輪王寺本坊表門

特徴等

輪王寺は、8世紀末に日光を開山した勝道上人創建の四本龍寺を起源とし、日光山の中心寺院として発展してきた。承応2年(1653)に、3代将軍徳川家光公の霊廟である大猷院が境内に造営されて以来、徳川幕府の尊崇を受けて栄えた。大猷院霊廟本殿・相の間・拝殿が国宝に、その他の37棟が重要文化財に指定されている。
本坊表門は切妻造、銅板葺の3間1戸薬医門で、表参道に面し、西面して建っている。江戸中期の建造になり、明治4年(1871)に旧本坊が焼失したとき、唯一焼け残った建物である。黒漆塗、飾金具打で、唐獅子や牡丹などの彫刻が施されている。豪壮なたたずまいは黒門とも呼ばれ、金色の菊の紋章が皇族を門主と仰ぐ門跡寺の格式を示す。
参考資料：現地の説明板／国指定文化財等DB(文化庁)／世界遺産日光の社寺((有）Do Internet HP)
2009-3-4

番号・名称		年代	構造等
108 輪王寺本坊表門		江戸中期 (1661-1750)	三間一戸潜付薬医門、切妻造、銅板葺


輪王寺本坊表門 (撮影：2007-3)	輪王寺本坊表門 (撮影：2007-3)