特徴等
東京大学本郷キャンパスの正門から安田講堂に至る道行にある建物群は、正門を除き大正12年(1923)の関東大震災後のキャンパス復興計画に基づき建てられたもので、外壁にスクラッチタイルを用いてゴシック様式を取り入れたデザインで統一している点に特徴があり、アカデミックな学園景観を形成している。
東京大学大講堂(安田講堂)は、正門から銀杏並木を東に進んだ正面に建つ東京大学のシンボル的建築で、ゴシック及び表現主義の影響が色濃く見られ、中央に向かってせり上がっていく様な垂直性を強調したデザインが特徴。関東大震災で工事が一時中断したが、大正14年(1925)に竣工した。設計は内田祥三、施工は清水組。
学園紛争で学生がここに立てこもり、機動隊のホースによる放水を浴びたシーンは今なお鮮明に思い出される。安保闘争から9年後の1969年1月、私が28歳になったばかりのときの出来事であった。休日には写生をしている人も多い現在ののどかな風景からは想像もできない事件であったが、あれは一体何だったのか。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)
2005-8-13
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東京大学大講堂(安田講堂)
(撮影:2003-12)
東京大学大講堂(安田講堂)
(撮影:2004-4)
   東京都の登録文化財建造物    2018-8-13 現在
番号-名称 年 代   構造等
139 東京大学大講堂
(安田講堂)
大正14年
(1925)
鉄筋コンクリート造4階建塔屋付、建築面積1818㎡
       
       
       
       
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東京大学大講堂(安田講堂)
(撮影:2004-4)
東京大学大講堂(安田講堂)
(撮影:2004-8)