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    東京都指定の有形文化財建造物     2018-8-13 現在
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特徴等
福島家は中世に遡る系譜を持つ旧家で、江戸時代初期より多摩郡沢井村下分の名主役を代々務め、江戸時代中期から幕末にかけては三田領42ヵ村筏師組合の惣代に就任し、地域社会の中で指導的な地位にあった家柄という。
住宅は、同家保存の古文書などから推定して、18世紀中頃に建築され、その後、現位置に曳家・整備されたものと考えられている。桁行9間、梁間4間半、入母屋造、茅・杉皮葺、平屋(一部2階)建の民家である。平面形式は喰違い六つ間型で、ダイドコロ・ザシキ・カッテ・ナンド・ヘヤなどの日常のための生活空間と、トコノマ・オクノマ・ナカノマなどの接客空間からなる。当建物は、福島家の最盛期に建造されたものと推定される格式ある家構えで、江戸末期の整形六つ間型になる以前の喰違い六つ間型の姿をよく残している。
参考資料:現地の説明板(東京都教育委員会)
2005-8-24
福島家住宅 (撮影:2004-7) 福島家住宅 (撮影:2004-7)
福島家住宅 (撮影:2004-7)
番号・名称 年 代   構造等
40 福島家住宅 18世紀
中頃
平屋(一部2階)建、建築面積220.69㎡、入母屋造、茅・杉皮葺