輪王寺観音堂

特徴等

輪王寺は、8世紀末に日光を開山した勝道上人創建の四本龍寺を起源とし、日光山の中心寺院として発展してきた。承応2年(1653)に、3代将軍徳川家光公の霊廟である大猷院が境内に造営されて以来、徳川幕府の尊崇を受けて栄えた。大猷院霊廟本殿・相の間・拝殿が国宝に、その他の37棟が重要文化財に指定されている。
観音堂は桁行3間・梁間3間、寄棟造、銅瓦葺のお堂で、二荒山神社別宮本宮神社の北側に三重塔と並んで建っている。大同2年(807)に建造された輪王寺の前身・四本龍寺の観音堂を貞享2年(1685)に再建したものである。日光山内では数少ない素木造の素朴な建物で、四本龍寺の由緒を伝える貴重な遺構である。
参考資料：国指定文化財等DB(文化庁)／現地の説明板／世界遺産日光の社寺((有）Do Internet HP)
2009-3-7

番号・名称		年代	構造等
114 輪王寺観音堂		貞享2年 (1685)	桁行三間、梁間三間、一重、寄棟造、銅瓦葺


輪王寺観音堂 (撮影：2007-3)	輪王寺観音堂 (撮影：2007-3)