特徴等 |
この建物は、多摩丘陵で農家を営んでいた永井家の住居であったが、多摩ニュータウン建設の際町田市に寄贈されもので、薬師池公園内の現在地に移築し、復原修理して保存されている。桁行15.0m、梁間8.8m、寄棟造、茅葺で、正面に土庇、土間側面に突出部を設け、屋根を葺き下ろしている。
平面は広間型三間取り (みつまどり) で下手を土間とし、床上にはヒロマ、デイ、ヘヤが配されている。デイは板敷、ヒロマとヘヤは竹簀子で、天井は3室とも簀子天井となっている。建築年代についての文献史料はないが、その様式から17世紀末頃と推定されている。この住宅は都内では最古に属するもので、広間型3間取りの平面、四方下屋造の構造、しし窓や押板など、神奈川県の古民家と類似点を持ち、民家の分布を知る上でも重要な遺構とされる。 参考資料:現地の説明板(東京都教育委員会/町田市教育委員会)/国指定文化財等DB(文化庁) 2005-8-23 |
東京都の重要文化財建造物 2018-1-19 現在 |
名 称 | 年 代 | 構造等 | |
旧永井家住宅 | 17世紀(1601 -1700)中頃 |
桁行15.0m、梁間8.8m、寄棟造、茅葺 |