特徴等
妙法寺は、江戸時代後期に「堀の内の厄除けお祖師さま」と喧伝され、多くの参詣者を集めた寺院である。明和6年(1769)の火災により、諸堂宇とともに記録も焼失し、それ以前の詳しい寺史が失われてしまった。江戸時代後期には将軍家の膳所になりたびたび来訪を受けたという。
祖師堂は、火災から3年後の明和9年(1772)に早くも再建されたが、損朽がはげしかったためか、文化8年1811に改めて建立されたのが今日残る祖師堂である。 桁行5間・梁間7間規模で、南面して建ち、四面に高欄付縁を巡らしている。屋根は入母屋造の本瓦形銅板葺で、前面には間口3間の唐破風付向拝を、背面には入母屋破風を備えている。内部は前面から内陣、内々陣、後陣を中軸線上に配し、それぞれの両脇に東西脇陣をもうけた9間から構成されている。堂内には、「おそっさま」と呼ばれている日蓮上人の「祖師御尊像」(やくよけ祖師像) が奉安されている。 
参考資料:東京都文化財情報DB(東京都教育庁)/東京文化財ウィーク解説カード(同庁)
2005-8-19
     
     
       
       
       
       
       
       
リストに戻る
妙法寺祖師堂 (撮影:2004-9) 妙法寺祖師堂 (撮影:2004-9)
    東京都指定の有形文化財建造物     2018-8-13 現在
リストに戻る
番号・名称 年 代   構造等
07 妙法寺
祖師堂
文化8年
(1811)
一重、桁行5間、梁間7間、建築面積444.90㎡、入母屋造、向拝3間、軒唐破風付、背面千鳥破風付、銅瓦葺