特徴等
生方家は沼田城下で薬種商を営み、屋号を「かどふじ」といった。沼田藩の御用達を務めたほど の豪商という家柄から、住宅は商家 (町屋) の特色を良くとどめるが、妻入りで、桁行18.9m・梁間12.0m、と江戸時代一般の町屋とは異なる規模である。南西の瑞にしつらえられた潜戸を入ると奥まで続く「通し土間」がある。入った土間のすぐ右手が「みせ」で、客と応対した部屋である。「みせ」の先は「いろり」の切ってある「板ノ間」で、その他は広い土間となっており、家人や使用人の立ち働く中心的な場所であった。さらに、「みせ」の奥は床ノ間のある「奥みせ」で、大切な客の応接や商談の部屋と思われる。その奥に連続した4つの部屋が片側を占める。この4室が家人の生活の場であり、壁と板戸で囲まれて全く外光を遮断した空間を造り出している。板葺石置屋根と大壁とで構成される家屋は、外部からの侵入を厳しく拒否している。江戸前期、17世紀の建物と推定されている。旧所在地は上之町で、現在は沼田公園内に移築されている。
参考資料:まなびねっとぐんま(群馬県生涯学習センターHP)/現地の説明板(沼田市教育委員会)
2005-9-7
旧生方家住宅 (撮影:2004-7)
       
       
       
       
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番号・名称 年 代   構造等
40 旧生方家住宅 江戸中期
1661-1750)
桁行18.9m、梁間12.0m、一部二階、切妻造、妻入、板葺、南面庇付、こけら葺
旧生方家住宅 (撮影:2004-7) 旧生方家住宅 (撮影:2004-7)
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