名 称 | 年 代 | 構造等 | |
妙法寺鉄門 | 明治11年(1878) | 鋳鉄製柱門 |
東京都の重要文化財建造物 2018-1-19 現在 |
特徴等 |
妙法寺は、江戸庶民の間で「堀之内のおそっさま」と呼ばれ、除厄けのお寺として大勢の参詣者を集めてきた寺院で、杉並区の堀之内に所在している。 鉄門は、妙法寺が工部省赤羽工作分局に依頼し、明治11年(1878)に完成したもので、和洋折衷の非常に珍しい造りである。設計は、工部省の御雇外国人として来日し、工部大学造家学科教師であったジョサイア・コンドルである。規模は幅4.30m、全高4.96m、両開きの扉がつき、左右に袖柵を設けている。門柱は4枚の鋳鉄製側板を接合し、基部に牡丹模様の香狭間・唐獅子付腰額縁、中央に銘文額縁、上部に井桁橘文様付額縁を設えている。柱頭には、青銅鋳造の童子 (東側女性、西側男性) を安置している。門扉を吊り込んだ楣 (まぐさ) 上には、彩色された鳳凰を冠し、5個のアカンサス装飾付の灯籠を付設している。門扉はアカンサス唐草模様を主に、橘花と井桁橘文を幾何学的に配している。和洋の様式が組み合わされて違和感なく共存する、興味深い意匠である。 参考資料:東京文化財ウィーク解説カード(東京都教育庁)/国指定文化財等DB(文化庁) 2005-8-19 |