特徴等
向瀧は、会津若松市の南西、東山温泉街のなかを流れる湯川沿いに所在している。明治6年(1873)に、藩政時代の会津藩士の保養所「きつね湯」を引継いで営業が始められた老舗旅館で、明治30年代から昭和初期にかけて増改築が重ねられ、昭和10年(1935)頃に現在の姿が完成した。
客室棟(会議室、菊の間他)は、客室棟(花月の間、梅の間他)の南に連続して建つ棟で、傾斜に沿って段々と高くなっており、部屋と部屋は階段廊下でつながれている。この客室棟も棟梁を東京から招き、地元の職人が多くの造作を手がけたと伝わる。数寄屋風の客間や洋風の会議室等の各室の意匠に特徴があり、当時の職人技術の水準を示した建物の好例とされる。
参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/文化財記念誌・旅館建築探見(向瀧)

2006-3-15
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向瀧客室棟(会議室、菊の間他)
(撮影:2006-3)
向瀧客室棟(会議室、菊の間他)
(撮影:2006-3)
       
       
       
       
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    福島県の登録文化財建造物      2018-12-28 現在
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向瀧客室棟(会議室、菊の間他)
(撮影:2006-3)
番号-名称 年 代   構造等
074 向瀧客室棟
(会議室、菊の間他)
昭和10年(1935)頃 木造3階建、瓦葺、建築面積360㎡