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広園寺鐘楼 (撮影:2004-6) 広園寺鐘楼 (撮影:2004-6)
       
       
       
       
    東京都指定の有形文化財建造物     2018-8-13 現在
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番号-名称 年 代   構造等
53 広園寺 (総門・山門・仏殿・鐘楼)
総 門 文政13年(1830)  四脚門、切妻造、桧皮葺型銅板葺
山 門 文化8年(1811)頃 三間一戸、二層二重門、入母屋造、上層桧皮型銅板葺、下層板葺型銅板葺 
仏 殿  文化8年(1811)  桁行3間、梁間3間、一重、寄棟造、桧皮葺型銅板葺
鐘 楼  天保13年(1842)   桁行1間、梁間1間、一重、宝形造、桧皮葺型銅板葺
広園寺総門 (撮影:2004-6) 広園寺山門 (撮影:2004-6)
特徴等
広園寺は、康応2年(1390)大江備中守師親が、峻翁令山和尚を請じて開創したと伝わるが、火災等により文献が消失しているため詳らかではないという。現存する建造物群は、寛政4年(1792)の放火による焼失後、江戸後期に再建されたもので、南北の一直線上に並ぶ総門・山門・仏殿、及び中間東方に建つ鐘楼の4棟が文化財に指定されている。
総門は切妻造、檜皮葺型銅板葺の四脚門で、両袖に塀各一間を付け、南面する境内の正面に建っている。文政13年(1830)の再建で、細部の技法に江戸後期の特徴がよく表れている。山門は、三間二重門、入母屋造、上層檜皮葺型銅板葺、下層板葺型銅板葺で、総門の北に位置している。細部の技法が文化8年(1811)再建の仏殿と類似し、同時代の再建と考えられている。仏殿は桁行3間、梁間3間、単層、寄棟造、桧皮葺型銅板葺で、文化8年(1811)の再建になり、平成15年(2003)に全屋根葺替えている。鐘楼は桁行1間、梁間1間、宝形造、檜皮葺型銅板葺で、天保13年(1842)の再建である。これらの背後の一段高い場所に配された本堂・庫裡・開山堂などを含め、禅宗寺院様式の伽藍配置が良く残り、今に伝えている。
参考資料:現地の説明板(東京都教育委員会)
5019-3-14
広園寺仏殿 (撮影:2004-6) 広園寺仏殿 (撮影:2004-6)