特徴等
高安寺は、足利尊氏によって全国六十六ヵ国二島に建立された安国寺の一つで、臨済宗鎌倉建長寺末であった。その後いくつかの兵戦を経て往時の姿を失ったが、慶長年間に青梅の海禅寺第七世関州徳光禅師が当山を再興、曹洞宗となり今日に至っている。
高安寺の観音堂は、もと寺の西、観音橋付近にあったが、江戸初期の大水に流され、享保年間(1716-1736)に現在地に再建されたと伝えられている。構造および形式は、桁行3間、梁間3間の入母屋造で、多摩地区において数少ない江戸中期の3間堂である。また、垂木や組物そして格天井の彩色絵様など建築史的にみても18世紀前半の特色を伝える貴重な堂宇とされる。
参考資料:現地の説明板(府中市教育委員会)
2018-9-6
高安寺観音堂 (撮影:2004-9) 高安寺観音堂 (撮影:2004-9)
    東京都選定歴史的建造物等    2018-7-28 現在 
「東京都選定歴史的建造物等」トップ
名 称 年 代   構造等
高安寺観音堂 享保年間(1716-1736) 木造、1階建
リストに戻る