特徴等
鬼怒川は水海道市を南北に貫通し、下流で利根川に合流している。水海道は幕末から明治にかけてこの鬼怒川の舟運により河岸が発達し、米穀等の物資を江戸に輸送し、帰り船で江戸から生活用品の調達や江戸文化が流入したことにより経済文化両面で発展した。
五木田家は、水海道河岸で発達した問屋の一つで、醤油の醸造販売のかたわら廻漕業も営んでいた。五木田家の当主は代々宗右衛門を襲名し、この名前から「五木宗」と呼ばれ、レンガ造りのこの建物も同様に呼ばれている。建築は明治中期と伝えられており、鬼怒川沿いのひときわ目を引く建物として当時から知られていた。構造は3階建煉瓦造蔵で、床面積54㎡,高さ10mである。1階南面に出入口を設け,各階を北側に設けた階段でつないでいる。現在は「五木宗(五木田家)」の資料展示やギャラリーとして活用され、水海道市元町のシンボルとして市民にも親しまれている。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/いばらきの教育(茨城県教育委員会HP)/水海道市HP
2006-10-2
五木宗レンガ蔵 (撮影:2006-9) 五木宗レンガ蔵 (撮影:2006-9)
       
       
       
       
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    茨城県の登録文化財建造物      2018-12-28 現在
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番号-名称 年 代   構造等
098 五木宗レンガ蔵 明治(1868
-1911)中期
煉瓦造3階建、建築面積18㎡