名 称 | 年 代 | 構造等 | |
三越 日本橋本店 | 昭和2年 (1927) |
鉄骨鉄筋コンクリート造、建築面積8,490.88㎡、七階建、地下一階、塔屋六所付 |
特徴等 |
三越は、延宝元年(1673)に江戸本町一丁目に呉服店「越後屋」として創業した。その後、「三井呉服店」を経て「三越呉服店」となり、大正3年(1914)には日本橋に鉄筋コンクリート造による大規模な百貨店を建築した。この建物は、ネオ・ルネッサンス・スタイルの壮麗な建築で、完成当時は「国会議事堂」、「丸ビル」に次ぐ大建築であった。 5階建一部6階の中央部には、5階までの吹抜けのバロック的大空間をもっていた。また、ライオン像や日本初のエスカレータが設置された。その後、震災で損傷し、昭和2年(1927)に復興するが、更に昭和10年(1935)に全館の増改築を行い現在見られるような規模になった。建物中央部の吹抜けホールは、アーチ状の天窓からの光がホール全体を照らし、5階までの各階にはバルコニーがめぐり、アール・デコ調のデザインが目につく。そこに展開する装飾性豊かな空間は素晴らしい。平成14年10月には日本橋側に新館が完成し、さらに大規模な店舗となった。 参考資料:現地の説明板(東京都)/国指定文化財等DB(文化庁) 2018-9-21 |
東京都の重要文化財建造物 2018-1-19 現在 |