特徴等
旧青木家那須別邸は、明治時代に活躍した外交官、青木周蔵が明治21年(1888) に建築した洋風別荘で、明治時代の殖産興業政策に基づき那須野ヶ原の一帯に開かれた大農場の一つ・青木開墾の農場管理を兼ねて造られた。当時は中央の2階建の部分だけであったが、その後増築を重ね、明治42年に現在の形となり、地域の人々から青木邸と呼ばれ、親しまれてきた。設計者はドイツで建築技術を学んだ松ヶ崎萬長(つむなが)で、軸組や小屋組にドイツで多用される工法が用いられている。また、マンサード風の屋根にドーマーウインドウ(屋根窓)を設け、さらに彫りの深い化粧柱や化粧梁、外壁にはわが国では例のない蔦型及び鱗型の人造スレート板を用いるなどの特徴を持つ貴重な近代建築である。この建物は昭和40年(1965)代までは青木家の別荘として使用されていたが、現在は、道の駅「明治の森・黒磯」の中核施設「とちぎ明治の森記念館」として広く一般公開されている。
参考資料:現地の説明板/とちぎ明治の森記念館リーフレット/国指定文化財等DB(文化庁)/とちぎの文化財(栃木県教育委員会事務局文化財課HP)
2007-4-10
     
     
       
       
旧青木家那須別邸 (撮影:2005-9) 旧青木家那須別邸 (撮影:2005-9)
旧青木家那須別邸 (撮影:2005-9)
       
       
       
       
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    栃木県の重要文化財建造物      2017-12-23 現在
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番号・名称 年 代   構造等
030 旧青木家
那須別邸
明治21年
(1888)
木造、建築面積318.9㎡、二階建、一部平屋建、鉄板葺