ!」


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◆オープニング◆

真っ赤なオープンカーを運転するキュレーター稲垣吾郎。線路沿いの道を走るオープンカー。電車が車を追い越して進んでいく。その映像に吾郎氏のナレーションが被る。

   〜僕はどうしようもなくつまらない人間だ。
    でも、そんな僕でもアートは優しく抱いてくれる。
    だから、僕を感じさせてくれるアートを探すために今日も走る。〜

  吾郎 「『あの電車の連結部分…』。何てアートなんだ!

◆アートサウンドハウスにて◆

  吾郎君のナレーション
   〜僕がアートなサウンドを探すときいつもここにやってくる〜

赤のソファー座り、ミルクを飲みながら、悠然と構えている稲垣キュレータ。そして、控えている二人の男女〜サウンドアートハウス支配人の内田女史と副支配人パンチUFO氏が稲垣キュレーターに挨拶をします:

  内田 「稲垣様、本日もアートサウンドハウスをご贔屓頂き、誠にありがとうございます」
  吾郎 「で、もちろんあるんだろうね?僕を感じさせてくれる、『アート』は?」
  内田 「もちろんですとも。パンチ?」
  パンチ「はい、任せてください。本日のおすすめのアート、感じて下さい。どうぞ〜」

そこで、登場したのは新体操のように、足を前後に開脚状態でポーズを決めている1人の女性。しかし、稲垣キュレーターの「感じない」の一言であっさり流されちゃいました〜。続いて登場したのは、イカツイ感じの着物姿の男性一人(今井雅之さん風)。

  吾郎 「少し感じるな」

すると男性、頭に巨大プルトップをつけて「笑いの缶詰開けてみる?笑いの缶詰、開けてごら〜ん。開けてごら〜ん」と、そしてプルトップを自ら取り外して「パ〜ン。わ〜い。ようこそ笑いの国へ〜」。

  吾郎 「・・・。ダメだこれは」

その言葉を合図に、男性は「あ、いな、稲垣く〜ん、稲垣く〜ん」と言いながら流されちゃいました〜。

  パンチ 「続きましてこちらのアートは?」

と、続いて登場したのは、少し懐かしさを感じさせるようないでたちの男性4人。

  吾郎 「う〜ん、かなり感じるなぁ」

☆本日のゲスト:Clingon(クリンゴン)

どこか70年代の香り漂う切ない曲調と、自分の部屋の中で生まれるその文学的な歌詞が、ジャンルにとらわれない独自な存在感を確立している。

赤のソファーに稲垣キュレーター,パンチ副支配人,内田支配人、そして向かい合う青のソファーにClingonの4人。稲垣キュレーターに近い方から順に木村ひさしさん(ピアノ&メインボーカル),丸尾和正(ドラム),小林浩士(ベース?)、鈴木大輔(ドラム?(あっ、逆かも?))が座っています。

  吾郎 「まずお聞きしたいんですが、『珈琲』という曲、まぁ、タイトルだけでも
      ほろ苦いアートを、僕は感じてしまうんですけれども…。
      その、作ったきっかけというか」
  木村 「いや、きっかけは、あの、6畳の畳の部屋に珈琲カップが1つあったんで、
      見渡したらそれが目に入ったんで、じゃぁ、珈琲を歌おうと・・・」
  吾郎 「・・・(笑)。あ、それがきっかけなんですか?
  木村 「それだけなんですけども(^^;)」

  吾郎 「今、お住まいは?」
  木村 「今は東京にいるんですけど、当時、大阪です」
  吾郎 「大阪はどこですか?」(それを聞いてどーするよ)
  木村 「高槻市」
  吾郎 「高槻市」
  パンチ「高槻といいますと、吾郎さん、かなりアートな街ですよ」(爆)
  吾郎 「どこがアートなんですか、高槻?」
  パンチ「高槻といいますと、かなりアートな…(アートの)発祥の地?」(爆)
  木村 「そうですね、どちらかというと」
  パンチ「どちらかといえばね」
  吾郎 「そんなに素晴らしい街なんですか?(笑)」
      (ちなみに高槻市は大阪市と京都市の中間にあるというアートな街です(^^;))

話を戻して、ゲストの方の話に…

  木村 「その、楽器屋さんがあって、そこで集まって、
      バンドをしようということになったんですけど・・・」
  吾郎 「楽器屋さんにいて、いつもビールを飲んだくれていたんですよね」
  木村 「そうです(笑)」
  吾郎 「ちゃんと調べてますから、僕は」(爆)

そして、調べている稲垣キュレーター、さらに:

  吾郎 「ドラマで怪我もされましたよね」
  木村 「あ、良くご存知で…」
  吾郎 「大丈夫でした?突っ込んじゃったんですか?」
  丸尾 「そうです、ここを貫通したんですよ」
  吾郎 「ちょっと興奮しちゃって。ねぇ、そのときは、どういう状況だったんですか?」
  木村 「ライブで最後の曲やね」
  丸尾 「そうです。ドラムで破壊していて…
  吾郎 「破壊?(@o@)」
  丸尾 「はい」
  木村 「まぁ、アートですよね
  吾郎 「アートですね」
  パンチ「アートというよりバイオレンスですよ
  一同 「(笑)」

