名 称 | 年 代 | 構造等 | |
増上寺 三解脱門 |
元和7年 (1621) |
五間三戸二階二重門、入母屋造、本瓦葺、左右繋塀及び山廊付 繋塀:左右各二間、板葺 山廊:左右各桁行三間、梁間二間、一重、切妻造、本瓦葺 |
東京都の重要文化財建造物 2018-1-19 現在 |
特徴等 |
増上寺は、明徳4年(1393)、浄土宗第8祖酉誉聖聰 (ゆうよしょうそう) 上人によって武蔵国豊島郷貝塚 (現在の千代田区平河町から麹町にかけての土地)
開かれたと伝わるという。天正18年(1590)に増上寺が徳川家の菩提寺となり、 慶長3年(1598)には、現在の芝の地に移転、慶長8年(1603)の江戸幕府が成立後、幕府の手厚い保護を受けた。 三解脱門は、元和7年(1621)に幕府の大工頭・中井大和守の配下によって建立されたもので、形式は5間3戸、2階2重、入母屋造、本瓦葺、左右に山廊を有する。様式は組み物などは唐様を中心とし、勾欄などに和洋、天竺様が加味されている。略称を三門といい、貪欲 (どんよく) 、瞋恚 (しんい) 、愚痴 (ぐち) の三悪(三毒)を解脱するという意味から三解脱門の名がある。2階には慶長から元和年間にかけて京仏師により創作された釈迦三尊像、十六羅漢像などが安置されている。増上寺が江戸初期に大造営された当時の建造物で、当時のたたずまいを今に伝えている。 参考資料:現地の説明板(東京都)/国指定文化財等DB(文化庁)/東京都文化財情報DB(東京都) 2018-9-14 |