武村旅館 (撮影:2005-8) 武村旅館 (撮影:2005-8)
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番号-名称 年 代   構造等
022 武村旅館 江戸末期(1830-1867)
明治(1868-1911)末期改造 
木造2階建、瓦葺、建築面積102㎡
       
       
       
       
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    埼玉県の登録文化財建造物      2018-12-27 現在
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特徴等
この建物は、旧中山道桶川の宿にあり、中山道に面して建っている。嘉永5年(1852)に建てられ、同年紙屋半次郎が「紙屋」として創業したが、 明治初年板橋(中山道一番宿)の旅籠武村が引き継ぎ、武村旅館となった。桶川宿本陣に残された記録では、文久元年(1861)、皇女和宮御下向の折の間取りはそのまま残っている。裏門は、脇本陣の内田家より譲られたといわれるが、その経緯については判明しない。建物は、前方からは2階に見えるが、木造3階建であり、終戦より数年、近所に住んでいた直木賞の安藤鶴夫が、3階の部屋を執筆の場として使用し、当時書いた小説「富士」の主人公「お秋」さんは、本名「お春」さんで、当館出入の魚屋さんだった。中山道を往来する人々の中に、これまで多くの人生や時代の移り変わりを見てきたのに違いないが、みずからは多く語ろうとはしない。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/武村旅館案内リーフレット「武村旅館系譜」
2006-11-15
武村旅館 (撮影:2005-8)