特徴等
馬場家は甲斐武田氏の重臣馬場美濃守の流れを汲む家柄と伝えられ、江戸初期以来代々武蔵御嶽神社の御師(おし)(神職)を世襲している。現存する家屋は、幕末の慶応2年(1866)に、その寵愛する妻茂よのため妻の実家である須崎家を模倣して建てたと伝えられている。建物は、平屋(一部2階)建、桁行7間・梁間5間、入母屋造、茅葺で、千鳥破風の玄関を設け、平面は5間取である。工匠は多摩郡沢井村の滝島河内。建物の内部は御嶽神社に参詣する信者のための宿坊や祭式の設備が整えられ、御師住宅の完備した姿を表している。建築年代も明らかであり、幕末期の御師住宅を知る上で貴重な遺構とされる。
参考資料:現地の説明板(東京都教育委員会)

2005-8-24
       
       
       
       
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馬場家御師住宅 (撮影:2004-7)
    東京都指定の有形文化財建造物     2018-8-13 現在
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番号・名称 年 代   構造等
35 馬場家御師
住宅
慶応2年
(1866)
平屋(一部2階)建、桁行7間、梁間5間、入母屋造、茅葺、千鳥破風玄関付 
馬場家御師住宅 (撮影:2004-7) 馬場家御師住宅 (撮影:2004-7)