滋賀県の重要文化財建造物   2018-2-9 現在
       
       
       
       
特徴等
園城寺 (おんじょうじ) は壬申の乱に敗れた大友皇子の皇子大友与多王が父の霊を弔うために創建したことに始まると伝えられ、その後智証大師円珍(ちしょうだいしえんちん)により中興されたという古刹で、三井寺の名で広く知られている。
勧学院は、正和元年(1312)に学問所として創立された園城寺の子院である。その後、火災や秀吉の破却に遭い、現在の客殿は慶長5年(1600)に再建されたものである。桁行七間、梁間七間、入母屋造、妻入、総杮葺で、東正面に軒唐破風を付け、切妻造の中門を設ける。内部は南北を大きく三列に分け、南列の一之間と広い二之間は狩野光信による華麗な障壁画で飾られている。基本的に全ての部屋は襖で仕切られ、襖をはらえば広い空間とる。桃山時代の貴重な書院造建築として国宝に指定されている。
参考資料:現地の説明板(大津市教育委員会)/三井寺HP/国指定文化財等DB(文化庁)
2009-5-26
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番号・名称 年 代   構造等
014 勧学院
客殿 (国宝)
慶長5年
(1600)
桁行七間、梁間七間、一重、入母屋造、妻入、正面軒唐破風付 中門:桁行一間、梁間一間、一重、切妻造、総こけら葺
勧学院客殿 (撮影:2009-5) 勧学院客殿 (撮影:2009-5)