東京都選定歴史的建造物等 2018-7-28 現在 |
名 称 | 年 代 | 構造等 | |
明治学院インブリー館・記念館・礼拝堂 | |||
インブリー館 | 明治22年(1889)頃 | 木造、二階建、銅板葺、建築面積150.8㎡ | |
記念館 | 明治23年(1890) | レンガ造 一部木造、2階建 | |
礼拝堂 | 大正5年(1916) | 木造・レンガ造、1階建 |
特徴等 |
明治学院は、キリスト教の宣教医ヘボンが文久3年(1863)に創設した英学塾「ヘボン塾」をルーツとする学校である。明治20年(1887)に東京府から私立明治学院の設置が認可され、現在の白金の地にキャンパスが開かれた。 インブリー館は、明治22年(1889)頃、宣教師のための住宅として構内に建てられた西洋館のうち、唯一現存する1棟で、神学部教授のW.インブリー博士が長年居住した。建築様式は19世紀後半の米国住宅様式を反映しており、日本での洋風住宅の変遷を知る上で基準となる位置を占めるものとされる。平成9年(1997)に修復工事が完成した。 記念館は、明治23年(1890)に建設されたネオゴシック様式による建物で、神学部の校舎及び図書館として使われた。煉瓦造、2階建、屋根は銅板葺で、明治27年(1894)に、地震のため2階部分を木造に改造されている。19世紀につくられた足鍵盤付きリードオルガンが、大正時代の音をいまも響かせているという。 チャペル (礼拝堂) は、ヴォーリズ社の設計により、大正5年(1916)に落成した英国様式の礼拝堂で、白金キャンパス内にある。その後学生数の増加により狭隘となったので、1920年代末に両袖を拡張して現在の十字架型となった。礼拝堂の耐震修復工事にあわせ、2009年に新たなパイプオルガンが奉献され、重厚な音色を響かせている。 当学院の第一回の卒業生・島崎藤村は、自伝小説「桜の実の熟する時」のなかで、チャペルで行われた卒業式の様子を綴っている。 参考資料:現地の説明板/明治学院HP/国指定文化財等DB(文化庁) 2018-8-29 |