特徴等
坂長(さかちょう)本店は、江戸時代初期に旧古河城下大工町で両替商を始め、江戸末期からは酒問屋を営む商家である。通りに面して並んで建つ店蔵、袖蔵のほか、その背後に配された主屋、文庫蔵、中蔵、石蔵が登録文化財になっており、建築年代は江戸中期から大正後期にわたるが、旧古河城下の代表的商家の屋敷構えを今に伝えている。
袖蔵は四つ辻の角地に位置する2階建の土蔵で、隣接する店藏と棟を直交して建つ。外壁は白漆喰塗り、屋根は切妻造、桟瓦葺とする。明治6年(1863)の廃城令にともなって古河城乾蔵の払い下げを受けて移築したものと伝えられている。店蔵とともに古河城を偲ぶ数少ない遺構である。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/いばらきの文化財(茨城県教育委員会HP)
2006-10-2

坂長本店袖蔵(旧古河城乾蔵)
(撮影:2005-10)
坂長本店袖蔵(旧古河城乾蔵)
(撮影:2005-10)
       
       
       
       
リストに戻る
坂長本店袖蔵(旧古河城乾蔵)
(撮影:2005-10)
    茨城県の登録文化財建造物      2018-12-28 現在
リストに戻る
番号-名称 年 代   構造等
085 坂長本店袖蔵
(旧古河城乾蔵)
文久3年
(1863)
土蔵造2階建、瓦葺、建築面積60㎡