030 京都岡崎の文化的景観 岡崎地域は、京都東山の西麓、比叡山の西側を水源とする白川の扇状地に位置している。平安時代には白河殿(しらかわどの)など皇族や貴族の別荘が多く造成され、その後,禅林寺や法勝寺(ほっしょうじ)等の寺院が建立された。応仁の乱の後農業を主体とする地域となったが、近代、殖産興業策の一つとして琵琶湖疏水が建設され、蹴上発電所が日本初の事業用水力発電所として完成し、京都の近代化の礎となった。また、平安遷都1100年紀念祭及び第4回内国勧業博覧会が開催され、その跡地には武徳殿、動物園、岡崎公園,図書館、美術館、公会堂等が建設された。南禅寺界隈では別荘の開発が進み,無鄰菴など疏水の水を活用した庭園群が形成されていった。平安神宮は、平安遷都千百年紀念祭・第4回内国勧業博覧会の会場施設として平安宮大極殿院を模して計画されたものである 疎水には全部で3つの発電所がありますが、私の祖父は明治の頃、蹴上発電所と伏見にある墨染発電所で技師として働いていました。父は伏見の墨染発電所に勤務しているときに定年を迎えました。私は墨染発電所に隣接する社宅でケネディ暗殺のニュースを聞きました。1963年の出来事です。 参考資料:国指定文化財等データベース(文化庁) 2023-6-17 |
重要文化的景観 ~京都岡崎の文化的景観~ |
参考:伏見にある墨染発電所です。 |