文化遺産の内容
岩手県南西部に位置する平泉は、東北地方最大の有力者だった奥州藤原氏の本拠地である。初代藤原清衡が居館を造った11世紀末から、四代目の泰衡が源頼朝の軍勢に滅ぼされた1185年まで、平泉は繁栄を極めたと言われている。四代の当主やその家族たちは京都や中国北宋の仏教文化を積極的に取り入れ、ここに仏の世界を表す寺院や庭園を数多く造営した。
平泉町中心部には、平安時代末期の寺院や遺跡群が多く残るが、そのうち中尊寺、毛越寺、観自在王院跡、無量光院跡、金鶏山の5件が、現世における仏国土 (浄土) を象徴的に明示する資産として 2011年6月にユネスコの世界文化遺産に登録された。

  五月雨 (さみだれ) の降 (ふり) のこしてや光堂  芭蕉

参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/当世界文化遺産の解説(梅澤ふみ子)(恵泉女学園大学HP)
2023-6-16
中尊寺金色堂(覆堂付) (1997-10)
   世界文化遺産
  平泉-仏国土 (浄土) を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群
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上記の遺産のうち、写真のあるのは「中尊寺金色堂(覆堂付)」だけです。