世界文化遺産 -厳島神社-
この文化遺産の特徴
厳島神社 (いつくしまじんじゃ) は瀬戸内海の島を背後にして、その入江の海の中に木造建物が立ち並ぶ日本でも珍しい神社である。12世紀はじめに、時の権力者である平清盛によって造営が始まったが、その後焼失し、1241年に再建された。海に建つ木造建物として過酷な環境下にありながら、歴代政権の厚い庇護に支えられて、古い様式を今に伝えている。
社殿背後の厳島は約30平方キロメートルの島で、特別史跡及び特別名勝に指定されている。古くから主峰である弥山(みせん) (海抜530m)が崇敬の対象となり、島全体が神聖視されていた。ここに神社が造営されたのもその故であると考えられる。また、厳島の緑濃い森林が海岸線に迫る美しい自然景観は、17世紀頃から「日本三景」の一つとして称えられてきた。特異な構造を持つ厳島神社はこのような自然景観の中、海に向かって建ち並んでいる。

参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)
2023-6-13
厳島神社 (1990-11) 厳島神社 (1990-11)
       
       
       
       
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厳島神社 (1990-11)