東京都の登録文化財建造物    2018-8-13 現在
       
       
       
       
リストに戻る
番号-名称 年 代   構造等
003 商船大学旧天体観測所
(第一観測台)
明治36年
(1903)
煉瓦造2階建、鉄板葺、建築面積26㎡
h:      
     
       
       
東京商船大学旧天体観測所(第一
観測台) (撮影:2004-10)
リストに戻る
特徴等
明治35年(1902)に霊岸島校舎より越中島校舎へ移転した後の施設充実の一環として、 翌明治36年(1903)6月に建設された。はじめは赤道儀室と呼ばれ、航海用天体暦の研究用および航海天文学教授用として使用された。内部には東洋一といわれた最新鋭の7インチ天体望遠鏡を備え、望遠鏡は分銅式によって天体の運行に等しい速さで回転するようになっていた。屋根の半円形ドームは手動で360度の回転が可能で、窓は二重であった。昭和の初期までは時折り授業にも使用されたが、昭和10年(1935)頃以降は学生の同好会「天文部」部員の手により天体の観測に利用されていた。昭和20年(1945)アメリカ進駐軍に施設を接収された後内部施設は撤去され、現在は望遠鏡の台座が残っているに過ぎないが、輸入煉瓦を用いた八角形の建物は貴重なものとされている。
参考資料:現地の説明板/東京海洋大学HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2005-8-21
東京商船大学旧天体観測所(第一
観測台) (撮影:2003-12)
東京商船大学旧天体観測所(第一
観測台) (撮影:2004-10)