栃木県の重要文化財建造物 2017-12-23 現在 |
番号・名称 | 年 代 | 構造等 | |
146 旧日光田母澤御用邸 謁見所 |
大正10年 (1921) |
木造、建築面積500.62㎡、銅板葺 |
特徴等 |
この御用邸は、明治32年(1999)に皇太子嘉仁親王 (大正天皇) のために創設されたもので、二荒山神社神橋の西方約1kmに位置している。大正7-10年(1918-1921)に大規模な増改築が行われ、現在の姿がほぼ完成した。謁見所を中心とした表向き部分、御座所や皇后御座所などの居住部分、女官部屋、主殿寮、調理所などの家政部分からなり、建築面積は約4500㎡に及ぶ。広大な建築群は,全体計画から細部に至るまで宮内省内匠寮により綿密に設計・監理され,主要建物は吟味した良材を用いた精緻なつくりになる。建物のうちには花御殿
(東宮御所) (もと紀州徳川家江戸中屋敷) から移築したものや、この地に建てられていた小林家別荘の建物を転用したものも多い。 謁見所は、天皇が公式の来客との面会に使用された部屋である。床の間と天井は書院造りであるが、畳敷きの上に英国製の絨毯を敷かれている。謁見所や御玉突所などの主に公的な役割を持った部分は、大正天皇ご即位後、御用邸での公式儀礼などが増えたことによる増改築である。 参考資料:国指定文化財等DB(文化庁)/日光田母澤御用邸記念公園HP 2009-3-2 |
旧日光田母澤御用邸謁見所 (撮影:2003-9) |
旧日光田母澤御用邸謁見所 (撮影:2003-9) |