  吾郎 「その、珈琲という曲の中で、あの『本棚の一番右端に置いた恋』というフレーズが
      僕はもうあれに結構やられてしまったんですけど…」
  木村 「僕もやられてます
  吾郎 「自分でやられてる…(^^;)」
  木村 「あれはあの、丁度、僕の部屋、その6畳間に本棚があったんですけど、
      まぁ、だいたい漫画しか並んでないんですけど、その端に、
      右端に三島由紀夫さんの『潮騒』があって…」
  吾郎 「ほぉ、文学な、かなり…?」
  木村 「純粋な恋を描きたいなと…」

ここで、三島由紀夫という言葉に反応した稲垣キュレーター。

  吾郎 「『仮面の告白』は無い?じゃぁ『金閣寺』?」
  パンチ「(拍手) すごい詳しいですね、吾郎さん」
  内田 「さすが…」
  吾郎 「僕は、もう、結構・・・『禁色』とか、色々・・・」(好きなんだからぁ)
  パンチ「KINJIKIですか?
  内田 「きんじき?」
  吾郎 「『禁色』ってあったでしょう、三島由紀夫で・・・
  パンチ「?」
  内田 「?」

「?」だらけの周囲の反応に、説明を断念した稲垣氏:

  吾郎 「あ、ある、あるあるんですよ!
  パンチ「あります」
  内田 「ありますね」(←強引に納得)

そして、話は戻って、『珈琲』について:

  内田 「稲垣様、もうひとつ素晴らしいフレーズがありまして」
  吾郎 「いい所で…」

そして、『珈琲』の1フレーズを朗読する内田支配人。苦い恋の思い出を、ミルクと砂糖を混ぜて、珈琲のように飲み干してしまうという内容の詞です。まぁ、冷静に詩を朗読されると、内容的には恥ずかしい内容なわけで、詩を聞いた稲垣氏、じっと木村さんの顔を見て、そして、ひざを叩いて冷やかします。

  木村 「これもやられてますね、自分で(^^;)」
  吾郎 「そういう恋愛の曲はもちろん実体験を元にして書かれているわけですよね」
  木村 「そうですね」
  吾郎 「まぁ、そういった飲み干してしまいたいような苦い経験があったわけですね」

そう、今回は稲垣キュレータ、下調べが十分だったのか、どんどん突っ込みを入れています。トークを引っ張ってるよ(^^;)。でもね、吾郎君、ここで手を鼻に当てるのいいけど、鼻を押し付けるのは鼻がへしゃげるからやめたほうがいいよ!(苦笑)。

  木村 「そうですね」
  吾郎 「どういった経験・・・?」
  パンチ「いい質問ですね」(笑)
  吾郎 「何か、お二人同時にふられた、っていう…」
  木村&丸尾「Ah!」(と、二人息の合った反応)
  パンチ「今、『Ah!』ってちょっと浮かび上がりましたよ」
  木村 「同じ人ではないんですけど…」
  吾郎 「95年か、なんかに?」
  パンチ「年代まで知ってる」
  木村 「二人が撃沈したわけですね。で、どうしようかな、と。
      その反動を、僕はそこからピアノを始めたんですけど」
  吾郎 「それがきっかけで?」

と、ここで稲垣氏、さらに突っ込みます:

  吾郎 「何でピアノだったんですか、また?」
  木村 「(^^;)。アート、ですかね?
  一同 「(笑)」

しかし、その発言を聞いた副支配人のパンチ氏、慌てて:

  パンチ「ちょっと、吾郎さん、パクられてますよ」(爆)
  内田 「稲垣様の大切なお言葉が・・・」

と、副支配人もフォロー。

そして、ライトが落ち、スポットライトの中の稲垣キュレーター(もちろんカメラ目線)。

  吾郎 「こんな Clingonのサウンドを、聞かせてもらえますか?」

◆Clingon:「珈琲」◆

◆帰り道◆

愛車の真っ赤なオープンカーを走らせる稲垣キュレーター。「珈琲」を歌いながら、最後に珈琲を飲み干すポーズをしたしています(^^;)。

◆稲垣芸術館にて◆

今回のグレートアート:「レオナルド・ダ・ビンチ作『モナリザの微笑』」

  吾郎 「僕の芸術館で所蔵しているグレートアートの1つ、ダビンチの『モナリザの微笑』。
      この謎に満ちた微笑は、この上なく優しくもあり、また限りなく冷たくもある。
      この神秘。喩えて言うと、そうだな、子供の頃に初めておすぎとピーコの初めて
      ツーショットを見たときの危うさ
に勝るとも劣らない。うん、何てアートなんだ!」

   「本日、我が稲垣芸術館に増えたアートは、珈琲カップ1つから恋の歌を見つける
    『Clingonのサウンド』」

   「今日もまたアートとセッ○スしてしまいました。
    稲垣芸術館、開館まであと806日」

◆エンディング◆

愛車を駆る稲垣キュレーター。

   「『女だらけの水泳大会のポロリ』。何てアートなんだ」


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