リストに戻る
    東京都指定の有形文化財建造物     2018-8-13 現在
リストに戻る
番号・名称 年 代   構造等
32 旧三井家拝島別邸
(啓明学園北泉寮)
明治25年(1892)頃
昭和2年(1927)移築
木造2階建、建築面積964㎡、入母屋造、桟瓦葺(庇銅板葺)
特徴等
この建物は、鍋島直大侯爵の邸宅として明治25年(1892)頃現在の千代田区永田町の旧首相官邸のところに建てられた和館が原型になっている。近代日本の上流階級の住宅に多く見られるように、鍋島邸も洋館とセットの和洋併存邸宅として建築された。大正12年(1923)の関東大震災の際、洋館は倒壊したが、ほとんど被害を受けなかった和館は三井総本家11代目三井八郎右衛門が震災後鍋島侯爵から買受け、昭和2年(1927)三井家別荘として現在の地に移築、その際、建物の大幅な増改築がなされたようである。造形的には江戸時代の大名屋敷の伝統を継承し、玄関部分の格式的な構え、主体部分の1階和風客室、2階御居間・次の間、奥様居間、御寝室の座敷飾りなどに書院造の流れが認められる。また、1階洋風客室・次の間・御食堂は近代洋風のデザインが加味された折衷様式となっている。現在は、三井八郎右衛門の実弟・三井高雄によって昭和15年(1940)に創設され、昭和20年(1945)にこの地に移った啓明学園の北泉寮として活用されている。
参考資料:東京文化財ウィーク解説カード(東京都教育庁)/啓明学園HP
2005-8-23
旧三井家拝島別邸(啓明学園北泉寮)
(撮影:2004-7)
旧三井家拝島別邸(啓明学園北泉寮)
(撮影:2004-7)
旧三井家拝島別邸(啓明学園北泉寮)
(撮影:2004-7)