彦部家住宅は、桐生市街地東南の渡良瀬川右岸に位置している。室町後期の永禄4年(1561)に太田金山城主由良氏から千疋の地を下賜され、この地に屋敷を構えたと伝える旧家である。東西約130m、南北約100mの広大な敷地に配された江戸期の建物5棟 (長屋門、主屋、冬住み、文庫倉、穀倉) が重要文化財に指定されており、中世の武家屋敷のたたずまいを今に伝えている。 文庫倉は土蔵造2階建、切妻造、桟瓦葺で、主屋の北側の搦手口脇に穀蔵と並んで東西棟として建っている。南面に下屋庇を差し掛け蔵前とする。 参考資料:現地の説明板(桐生市教育委員会)/彦部家住宅案内リーフレット/桐生市HP/国指定文化財等DB(文化庁) 2006-12-15