特徴等
園城寺 (おんじょうじ) は壬申の乱に敗れた大友皇子の皇子大友与多王が父の霊を弔うために創建したことに始まると伝えられ、その後智証大師円珍(ちしょうだいしえんちん)により中興されたという古刹で、三井寺の名で広く知られている。
光浄院は室町時代に山岡資広が園城寺内の十円坊の跡に建てたのが始まりといわれる園城寺の子院で、園城寺金堂の北方に位置している。現在の客殿はかつて光浄院住持を務めていた山岡道阿弥が 慶長6年(1601)に再興したものである。桁行七間、梁間六間、入母屋造、妻入、こけら葺で、正面に軒唐破風を付ける。外観は勧学院客殿に類似するが、部屋数や配列など平面構成に相違が見られる。一之間、二之間には狩野派による華麗な障壁画で飾られ、桃山時代における代表的な書院建築として国宝に指定されている。
参考資料:現地の説明板(大津市教育委員会)/三井寺HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2009-5-26
番号・名称 年 代   構造等
015光浄院
客殿 (国宝)
慶長6年
(1601)
桁行七間、梁間七間、一重、入母屋造、妻入、正面軒唐破風付 中門:桁行一間、梁間一間、一重、切妻造、総こけら葺
光浄院客殿 (撮影:2009-5) 光浄院客殿 (撮影:2009-5)
    滋賀県の重要文化財建造物    2018-2-9 現在
       
       
       
       
リストに戻る
リストに戻る