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    東京都指定の有形文化財建造物     2018-8-13 現在
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番号・名称 年 代   構造等
43 春日神社本殿 慶安元年(1648) 一間社流造、瓦棒銅板葺、向拝付
特徴等
春日神社は、江戸時代後期、別当神照寺が焼失、その時社記等も灰になり由緒等の詳細も不明となったが、昭和58年(1983)に本社内より、天文7年(1538)聖伝覚という人が奉納したという銅板が発見さされたことにより、室町時代末期にはすでに人々の信仰を集めていたことが窺える。
社殿は、慶安元年(1648)、多摩郡下師岡村名主吉野太郎右衛門・吹上村名主塩野喜右衛門の発願 により再建されたもので、本殿は一間社流造、瓦棒銅板葺、身舎の規模は桁行2.4m、梁間2.1mとなっている。この本殿は、多摩地区における数少ない江戸初期の遺構で、春日神社が立地していた農村地帯におけける中世からの歴史的な技術や美意識を伝える貴重な神社建築であり、一間社として規模も大きく、建築的にも質が高いものである。
参考資料:春日神社案内リーフレット/ 現地の説明板(東京都教育委員会)

2005-8-24
春日神社 本殿 (撮影:2004-11) 春日神社 本殿 (撮影:2004-11)
春日神社 拝殿 (撮影:2004-11)