特徴等
大国魂神社(おおくにたまじんじゃ)は、律令時代、国司が国内の大社六社を国府に勧請祭祀し六所社と称したのに始まり、古来、武蔵総社として近隣の崇敬を集めてきた。
現本殿は、徳川4代将軍家綱の再建の命により、寛文7年(1667)に完成したものである。大國魂大神や六祭神など多くの神々を祀るため、三間社流造の社殿を3棟分連結した、横に長い九間社流造という特異な形式で、相殿造ともいわれる。中殿には大国魂大神、御霊大神、国内諸神、東殿には小野大神、小河大神、氷川大神、西殿には秩父大神、金佐奈大神、杉山大神を祀っている。慶長11年(1606)の古図では独立した社殿が3棟建っているが、正保3年(1646)の火事で社殿がほとんど失われ、その後、再建時に今のような形式になったと考えられている。桁行約14m、棟高約9mと巨大で、外観は朱漆塗、屋根は幕末に檜皮葺から銅板葺に変更されている。多摩地域における公儀普請の貴重な作例である。
馬場大門は大国魂神社に至る参道の呼称で、両側は慶長年間徳川家康の寄附により造営された欅並木になっており、国の天然記念物に指定されている。
参考資料:現地の説明板(東京都教育委員会)/国指定文化財等DB(文化庁)
2005-8-22


大国魂神社本殿 (撮影:2004-1) 大国魂神社本殿 (撮影:2004-01)
     
     
       
       
    東京都選定歴史的建造物等    2018-7-28 現在 
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名 称 年 代   構造等
大國魂神社本殿
 及び馬場大門のケヤキ並木
寛文7年
(1667)
木造、九間社流造、桁行9間、梁間3間、向拝5間、銅板葺


秋祭り
大国魂神社本殿 (撮影:2004-11) 大国魂神社 (撮影:2004-11)