064 三角浦の文化的景観 三角浦の文化的景観は熊本県中西部に位置し、三角ノ瀬戸に面して展開している。三角ノ瀬戸は水深が深く、湾内は比較的穏やかで暴風・波浪等の影響を受けにくいことから、古代より八代海(やつしろかい)と島原湾とを結ぶ南北方向及び九州内陸部と天草諸島とを結ぶ東西方向の流通・往来の結節点として機能してきた。 三角ノ瀬戸は変化に富んだ海岸地形を成しており、戦国時代に島津氏家老の上井覚兼(うわいかくけん)が和歌を詠むなど古くからの景勝地として知られてきた。近代になると小泉八雲など文人墨客が文学の舞台としたほか、熊本を本拠とする第六師団の保養地に指定され、現在も別荘が立地するなど、三角浦は保養都市として機能してきた。 参考資料:国指定文化財等DB(文化庁) 2023-7-2 |
三角西港 (撮影:2002-2) | 三角西港 (撮影:2002-2) |
旧三角海運倉庫・水路 (撮影:2002-2) |
重要文化的景観 ~三角浦の文化的景観~ |