特徴等 |
大正9年(1920)に東京市長に就任後、東京市政の中正独立の調査機関設置を構想した後藤新平は、大正11年(1922)に東京市政調査会を設立して自ら会長となった。後藤は、安田財閥・安田善次郎の寄付を受け、日比谷公園内に公会堂を付置した会館を建設し、会館は調査会が使用し、公会堂は東京市の管理に委ねることとした。これが現在の市政会館と日比谷公会堂である。建物は、著名な建築家8名による指名設計競技の結果一等に当選した佐藤功一の設計をもとに、本格的なホー
ルを備えたわが国最初の施設として、昭和4年(1929)に竣工した。全体が茶褐色のタイルで覆われたネオ・ゴシック様式で、建物中央に時計塔がそびえたつ。一部の窓に使われた黄色テラコッタが、垂直性を強調したデザインにアクセントをつけている。 参考資料:現地の説明板(東京都) 2005-3-16 |
名 称 | 年 代 | 構造等 | |
市政会館・日比谷公会堂 | 昭和4年(1929) | 鉄骨鉄筋コンクリート造、地上6階地下1階、塔屋4階 |
東京都選定歴史的建造物等 2018-7-28 現在 |