寛永寺清水堂 (撮影:2005-4) 寛永寺清水堂 (撮影:2005-4)
       
       
       
       
寛永寺清水堂 (撮影:2006-12) 寛永寺清水堂 (撮影:2006-12)
       
       
       
       
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    東京都の重要文化財建造物     2018-1-19 現在 
寛永寺清水堂 (撮影:2006-12) 寛永寺清水堂 (撮影:2006-12)
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名 称 年 代   構造等
寛永寺清水堂 寛永8年
(1631)
桁行五間、梁間四間、一重、入母屋造、本瓦葺
寛永寺清水堂 (撮影:2004-1)
特徴等
寛永2年(1625)、天海僧正の発願により上野忍岡に創建された東叡山寛永寺は、その寺域を比叡山延暦寺と京都の名所を意識して整備されたといわれている。清水観音堂も京都清水寺の懸崖造本堂を模して創建された堂宇である。現存する旧寛永寺建造物群では最も古く、寛永8年(1631)に創建されている。当初、現在地の北側百米に位置する上野忍岡でも最も高所の摺鉢山に創建されたが、元禄7年(1694)現在へ移築され、現在に至っている。規模は桁行5間(約12.5m)、梁間4間(10.8m)、単層入母屋造、壁面は赤漆塗、屋根は本瓦葺である。とりわけ、正面の不忍池に臨む舞台造は上野の山を代表する建物の一つとしてだけでなく、その景観と相まって、優れた景勝地として江戸時代の浮世絵にも描かれている。本尊は千手観音坐像で、京都清水寺より奉安したもの。秘仏で平常は厨子内に安置するが、毎年2月初午の日にのみ開扉され、多くの参詣者が訪れる。脇本尊の子育観音は、子どもに関するさまざまな願いをもつ人々の信仰をあつめ、願い事が成就した際には、身代わりの人形を奉納する。毎年9月25日には、奉納された人形を供養する行事がある。
参考資料:現地の説明板(台東区教育委員会)/東京文化財ウィーク解説カード(東京都教育庁)/国指定文化財等DB(文化庁)
2005-8-15