特徴等
神部神社(かんべじんじゃ)、浅間神社(あさまじんじゃ)及び大歳御祖神社(おおとしみおやじんじゃ)の3社は、総称して静岡浅間神社(しずおかせんげんじんじゃ)と呼ばれ、古来多くの崇敬を集めてきた由緒ある社である。神部神社は第十代崇神天皇の御代に駿河開拓の祖神・駿河の国魂の大神として鎮座したと伝わり、平安時代には駿河国総社となった。また、浅間神社は延喜元年(901)、醍醐天皇の勅願により富士山本宮より分祀され、爾来富士新宮として国司の尊崇を受けた。現社殿は文化元年(1804)から幕府直営工事として約六十余年ほどの長年月を要して完成、江戸時代末期の特性をよく示す神社建築として26棟が重要文化財に指定されている。
神部神社浅間神社楼門は三間一戸、入母屋造、本瓦形銅板葺である。総漆塗で、彫物には「水呑の龍」「虎の子渡し」などがある。また、二層部分に「當國總社・冨士新宮」の扁額が揚げられている。同南廻廊は楼門の南に発して折曲り西端で西の間に接続し、西の間・神饌所を経て拝殿に至る延長二十八間の回廊である。同北回廊は楼門の北に発して折曲り、西端で直会所に接続し、直会所・神符調整所を経て拝殿に至るする延長二十九間の回廊である。
参考資料:静岡浅間神社HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2018-6-20
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番号 棟 名 年 代   構造等
神部神社浅間神社   
09 楼門 文化13年(1816) 三間一戸楼門、入母屋造、本瓦形銅板葺、南北各三間透塀附属
10 南回廊 文化10年(1813) 折曲り延長二十八間、梁間二間、一重、入母屋造、西端西の間に接続、北端切妻造、神饌所及び西の間 桁行七間、梁間三間、一重、入母屋造、本瓦形銅板葺
11 北回廊 文化10年(1813) 折曲り延長二十九間、梁間二間、一重、入母屋造、西端直会所に接続、南端切妻造、神符調整所及び直会所 桁行七間、梁間三間、一重、入母屋造、本瓦形銅板葺
神部神社浅間神社 楼門
(撮影:2007-3)
神部神社浅間神社 楼門
(撮影:2007-3)
神部神社浅間神社 北回廊
(撮影:2007-3)
神部神社浅間神社 北回廊
(撮影:2007-3)
       
       
       
       
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神部神社浅間神社 南回廊
(撮影:2007-3)
神部神社浅間神社 南回廊
(撮影:2007-3))
    静岡県の重要文化財建造物       2018-1-14 現在
神部神社浅間神社 楼門
(撮影:2007-3)
神部神社浅間神社 楼門
(撮影:2007-3)